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茯苓(ぶくりょう)も猪苓(ちょれい)もサルノコシカケ科

2006-09-26 10:36:50 | うんちく・小ネタ

がん患者はどんな原因で死ぬのか? 癌で死なないために (6)

免疫力のアップ 利水滲湿薬 茯苓(ブクリョウ) 猪苓(チョレイ)の効用

キノコは体にいいと言われて久しい。しいたけ、マイタケ、シメジ、えのきだけなどである。免疫力のアップといえば、サルノコシカケ科の霊芝が有名であるが、、、

茯苓(ブクリョウ)も猪苓(チョレイ)も漢方薬学では利水滲湿薬に分類されている。

現代医学風に言えば、「利尿薬」といってもいいだろう。

茯苓の作用として、中医学では①健脾利水②寧心安神と説いている。健脾利水とは、中医学の理論に従えば、胃腸を丈夫にして体の余分な水分“湿”を除くという意味である。寧心安神とは精神安定作用と考えていいだろう。茯苓は心、脾、腎に働き、猪苓は腎、膀胱に働く。 現代的な感覚では猪苓の方がより利尿薬に近い感じである。

 Photo_41 茯苓(ブクリョウ)サルノコシカケ科

いったい、利尿薬と「免疫力のアップ」に関係があるのだろうか?

免疫力のアップと関係する理由は、どちらもキノコの一種であることが原因である。

茯苓はサルノコシカケ科のマツホドであり、猪苓はさらに同科のチョレイマイタケの菌核である。キノコ由来の多糖類が関与していると考えられている。

茯苓から抽出される多糖類は抗腫瘍効果がある。

実験的にマウス肉腫、骨髄性白血病細胞に対して増殖抑制効果が報告されている。

ある種の実験的膀胱癌の発症を抑える。

茯苓から抽出される直鎖状多糖類の一種は細胞性免疫力をアップさせる。

茯苓から抽出されるエタノールエキスや水製エキスは炎症を抑える働きがある。

以上が現在まで確認されつつある効能です。

茯苓、猪苓は、利尿薬としての作用の他に、制癌、抑癌の効能が今後注目されていくであろうと思われる生薬です。

キノコ類を食する場合のコツは、なるべく多くの種類を同時に、或いは日替わりで食べることである。キノコの秋、キノコ鍋が健康維持にお勧めである。