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全ての序章

2007-10-14 20:16:54 | Anime(アニメ・コミック)
■アニメ「灼眼のシャナⅡ 」---第2話「全ての序章」

アニメ第1期における、原作からの大きな改編として---例えば、フリアグネ戦でのクライマックスシーンの描き方(「劇場版」としてリメイク)や、アニメとしての区切りを付ける為に、教授戦以降の展開が大きくアレンジされた点などが目立った所でしたが、第2期がスタートするに当たり、何よりもまず気になったのが、同じく改編された部分である、シュドナイが悠二に接触した際に「戒禁」が発動しなかった事、そして本来ならば「戒禁」によってもぎ取られた“シュドナイの腕”を「零時迷子」が吸収し、後にそれが悠二自身の存在の力を「紅世の王」並に増大させる結果となる一件に繋がらなくなった---この2点の扱いに関して。
当然に、今後に続く“彩飄”フィレスの襲来や、悠二の身に起こる驚くべき変質など、第2期の軸となるストーリーを描く為には、このスルーして来た部分に対して何らかの補完をせねばならず、下手をすれば原作の改悪ともなりかねないだけに、果たして何処で辻褄を合わせてくるのかと思っていれば、今回の第2話においていっぺんに、それらに対する不都合を解消してしまう荒業にw

まず、悠二自身の存在の力の増大については、第1期のクライマックス---星黎殿に囚われた悠二がヘカテーと繋がった(他意はないですよ、えぇw)際、無限に引き出された存在の力を逆吸収する事で、既に途轍もなく増大していたという解釈に。
確かに、考えてみれば設定上の無理はないですけど、流石に「シャナ」に限っては第1期を製作している時点で、第2期の展開を見越していたとは思えないですし、正に辻褄合わせに他ならないかと。

次に、“彩飄”フィレスに深く関連した「零時迷子」に施された「戒禁」については、特に何かしらの理由をこじつけるでもなく、メアが「零時迷子」に触れようとした際に、あたかも“最初から存在していた”とばかり、普通に発動してしまった次第。
第1期ではおそらく、「戒禁」に関する伏線が回収出来ないと考慮した製作陣が、それに関する設定をオミットしてしまった感があっただけに、今回の突然の発動は何処か「後付け設定」の様にも思えて来ますが、方法はどうあれ、とりあえずこれで「悠二の存在の力」と「戒禁」に関する後顧の憂いは断てたかな?

余談として---そうなると第1期でのシュドナイは、「零時迷子」の「戒禁」に触れる寸前に手を引いたという事になるのか…ある意味では幸運だったと言えないでもw
そして、そんなシュドナイからは、相変わらずの“俺のヘカテー”発言が飛び出していたものの、肝心のヘカテーには何とも驚くべき変化が!?

先述した要素と同様に、第1期ではスルーした、或いは描き切れなかった部分である、シャナと吉田さんの悠二を巡る対決構図も、やや形を変えはしたものの、どうにか消化して行く模様。
文字通りの「メロンパン詰め合わせ」には吹きましたがwww
此処から続く、やがてライバルから親友へと変わって行く関係が、今後の展開にも大きく絡んで来る(特に吉田さんのポジション)だけに、遜色の無い描き方に期待したい所ですね。

それにしても、此処まで第1期でやり残した部分を回収して行く流れが出来ているならば、悠二の父・坂井貫太郎の登場にも期待したい所ですが、流石にそれは無理があるかな?
ただ第1話にて、自在法“ゲマインデ”の中とは言え、母・千草がそれとなく父の帰宅を示唆する発言をしているので、これが実現するならば、やがては坂井家にとっての吉報が生まれる可能性も。
此方の出来事は、悠二にとっても大きな決断に繋がるだけに、漏らさず描いて欲しいなぁ…難しいかもしれないですけど。

しかし、今後の展開にひとつの不安を感じさせる要素として、どうにも“戯睡郷”メアの扱いが消化不良なものになってしまったのが気になるかと。
確かに流れとしてはゲーム版を踏襲しているとは言え、其方で観られた巧妙な策も中途半端で、本来ならば<以下、ゲーム版のネタバレにつき反転表示>ゲマインデの中で現れた“討滅したはずの徒”は、悠二の「零時迷子」にかけられた「戒禁」を、シャナの記憶を介して変換した存在(ゲーム版では三柱臣からシュドナイが登場していましたが、アニメ版でのシャナにとって因縁深かったのは、ベルペオルだった模様)であり、「零時迷子」を労せずに取り出す為の方法だったにも関らず、それすらも触れられないまま、「戒禁」に触れたダメージで存在を保てなくなってしまい、最後は取り込んだ吉田さんに目を醒まされ、ゲマインデの崩壊と共に消滅してしまう有様。
これでは、ただの“第1期でのシュドナイ”の役回りを演じただけですよ…しかも、シャナたちはゲマインデの中での出来事を普通に憶えていますし。
この辺りは逆に、忘れるからこそメアの存在が引き立つ訳で、ただの徒として討滅されただけでは、本当に中途半端な扱いとしか思えなかったですね。

ちょっと微妙になりかけた流れを断ち切るかのごとく、最後に投入されたのは、なんとヘカテーにそっくりな転校生!
次回予告では、体操着がひとりで着られないかのごとき描写がありましたけど、これで次回より能登ボイスがずっと(ちょ
さて果たして、この途轍もない超展開が、どう物語を構築していくのか…ちょっと次回が楽しみですわ。

次回---「疑惑の転校生」。

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