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宇宙狂騒曲最終楽章-苛烈なる憎悪と愛

2006-08-12 00:46:33 | Anime(アニメ・コミック)
■アニメ「機神咆哮デモンベイン」---第11話「THE RETURN OF THE SORCERER」

初っ端から「地球皇帝アウグストゥス」キタ━━(゜∀゜)━━!!
今回はもう、これだけで十分に満足しました、ありがとうございましたw

…と、此処で終わっては感想にもならないので、もう少しだけ書き足すとすると、冒頭で何の脈絡も過程も無く、いきなりデモンベインに「シャンタク」が装備されているのは、ひょっとして前話のラストを見逃したかと思えるほどの突き放しっぷり。
「シャンタク」は元々、アルがデモンベイン以前に操っていた、本来の鬼械神アイオーンの飛行ユニットであり、アルが「最後の断片」をその身に受け、九郎のもとに帰還した後、空中にて牙を剥くクトゥルーに向かう為、飛ぶ事の出来ないデモンベインに召喚されたものなのですが、そんなほんの僅かなシーンをもカットせざるを得ない程に、シナリオを圧迫する事に困窮しているのだろうか…加えて、あらすじには存在しているのに、本編には全く登場しない連合艦隊(唯一、ウェストとエルザの見せ場はありましたが)と言い、完成品のチェックもロクに行えていない状況がありありと;

折角、作画面が微妙に安定していた回だけに、シナリオがダイジェスト的で歯抜けな上、此処までの積み重ねが全く足りていない分、仮にDVD版にてシーン追加があるとしても、何処をとっても説明不足なのは至極残念。
ティトゥスの鬼械神・皇餓との戦闘もオマケレベルで、前話の感想でも示唆した通り、ウェスパシアヌスの復活は完全にスルー…そして、クトゥルーの力を得たはずのアウグストゥスは、デモンベインと大した戦闘もせずに、遂にその正体を明かしたエンネア=「暴君」ネロの手により、ビーム一閃で消去…。
ティトゥスとの戦闘は、実際に原作でもあっさりしたものだった印象があるので、尺を詰める為には、これでも仕方が無いとは思うものの、設定を全く活かされなかったウェスパシアヌスと、中の人の演技と「地球皇帝」だけが救いだったアウグストゥスの扱いは酷すぎるなぁ…。
とは言え、其処でシナリオを削ったからか、ネロ(エンネア)の鬼械神ネームレス・ワンとの戦闘には、それなりに力が入っていた印象でしたが、此処でもネームレス・ワンの「驚異的な回復力の速さ」を見せ付けていない分、何故いきなり全てを消去する「シャイニング・トラペゾヘドロン」でなければならなかったのかが描き足りず、結局は同じ描写不足の轍を踏む事に。
そして今回のサブタイトルの通り、消滅したマスターテリオンが、再び新たに誕生したものの、視聴者側からすればトンデモ展開の連続でも、いまいち盛り上がりに欠けるのは、やはりシナリオを圧縮した弊害として、ナイアさんやエンネア関係、マスターテリオン絡みのシーンと心理描写を省略し捲った事が、全て後半に皺寄せとなってしまったか結果なのでしょうね…;

もう本当に、この作品が全12話で描かれる事自体に無理があるのは最初から分かりきっていたものの、此処まで末期的な所まで来てしまうと、もう「デモンベイン」という作品自体が勿体無い、且つ可哀想に思えてならず。
それでも、いよいよ次回、このアニメ版「機神咆哮デモンベイン」も最終回を迎える訳ですが、果たして最終回をどう纏めて来るのか---前話からの九郎の様相や、今回からのアルの服装からして、「旧神エンド」が濃厚かと思われますが---それを楽しみに、どうにか軟着陸させてくれる事を願うばかりです。

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