先日掲載したUHFトランシーバのFT-730R,レピータをアクセスできなくな
りました。レピータ(Repeater)とは見通し外通信を可能とする目的で設置
された無線中継システムです。
まずはその無線機の外観をご覧ください。

無線機本体は上側で,下は電源です。無線機はどんどん小さくなるのですが
電源はなかなか小さくなりません。(スイッチング電源で小さくはなってい
ますが,いろんな理由から使っていません。)
レピータをアクセスするためにトーン信号を音声信号に重畳させています。
その周波数は88.5Hzです。周波数が非常に低いので通話の障害にはなりま
せん。レピータをアクセスできないとなると,このトーンが出ているかがま
ず気になります。さっそく無線機テスターで調べたところ,周波数が大きく
変動していました。時々刻々変化するのです。
トーンエンコーダはオプションになっており,その子基板はセットの底側に
貼りつけられています。裏蓋を開けました。

右下の赤の楕円で囲まれた部分です。(これは実際には修復後の写真です。
以下同様で,修復前の写真は残っていません。)
オシロスコープで内部の波形を観測したところ,原発振と分周回路は正常な
ようです。回路図がないので調査は難航しましたが,結局のところトランジ
スタのバイアス回路の抵抗が1本断線していました。抵抗の断線なんて初め
ての経験のような気がします。それほど抵抗器の故障というのは少ないので
す。最初は電解コンデンサ,あるいは半導体の故障と予想していたのです。
問題の抵抗は68kΩです。同一抵抗値の手持ちがなかったので2本直列に接続
して対処しました。47kΩ+22kΩ=69kΩです。1kΩだけ大きいのですが,ま
あいいでしょう。
取り換えたところです。

左下の赤の楕円で囲まれた部分です。写真の写りが悪いのですが,2本つな
いだところがお分かり頂けるでしょうか?
無線機テスターで確認しました。

赤の矢印のところです。上がトーン周波数,下が周波数偏移です。規定値
(88.5Hz, 0.5kHz)に近い値になっています。(誤差が大きすぎるように
思えますが,これは波形歪のためでしょう。)
レピータのアクセスも問題なく行えました。
以上
りました。レピータ(Repeater)とは見通し外通信を可能とする目的で設置
された無線中継システムです。
まずはその無線機の外観をご覧ください。

無線機本体は上側で,下は電源です。無線機はどんどん小さくなるのですが
電源はなかなか小さくなりません。(スイッチング電源で小さくはなってい
ますが,いろんな理由から使っていません。)
レピータをアクセスするためにトーン信号を音声信号に重畳させています。
その周波数は88.5Hzです。周波数が非常に低いので通話の障害にはなりま
せん。レピータをアクセスできないとなると,このトーンが出ているかがま
ず気になります。さっそく無線機テスターで調べたところ,周波数が大きく
変動していました。時々刻々変化するのです。
トーンエンコーダはオプションになっており,その子基板はセットの底側に
貼りつけられています。裏蓋を開けました。

右下の赤の楕円で囲まれた部分です。(これは実際には修復後の写真です。
以下同様で,修復前の写真は残っていません。)
オシロスコープで内部の波形を観測したところ,原発振と分周回路は正常な
ようです。回路図がないので調査は難航しましたが,結局のところトランジ
スタのバイアス回路の抵抗が1本断線していました。抵抗の断線なんて初め
ての経験のような気がします。それほど抵抗器の故障というのは少ないので
す。最初は電解コンデンサ,あるいは半導体の故障と予想していたのです。
問題の抵抗は68kΩです。同一抵抗値の手持ちがなかったので2本直列に接続
して対処しました。47kΩ+22kΩ=69kΩです。1kΩだけ大きいのですが,ま
あいいでしょう。
取り換えたところです。

左下の赤の楕円で囲まれた部分です。写真の写りが悪いのですが,2本つな
いだところがお分かり頂けるでしょうか?
無線機テスターで確認しました。

赤の矢印のところです。上がトーン周波数,下が周波数偏移です。規定値
(88.5Hz, 0.5kHz)に近い値になっています。(誤差が大きすぎるように
思えますが,これは波形歪のためでしょう。)
レピータのアクセスも問題なく行えました。
以上
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