もう7月。夏ですね。
夏と言えば扇風機。いや,今ではエアコンでしょうか?しかし,わたしが子
供の頃は扇風機と団扇(うちわ)が大活躍でした。夜,蚊帳の中で親子が川
の字になって寝ます。みんな一人1本の団扇を持って。
わが家に扇風機が導入されたのは1957年のことだったと思います。(わが家
とはわたしが生まれ育った家庭のことです。)たしか,ソ連が(世界初の人
工衛星)スプートニク1号を打ち上げた年ではなかったでしょうか?その扇
風機は今でも現役で,娘が東京で使っています。
その扇風機と同じ型のものを数年前手に入れました。もちろん,中古品です。
いや,太古品でしょう。毎年夏になると押入れから出して秋になるまでわた
しに涼風を与えてくれます。しかし,羽根にひびが入っており,高速回転は
できるだけ使わないように気を付けています。
羽根で思い出しました。
わたしが10歳かそれ以前のことでした。月命日にお経を上げに来た和尚さん
に父は背後から扇風機の風をあててやりました。すると,しばらくして突然
バンという音とともに羽根が木端微塵に飛び散りました。しかし,お坊さん
は何事もなかったように読経を続けたのです。
さて,その扇風機は強・弱の2通りしか風量の調節ができません。その切り替
えスイッチ部分をご覧ください。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/6d/6aa24499c2022723a7d9bebff4646706.jpg)
右から0-1-2とあります。0は停止,1は強(高速回転),2は弱(低速回転)
です。常々弱よりもっと弱い「微弱」が欲しいと思っていました。今回これ
を可能にする改造を実施したのです。
ここで,おや?と疑問に思った方がいたのではないでしょうか?電源断から
ONするといきなり「強」で,そのつぎが「弱」です。逆ではないかと思われ
るでしょう?わたしも長い間それを疑問に思っていました。しかし,それは
誘導電動機のトルク特性に関連があるのだと最近になって理解できたのです。
それはともかく,交流モーターの回転数を制御するには周波数を変えなけれ
ばなりません。しかし,扇風機用のモーターは電圧で変えられるのです。正
確に言えば,羽根の負荷特性との関係で回転数が変わるのです。
そこで,この扇風機には電圧を変えるためのリアクトルが内蔵されています。
下の写真はこの扇風機の底板をはがしたところです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/e5/7d68d8f542bdb5d2bd1267a9fe3d7b31.jpg)
中央に見えるのがリアクトルです。電圧を変える(下げる)には抵抗を挿入
すればいいのですが,そうするとエネルギーの損失が発生します。リアクト
ル(コイル=インダクタンス)だとエネルギーの損失なく電圧を変えられる
のです。
今回,知人と議論していて位相制御で電圧を変えればいいということに気づ
きました。リアクトルの収まっているところにサイリスタによる位相制御器
を入れることにしました。リアクトルは撤去しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/18/026c67c38a3e07183ab94c2604daa457.jpg)
スイッチは可変抵抗に置き換え,リアクトルはプリント基板に置き換えられ
ました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/93/a74d14d8bb3ea4e034656c17368290ba.jpg)
事前のバラックでの実験で動作は確認済みです。底蓋を取り付けたら改造完
了です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/1a/175afed5451e54434286f92f0b17e41a.jpg)
上の写真は低速回転時の様子を撮ったものです。調子よく回ります。これで
今夜から微風で涼をとることができます。
以上
夏と言えば扇風機。いや,今ではエアコンでしょうか?しかし,わたしが子
供の頃は扇風機と団扇(うちわ)が大活躍でした。夜,蚊帳の中で親子が川
の字になって寝ます。みんな一人1本の団扇を持って。
わが家に扇風機が導入されたのは1957年のことだったと思います。(わが家
とはわたしが生まれ育った家庭のことです。)たしか,ソ連が(世界初の人
工衛星)スプートニク1号を打ち上げた年ではなかったでしょうか?その扇
風機は今でも現役で,娘が東京で使っています。
その扇風機と同じ型のものを数年前手に入れました。もちろん,中古品です。
いや,太古品でしょう。毎年夏になると押入れから出して秋になるまでわた
しに涼風を与えてくれます。しかし,羽根にひびが入っており,高速回転は
できるだけ使わないように気を付けています。
羽根で思い出しました。
わたしが10歳かそれ以前のことでした。月命日にお経を上げに来た和尚さん
に父は背後から扇風機の風をあててやりました。すると,しばらくして突然
バンという音とともに羽根が木端微塵に飛び散りました。しかし,お坊さん
は何事もなかったように読経を続けたのです。
さて,その扇風機は強・弱の2通りしか風量の調節ができません。その切り替
えスイッチ部分をご覧ください。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/6d/6aa24499c2022723a7d9bebff4646706.jpg)
右から0-1-2とあります。0は停止,1は強(高速回転),2は弱(低速回転)
です。常々弱よりもっと弱い「微弱」が欲しいと思っていました。今回これ
を可能にする改造を実施したのです。
ここで,おや?と疑問に思った方がいたのではないでしょうか?電源断から
ONするといきなり「強」で,そのつぎが「弱」です。逆ではないかと思われ
るでしょう?わたしも長い間それを疑問に思っていました。しかし,それは
誘導電動機のトルク特性に関連があるのだと最近になって理解できたのです。
それはともかく,交流モーターの回転数を制御するには周波数を変えなけれ
ばなりません。しかし,扇風機用のモーターは電圧で変えられるのです。正
確に言えば,羽根の負荷特性との関係で回転数が変わるのです。
そこで,この扇風機には電圧を変えるためのリアクトルが内蔵されています。
下の写真はこの扇風機の底板をはがしたところです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/e5/7d68d8f542bdb5d2bd1267a9fe3d7b31.jpg)
中央に見えるのがリアクトルです。電圧を変える(下げる)には抵抗を挿入
すればいいのですが,そうするとエネルギーの損失が発生します。リアクト
ル(コイル=インダクタンス)だとエネルギーの損失なく電圧を変えられる
のです。
今回,知人と議論していて位相制御で電圧を変えればいいということに気づ
きました。リアクトルの収まっているところにサイリスタによる位相制御器
を入れることにしました。リアクトルは撤去しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/18/026c67c38a3e07183ab94c2604daa457.jpg)
スイッチは可変抵抗に置き換え,リアクトルはプリント基板に置き換えられ
ました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/93/a74d14d8bb3ea4e034656c17368290ba.jpg)
事前のバラックでの実験で動作は確認済みです。底蓋を取り付けたら改造完
了です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/1a/175afed5451e54434286f92f0b17e41a.jpg)
上の写真は低速回転時の様子を撮ったものです。調子よく回ります。これで
今夜から微風で涼をとることができます。
以上
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