三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

修復と破壊は紙一重

2023-03-23 06:10:09 | 日記
きのう室内を片付けていたらすみのほうに掛け時計(柱時計)が4台ほどほこりをかぶっていました。
取り出して調べるとみなほぼ正常に動くのですが,1台だけ鐘打ち(時報)が鳴り続けました。時々正常回数で止まります。

SEIKOSHAと表示されており,21 DAYとあることからやや古い型だと思います。

さっそく内部を調べました。

上の写真の赤丸で囲んだ部分に突起が3本あります。この突起がその下の鎌のような形の鋸歯状部分にかみ合って鐘打ちの数を決めるのですが,これが「滑る」ことがあるのです。そこで,今回もこの3本の突起をわずかに外側に曲げました。
しかし,改善されません。

つぎに,その上に板ばねがあります。赤矢印の先です。このばねが弱いと部品が跳ね上がって鐘打ちの計数を誤ります。そこでこのばねを強くしてみました。
しかし,改善されませんでした。

さらに内部の動きを子細に調べると

上の写真の赤楕円で囲まれた部分が躍動しています。この部分で鐘打ちを終了させる動きをするようですが,これが躍動すれば計数に誤りが生じます。
そこで上側の黒い部分(仮にストッパーと呼びましょう)をラジオペンチを使って強引に曲げました。硬いのでほんの少しだけです。
すると,鐘打ちは良くなりました。

万歳!ということで組み戻して確認していると,まれに1回多く打つことがありました。「これはストッパーの曲げが足りない」と判断して再度分解。ラジオペンチでつかんで「エイ!」とばかりに曲げたところ,ストッパーが折れてしまいました。硬いけどもろい鋼材だったのですね。元には戻せません。

修復は失敗に終わりました。これも勉強です。昔から言われていますね。「失敗は成功の元。」
これまで何台破壊したことでしょう?
以上

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