このシリーズも7回目になりました。TS-530Vの整備を続けています。きょうは周波数のダイヤル目盛とデジタル表示のずれの補正です。
この無線機,手に入れたときから周波数の機械的目盛と7セグメントLEDによるデジタル表示に狂いがありました。まあ,実用面から言えばデジタル表示を見れば問題ありません。もちろん,そのデジタル表示の数値は充分に正確です。つまり,ダイヤル直結表示の方が狂っているということです。
下の写真をご覧ください。
ダイヤルでは7.1MHzに合わせているのですが,デジタル表示は7.1063MHzを表示しています。つまり,0.089%ほど食い違いが生じています。たかが0.089%じゃないかと思う方もいらっしゃるでしょう。しかし,ことは電波の周波数,できる限り正確でなければなりません。と言うより,2つの表示が一致していないのが気に食わないだけです。
サービスマニュアルと回路図を読むと,どうやらVFO(可変周波数発振器)回路内のTC1というトリマコンデンサを調整したらよさそうなことがわかりました。
前面パネルの中央付近にそれはあります。その上部にカウンダ―基板が載っていますのそれを取り払ってみたところ,VFOはアルミ製のケースに覆われていて,TC1を調節するための穴はありませんでした。(1つあったのですが,それはTC2調節用でした。)
そこで,やむなく前面からVFOを引き出しました。
前面の4個の六角穴付きボルトを外せばよかったのです。さっそくアルミケースを固定している5個のねじを外しました。と,よく見るとケースの上面にはアルミ箔が貼られており,それで3つの穴をふさいでいるようです。
上の写真の楕円で囲まれた部分がアルミ箔,左向き3本の矢印の先に穴のかげが認められます。下向き矢印の先の穴の下にはTC2があります。
アルミ箔を剝がしました。
3列の一番下がTC1だということはあらかじめ調べていました。穴からトリマコンデンサが見えます。
周波数カウンターで発振周波数を確認しながらTC1を回してやります。発振周波数は無線機背面のEXT.VFOというコネクタの端子から容易に取り出せます。
ぴったりに合わせました。もっとも,目盛りと周波数は線形ではなく,若干のずれが生じました。これはやむを得ません。
組み戻して完成です。7.0000MHzで確認しました。
ぴったりです。これで気持ちがすっきりしました。
以上
この無線機,手に入れたときから周波数の機械的目盛と7セグメントLEDによるデジタル表示に狂いがありました。まあ,実用面から言えばデジタル表示を見れば問題ありません。もちろん,そのデジタル表示の数値は充分に正確です。つまり,ダイヤル直結表示の方が狂っているということです。
下の写真をご覧ください。
ダイヤルでは7.1MHzに合わせているのですが,デジタル表示は7.1063MHzを表示しています。つまり,0.089%ほど食い違いが生じています。たかが0.089%じゃないかと思う方もいらっしゃるでしょう。しかし,ことは電波の周波数,できる限り正確でなければなりません。と言うより,2つの表示が一致していないのが気に食わないだけです。
サービスマニュアルと回路図を読むと,どうやらVFO(可変周波数発振器)回路内のTC1というトリマコンデンサを調整したらよさそうなことがわかりました。
前面パネルの中央付近にそれはあります。その上部にカウンダ―基板が載っていますのそれを取り払ってみたところ,VFOはアルミ製のケースに覆われていて,TC1を調節するための穴はありませんでした。(1つあったのですが,それはTC2調節用でした。)
そこで,やむなく前面からVFOを引き出しました。
前面の4個の六角穴付きボルトを外せばよかったのです。さっそくアルミケースを固定している5個のねじを外しました。と,よく見るとケースの上面にはアルミ箔が貼られており,それで3つの穴をふさいでいるようです。
上の写真の楕円で囲まれた部分がアルミ箔,左向き3本の矢印の先に穴のかげが認められます。下向き矢印の先の穴の下にはTC2があります。
アルミ箔を剝がしました。
3列の一番下がTC1だということはあらかじめ調べていました。穴からトリマコンデンサが見えます。
周波数カウンターで発振周波数を確認しながらTC1を回してやります。発振周波数は無線機背面のEXT.VFOというコネクタの端子から容易に取り出せます。
ぴったりに合わせました。もっとも,目盛りと周波数は線形ではなく,若干のずれが生じました。これはやむを得ません。
組み戻して完成です。7.0000MHzで確認しました。
ぴったりです。これで気持ちがすっきりしました。
以上
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