勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

秋深し

2009-10-13 10:35:35 | Weblog
 台風が去ると急に風が冷たくなった。窓から差し込む陽は長く、風の音にも、草木の香りにも、深まる秋が忍び寄る。
 久しぶりの暖かな朝、窓を一杯に開けた。一段と増した金木犀の香りが、風に乗って朝の陽射しと共にやってきた。ベランダから覗く植え込みには、刈り込まれた木に散りばめられた金の花。

 この花の香りに必ず思い出す悲しい想い出は心に秘めて、張り切った夏の疲れからか、萎えかけたモチベーションに気合を入れる。

◇きんもくせい◇

冬服に着替えた日
ほのかなやさしさが
私をつつんだ
それは樟脳のにおいだった
運動会を見に来てくれた母の
装った母の
きものの裾のにおいだった

-星野富弘さん-

 金木犀の香りの下で母親に連れられた子供が言った、「あっ、トイレのにおいだ!」。秋はそれぞれの想い出が詰まったにおいがする。 

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8 コメント

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偶然 (肥後の風来坊)
2009-10-13 11:18:07
 偶然にも同じ花になりましたね
 熊本は今日は久ぶりに
      ぽかぽか陽気です。
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桜と同じで (陽子)
2009-10-13 13:44:55
香りを感じて初めてそれとわかりますね。近所の遊歩道も金木犀の香りでいっぱいです
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金木犀 (楽母)
2009-10-13 16:54:48
好きです。 この香り。
芳香剤があまりにも上手にできてしまった
せいでしょうね。 トイレの・・・って可哀想すぎる。
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金木犀 (ぱせり)
2009-10-13 19:55:55
濃厚な香りですね。
夜の闇の中でも金木犀の木だ!!
と、わかります。

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今晩は (コスモス)
2009-10-13 21:56:37
香りに鈍い私でも、
金木犀の香りだけは、はっきりわかります。
香りを感じた瞬間は、
すべてを忘れさせてくれますね。
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金木犀 (正子)
2009-10-14 06:40:33
幼いころおままごとにおちている花を使ってあそびました。庭に二本の木犀があり何ともいえない匂いがあたりにして、子供心にもうっとりしたものです。今も一本庭にうえてあります。
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おはようございます (ippu)
2009-10-14 06:53:38
≪金木犀≫
今朝のラジオで、金木犀に関しての感想が伝えられていました。
花粉症で苦しめられている人、匂いを嗅ぐと吐きそうになるという親子。
世の中いろいろですね。
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★花香る (勿忘草)
2009-10-14 19:09:56
◆花ざかり(肥後の風来坊さん)

熊本も東京も金木犀が花ざかりですね。
この香り、僕は大好きです♪

◆遊歩道(陽子さん)

花は見えずとも香りが気付かせてくれます。

◆芳香剤(楽母さん)

僕は花の香りのする芳香剤は使わないことにしています。(笑)

◆秋の香り(ぱせりさん)

この香りがすると秋だなぁって思います♪

◆香り(コスモスさん)

僕なんか、香りを感じなくても
すべてを忘れます♪(笑)

◆金の花(正子さん)

この香りは子供の頃を思いださせてくれるのでしょうか?(ニッコリ♪)

◆花粉症(ippuさん)

この花で花粉症とは悲しいですね。
この香りで吐きそうになるのも気の毒。
僕は悲しい想い出が蘇ります。
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