◇つる草の指◇
(カラスノエンドウ)
何を掴もうと
しているのか
くるりと巻いた
つる草の指
こぶしを握って遊んだ
子供の頃
それが見えたような
気がするんだけれど
今は何も見えない
-星野富弘さん-
(カラスノエンドウ)
何を掴もうと
しているのか
くるりと巻いた
つる草の指
こぶしを握って遊んだ
子供の頃
それが見えたような
気がするんだけれど
今は何も見えない
-星野富弘さん-
あの3月11日、大津波から逃げる途中、掴んだ手を離したために津波に飲み込まれた人がいる。津波に飲まれ一度は沖に流されたものの、再び寄せた波に揉まれながら掴んだエアコンの室外機の枠にしがみついて助かった人がいる。何かを掴もうともがきながら大海に消えた命がある。そこには被災した人の数だけのドラマがある。震災からの復興は遅々として進まず、未だに先が見えない。そんな悲しみに暮れた今年も、間もなく終わろうとしている。
その年の世相を表す恒例の今年の漢字には、小僧くんと先日予想したとおり『絆』が選ばれた。震災によって絆の大切さを知った1年でもあった。秋に芽生えて冬を越し、春になると突然伸び出すカラスノエンドウは、空に向かって巻きひげを伸ばす。そんなカラスノエンドウの花言葉は『絆』『永遠の悲しみ』『喜びの訪れ』だそうだ。
すべてを失い、永遠に消えない悲しみを抱えながら生きなければならない人がいる。そんな人にも、強い絆に結ばれていつの日か喜びの訪れる日が来ることを願い、僅かだが芽生え始めた復興の芽が、寒い冬を越して、春には空に向かってカラスノエンドウのように、希望の芽を伸ばすことを祈ろう。被災地に花を咲かせるカラスノエンドウの巻きひげのように。。。
余談だが、『絆・きずな』は仮名で3文字、漢字の字画が11画、はからずも3、11となる、と数日前の天声人語が言っていた。
ましたね。カラスノエンドウの花よく見ると
可憐な花。赤ちゃんのぎゅっと握った
手を思い出します。
日本中の人たちの「絆」で復興させる・・
日本人の思いやる底力だ・・
だが 最近この絆が希薄になっている。
親と子・ご近所付き合い・先生と生徒・
などなどだ。見知らぬ子供をナイフで
傷つける高校生‥高齢者の親を虐待する
息子など 考えさせられる「絆」の漢字だ。
当たり前なのに改めて考えさせられるなんて、
一寸悲しいですねー。
震災の日
次男のお嫁さんから、
始終出かけてばかりいる私たちを気遣って
安否の心配する連絡が入ったときの感動は忘れられません。
忘れかけていた絆を思い起こさせてくれた年でしたね。
カラスノエンドウの蔓のように伸ばした手と手を握り
助け合ってこの困難を乗り切っていきたいですね。
◆底力(sibuyaさん)
日本人の礼儀正しさがクローズアップされた震災でもありましたね。
今度は日本人の底力をアピールするときなのかも。。。
希薄になってきた絆が見直されるきっかけにもなるといいですね。
◆家族(コスモスさん)
あの日以来、家族の絆がより強くなったと聞きます。
コスモス家の絆は硬く硬く結ばれて
ほどけなくなったようですね(ニッコリ♪)
絆が3文字11画とはこじつけとしても
話のネタとして面白いですね。
被災地の人々の話を聞くにつけ
胸に迫るものがあります。