勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

リモコン

2009-07-02 23:35:13 | Weblog
 その昔、テレビのチャンネルは回すものだった。チャンネルを変えるときは、テレビのところまで行かなければならず、コマーシャルの度にチャンネルを変えることもなかった。(この作業、あまり好きではないが・・・)

 リモコンが発達した今、テレビのチャンネルをはじめ、あらゆる機器は居ながらにして操作することができる。その結果、我が家のリモコンはこんなにも多くなってしまった。
 どれがどの機器のものかわからなくなることもしばしば。リモコンを操作すると他の機器が作動することもある。

 マッサージ器のリモコンをテレビに向けたり、小型のリモコンは電話器と間違えたり、オーディオのリモコンにいたっては、操作方法さえ忘れている。 

 複数のリモコンを一台にまとめ、全ての機器を操作する学習リモコンもあるらしいが、設定が複雑でわからない。

 リモコンの数だけ昔の夢が実現し、便利になったのはいいが、衰え始めた頭では覚えきれない。携帯電話が普及していつでもどこでも連絡ができる。便利であることには違いないが、四六時中監視されるリモコン人間にはなりたくないものだ。尤も、監視してくれる人もいないが。

 チャップリンは、映画「モダンタイムス」の中で、機械に振り回される現代社会を風刺し、独りぼっちの浮浪少女と共に、自由な生活を求め旅立っていく。

 僕が旅立つのは黄泉の国になるが。。。