勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

再会

2008-08-07 11:13:58 | Weblog
 数日前のこと、あまり鳴らない家の電話が鳴った。ナンバーディスプレーの表示は番号だけ。名前を登録していない番号である。

「藤さんですよね?」と、女性の声。
「はい、そうですが」 
仕事の名前で言われたということは、お客様・・・?
「私・・・、わかるかしら?」 
ん?聞き覚えのある声だぞ・・・!
頭の中の記憶の回路がぐるぐる回る。
「ちょっと待って、思い出すから・・・」

 しかし、女性の場合うっかり名前を言えない。間違えたら言われる。「どうせ、そうでしょうよ!」なんて・・・♪ 若い頃、それで苦い経験がある。思い出せそうで思い出せない。降参した。

「○○です、ご無沙汰しています」
昔のお客様である。何年ぶりだろうか、20年近くは経っている。
「私、もう83歳になるのよ」


 びっくりしたが、懐かしい話に花が咲いた。足を悪くしているのでいまは踊れないが、元気だという。そして再会を約束した。次の日、また別の人から電話があった。

「私・・・わかる?」
またまた聞き覚えのある女性の声。昨日のこともあるので、
「思い出すから、名前を言わないで・・・、そのまま話しましょう」
と言って二言三言
「スーさん?」
「そうよ~、スーさんよ」

失礼だが、もう亡くなったと思っていた。
「びっくりしたでしょう?私、生きてるのよ。いくつだと思う?91歳よ」
「エェ~!元気な声だねぇ~!」
「元気よ、足も悪くないわよ」

 先日のブログでお話した、「私から見れば、65歳はハナタレ小僧よ」と言われた彼女である。彼女との会話は、20数年は経っているだろう。二日続けての驚きは、知り合い同士の二人が連絡し合ってのことだという。涼しくなったら3人で逢う約束をした。

 何よりも嬉しいのは、20年以上の月日が過ぎても、思い出して逢いたいと言ってくれた事。その日が来るのが楽しみである。僕も負けてはいられないぞ~♪