ブラジル－パラグアイ（Ｗ杯予選）

観戦日　6/11(木）　　　　　　　

愛丸’ｓ　チェック
前節、ウルグアイのアウエーでひさびさに勝利し、トップに躍り出たセレソン・ブラジレイラ。
ここにきて本領発揮か。
ホームに迎え撃つのは、勝ち点で並んでるパラグアイ。
守備に定評のあるチームだし、崩すのは容易ではないはず。
それでも攻撃陣が好調なセレソン・ブラジレイラ。
カカを中心に、うまく攻撃が廻れば、あっさりの試合になりかねない。
パラグアイはとにかく勝ち点１狙いだろう。
うまく先制でもできれば、パラグアイのペースに持ち込めるかも。
ただ、トップにはカバニャスしかいない。
サンタクルスでもいてくれたら、もっと期待が持てるんだが・・・。
０９年になって勝ってないのも気になる材料。
トップ通過でなくてもいいわけで、この順位からちょっと下がってもまだまだ安泰だろう。

セレソン・ブラジレイラがここでトップフォームに近づいてきた。
ホマーリオ、ホナウドと爆発的なＦＷを要さなくても、しっかり点が取れてる。
あれだけ苦しんでた時期がうそのよう。
この試合はＬ・ファビアーノがサスペンションでホビーニョのパートナーを務めたのが、ニウマール。
リヨンで不遇のときを過ごしたが、ブラジル国内に戻ってきて、また若いときの輝きを取り戻したみたい。
ただ、この試合で、Ｌ・ファビアーノよりもよかったかと言ったら・・・。
点を取ることはできたが、その他のプレーが。
ポストプレーに徹しようみたいな動きだったが、これがなかなか噛み合ってなかった。
もっとコンビを高めないと、うまくはいかないだろう。
やろうとしてることはわかった。
ただ、ブラジル国民が望むＦＷってこんなものじゃないだろう。
苦しいときにもここにボールを集めるとなんとかしてくれるＦＷを望んでるはず。
それを考えると、もっと自分で仕掛けてもよかった。
Ｄ・アウベスのクロスももっと呼び込んでもよかったし、スペースに抜け出す動きももっと見せてもらいたかった。
アレッシャンドレがベンチにいたが、この男よりもニウマールを使ったのはテストためだったのか。
持ってるものでは明らかにアレッシャンドレが上。
カカ、ホビーニョとそれなりに持ち味を出しており、やっぱりこの男たちが自分のプレーができたら、さすがに守備が固いパラグアイでも止めることは難しい。
カウンターになったときの、このふたりのスピードったら、群を抜いてる。
カカのあのドリブルは見事としかいいようがない。
マドリーでもこれぐらい輝いてくれることだろう。
右のラテラウにはこの試合もＤ・アウベスが入ってたが、バルサでのできよりはまだまだって感じ。
それでも、いい働きはできた。
もっとここから攻めることができてたら、もっと点が入ったはず。
マイコンとどちらがレギュラーの座をつかむのか、今からが楽しみ。
こっちサイドぐらい左もこれたら、まだ強いチームになれるんだが、クレーベルだとちょっと弱いか。
攻撃的にいくならマルセロなんだろうが、ドゥンガの固さを考えると・・・。
これでセレソン・ブラジレイラは単独でトップに。
宿敵アルゼンチンが今節も負けを喫し、ライバルに大きく水をあけた。
９月の直接対決もこの状態が続けば・・・。
パラグアイは先制したまではよかったが、今のセレソン・ブラジレイラを止めることができなかった。
そのゴールもエラーノにリフレクトしたＦＫだったわけで、あのＤＦ陣を崩すことはできなかった。
たしかにカバニャスはよくやってた。
１トップであれだけやれれば十分なんだが、これにサンタクルスが絡むと・・・。
けががちだった今シーズンが恨まれる。
ふたりがうまく絡めればもっと攻撃は機能するはず。
２点を取られ逆転されたが、そう悲観する内容でもなかったし、パラグアイは本戦に出場できる。
ただ、これだけ予選で好調でも、本戦となると、どこかパッとしない。
今回は違うパラグアイを見てみたいものだ。

スコア　２－１

＜得点者＞　
ブラジル　　　ホビーニョ、ニウマール
パラグアイ　　カバニャス
～愛丸's ＭＶＰ～
ホビーニョ（あの同点ゴールがセレソン・ブラジレイラに勇気を与えた。
簡単に決めてたみたいだが、あれはすごい難しいシュート）