愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
※掲載された試合にのみコメントはして下さい

エジプト-イタリア(コンフェデレーション杯)

2009-06-19 10:17:10 | 各国代表戦
観戦日 6/19(金)       

愛丸’s チェック
ブラジルをあと一歩のところまで追い込んだエジプト。
とてもアフリカのW杯予選で苦しんでるチームとは思えなかった。
ネイションズカップで結果を出してるときのエジプトが戻ってきた。
あのサッカーができれば、イタリアも苦しめることができるはず。
攻撃だけでなく、守備もそう悪くない。
グループ敗退が決まったアメリカとの最終戦を考えると、ここで結果が出せれば、もしかしたらもしかするかも。
イタリアはあの守備的布陣で挑まなければ、なんとかなりそう。
シーズン後半を棒に振ったような選手をここで使う必要はない。
まずは守備からってイタリア的な考えではどうにもならない時代になってきた。
ここは思い切った作戦に出た方が・・・。
最終戦のブラジル相手にいろいろテストできる状況になればいいんだが・・・。

エジプトがこのコンフェデの舞台でいい仕事をやってのけた。
数少ないチャンスをものにし、この虎の子の1点を最後まで守りきった。
この試合のヒーローはGKのエル・ハダリ以外にいない。
どれだけ決定的なシーンを防いだことか。
この試合、キャプテンを任された重責からか、かなり気合が入ってたんだろう。
ロッシのミドル、ヤクインタの振り向きざまのシュート、フリーでコースを狙われたモントリーボのシュート、クロスにファーで完璧に合わせられたヤクインタのシュート。
このどれもが点になってもおかしくなかった。
それをことごとくセーブ。
ここまでGKが当たると、イタリアを持ってしても、こじ開けることは困難。
このGKにつられるように、DF陣もしっかり仕事ができてたし、世界で通用するサッカーを展開。
こういうパフォーマンスを見せつけられると、どうしてもW杯でみたくなる。
M・ジダンがハムストリングの故障で途中交代するアクシデントに見舞われたが、得点はCKから。
セットプレーの大事さが身にしみてわかった。
イタリアペースで試合が進む中、カウンターからもいくつかチャンスを作ることはできたが、これが点に繋がらなかったのは残念。
ここってところのスピードが足りないし、技術もそう高くない。
ここのパスが通ればってところを通せないし、もっと前にってところにひとがついてこれてない。
ここを改善できれば、攻撃でももっと魅力的になる。
そうなると、前線で得点が期待できるザキ、ミドあたりがいてくればおもしろいんだが・・・。
エジプトはこの勝利で自信もついただろうし、最終戦のアメリカ戦に勝つようなことがあると、セミ・ファイナルに進出できる。
この時期、多くの真剣勝負をやりたいだろうし、もっとこのエジプトサッカーを見てみたい。
問題はイタリア。
さすがにこの試合はカモを先発させなかったが、代わりのクアリアレッラがノーインパクト。
これならペペの先発がよかったかも。
それと、G・ロッシの早い交代もなぞ。
こういう若手はもっと起用してもいいはず。
それに、一番可能性を感じてた選手だったし、1点ビハインドの状況で、どうして、この男を下げたのか。
リッピのやりたいことがわからない。
ガットゥーゾをこの試合も先発させたが、アメリカ戦でモントリーボの方がよかったことを全く踏まえてない。
先に点を取ってから守りきるって考えがなさそう。
追いかける展開になって慌てても、この試合みたいに追いつけないこともある。
イタリアは中盤でパスを供給できる選手はいるが、前線でためを作れる選手がいない。
たしかに、この中盤の面々なら、前を追い越すようなタイプじゃないから、前でのためが必要ないかもしれんが、攻撃が同じようなパターンにしかならない。
SBがもっと積極的だったらいいんだが、この試合ではグロッソはそれなりだったが、ザンブロッタが・・・。
カッサーノあたりが3トップの一角にいてくれれば、おもしろいサッカーができるんだろうが・・・。
中盤ではペロッタみたいな選手がおもしろい。
このコンフェデを通じて、イタリアは何か方向転換をしないといけないかも。
カテナチオ時代でも必ずいたファンタジスタ系の選手がひとりはほしい。

スコア 1-0

<得点者> 
エジプト   ホモス
~愛丸's MVP~
エル・ハダリ(当たりに当たったGKをそう簡単に崩すせないってことをこの大舞台で証明。決まってもおかしくないシュートがいくつあったか)

アメリカ-ブラジル(コンフェデレーション杯)

2009-06-19 00:59:19 | 各国代表戦
観戦日 6/18(木)       

愛丸’s チェック
スコアでは完敗だったが、内容ではそれなりのサッカーを披露したアメリカ。
退場者を出さなかったら、結果はどうなってたことか。
ドノバンを中心にしっかり攻撃できれば、あのブラジルには太刀打ちできるかもしれん。
ただ、ここまでブラジルと13戦対戦して、1勝12敗。
この結果を見ると、そう簡単に勝てるとも思えない。
ここで負けると、GL敗退が決まるし、それなりの覚悟で挑んでくるだろう。
ブラジルは危ないエジプト戦をなんとか勝利。
あそこまでJ・セーザルが簡単に点を取られるとは・・・。
攻撃陣もカカが目立ったぐらいで、後は・・・。
また、あのブラジルが顔を出すと、アメリカに2勝目をプレゼントすることに。
南米予選で1位に躍り出たあの、サッカーはいずこへ。
もっとやれて当たり前のチームなんだが・・・。

アメリカは、ブラジルになす術なし。
これでGL敗退が決定。
また退場者を出したが、これが大きく試合に影響したわけではなかった。
この前に試合は決まってたし、力の差が歴然。
この2試合を見て、アメリカは点を期待できるトップの選手がいない。
マクブライドみたいなフィジカル勝負をしてくれる選手もいないし、独力でゴールを奪い取るようなタイプのFWもいない。
アルティドールにだいぶ期待を賭けてるみただが、まだこのレベルで結果を出せる選手じゃない。
もし、その秘めたポテンシャルをいかんなく発揮できるのであれば、ビジャレアルでレギュラーだっただろうし・・・。
ここを改善しないと、W杯本番では結果は残せないだろう。
このブラジル戦みたいに、ドノバン、デンプシーが目立たない状況になると、全く攻めの形が作れない。
ブラジルのサイド攻撃の対応で、アメリカはサイドの守備に追われっぱなしだったし、ドノバンも中盤のケアに廻ってた。
これで失点しなかったら良かったんだろうが、この試合のブラジルを止めれなかった。
それにしても、アメリカはよく退場者を出す。
ここも改善しないといけないポイント。
この2試合でひとりずつ退場者を出してるし、これがW杯本番で、なおかつチームの中心選手だったら・・・。
荒いイメージはないんだが、技術の低さで危ないタックルになるんだろう。
まだまだアメリカは磨かないといけない部分が多くある。
ブラジルはエジプト戦とは見違えるようなできだった。
だいぶ選手を入れ替えてきたが、攻撃陣に関しては、いまのベストの布陣。
中盤ではエラーノに代えてラミレス。
両SBも右にマイコン、左にA・サントス。 
ルッシオのパートナーにミランダと、守備陣をかなりいじってきた。
これが守備で活きたってわけではなく、攻撃に活性化を与えた。
まずは中盤のラミレス。
この夏にベンフィカへの移籍が決まってるみたいだが、このコンフェデで、もっと上のチームにいけるかも。
この試合でもエラーノにないスピードを武器に、カウンターからアシストを。
スピードに乗ったドリブルは迫力満点だった。
カカのドリブルみたいに、ボールをかなり前に出してのドリブルはそう簡単にやれるものではない。
いいところで顔だしてるし、このままレギュラーのポジションを奪ってもおかしくない。
それと一番よかったのが、マイコン。
D・アウベスも捨てがたいが、SBとしての完成度ではマイコンが上のような。
クロスの精度も、中へ入ってくるタイミングも、周りとの連携も、どれを取ってもD・アウベスは追いついてない。
FKもマイコンの方が上だし、コンディションが万全なら間違いなくレギュラーはマイコン。
ここはかなり贅沢な悩みになりそう。
3点目なんかはこれぞブラジルって感じの得点だった。
右サイドでマイコンが仕掛け、中へ、ここでマイコンはラミレスを使って、そのラミレスがダイレクトでカカへ。
カカはマイコンの動きを見て、これもダイレクトでのスルー。
これをマイコンが受けて、ハワードの動きを見てのシュート。
この得点には恐れ入った。
強いブラジルはもう戻ってきた。
ミランダ、A・サントスはそこまで活躍の場はなかった。
アメリカがあのできだったら・・・。
ホビーニョも緒戦とは見違える動きを披露してたし、この大会、スペインを止めるのはブラジルかも。

スコア 3-0

<得点者> 
ブラジル   F・メロ、ホビーニョ、マイコン
~愛丸's MVP~
マイコン(なんだかんだで騒がれてるD・アウベスよりもやっぱりこの男が上だった。攻撃も守備もこのままだとこの男が右のラテラウのレギュラー)

スペイン-イラク(コンフェデレーション杯)

2009-06-18 01:09:10 | 各国代表戦
観戦日 6/17(水)       

愛丸’s チェック
緒戦でNZを圧倒したスペイン。
自慢の攻撃を存分に発揮した。
あのサッカーができれば、この大会も優勝できそう。
このグループは相手がちょっと弱すぎるし、ここで慢心になると、セミ・ファイナルから厳しくなるかも。
そうならないように、デル・ボスケはしっかりチームを作ってくるだろう。
この試合、NZ戦同様、複数点が期待できるが、さてさて誰がどれだけ取ってくれるか。
イラクはなんとか開幕戦でドローに。
開催国相手に勝ち点1は今後大きいかも。
GKのカシドが大当たりだから、ここでもあのパフォーマンスができれば、スペインを苦しめることができるかも。
知将ミルチノビッチがどんな戦いを選択するか。
さすがにスペイン相手に打ち合いは挑んでこないだろう。

スペインが緒戦に引き続き、フエスタとはいかなかった。
5バックプラス3人の中盤の選手ががっつり引いて守るイラクにかなり苦労した。
絶好調だったF・トーレスもこの試合は不発。
いいボールを受けれるシーンも少なかった。
ボールがこないことには、あのF・トーレスも力を発揮できない。
中盤でもチャビが効果的なパスを出すシーンも少なく、X・アロンソのロングボールもそこまで輝かなかった。
狭いパスコースを狙って、ここってとこにパスを出そうとする姿勢はスペインらしかったが、これで崩せなかったわけで、早いうちからサイド攻撃に切り替えるべきだった。
このサイド攻撃で、先制点を奪えたわけで、もっと左右をバランスよく攻撃できてれば、点は多くとれたかも。
左でマタ、カプテビラのコンビで突破し、カプテビラが絶妙のクロス。
これを中でフリーになったビジャが完璧なヘッド。
この攻撃を見てれば、イラクは横の攻撃に弱かったはず。
緒戦よりも積極的だった、S・ラモスもどうも中に入ってきてのフィニッシュってのを狙いすぎで、縦の突破が少なかった。
前半はS・カソルラ、後半途中からはD・ビジャがS・ラモスの前に入ってたが、こことの連動ってのが少なすぎ。
誰もが中へ中へのプレーを選択しすぎで、引いて守られてるときこそ、縦への突破だろう。
今のスペイン代表に純粋な右のサイドアタッカーがいないのが気になる。
J・ナバスでもいてくれたら・・・。
守備ではほとんど仕事の機会がなく、プジョルの代わりのマルチェナ、アルビオルの代わりのピケとも、テストにはならなかった。
ピケは攻撃参加でなんとかしたかったんだろうが、これもそう見せ場はなし。
自分たちのサッカーを貫いての勝ち点3だし、文句はないんだろうが、まだまだスペインなら効果的な攻撃ができたはず。
それにビジャに代えてのグイサはどうなのか・・・。
F・ジョレンテがベンチにいるわけだし、こういう試合でこの男を試してもよかったはず。
F・トーレスをあそこまで引っ張ったのも謎。
ひょっとすると、得点王の絡みがあるのか。
2点取ってる選手もいるし、ハットトリックで決まりにはならないと踏んだのか。
EUROではビジャだったし、このコンフェデではF・トーレスにってことか。
それだけスペインには余裕があるってこと。
1-0での勝ちは勝ち。
この勝利でセミ・ファイナルへの進出が決定。
相手はイタリアかブラジルか、それとも・・・。
イラクは予定通りのどんびきの試合展開に持ち込めた。
ここまで引いて守ればって思うかもしれんが、スペイン相手に、これできたのはすごいことかも。
もし日本がこれをやったら・・・。
1点で済まなかっただろう。
この試合でもGKのカシドはいいパフォーマンスだったし、それなりのミドルもなぜか正面。
何か持ってるのかも。
それとCBのシャキルが好パフォーマンス。
F・トーレスにしっかりついて仕事をさせなかった。
カバーリングもしっかりできてるし、フィジカルもそれなり。
こういういいCBがアジアにもいたのか。
スマートにディフェンスするCBが少なくなってきてるし、今後、世界でも注目されるかも。
南アがNZには勝つだろうし、イラクは第3戦のNZ戦でどれだけ点が取れるかが鍵。
この試合と全く違ったサッカーをやらないといけない。

スコア 1-0

<得点者> 
スペイン   ビジャ
~愛丸's MVP~
カプテビラ(スペインでこの男の代わりをできる左のSBはいない。あの高精度のクロスは世界レベル。もしこの男がいなくなったら・・・)

パウメイラス-ナシオナル(リベルタドーレス杯 QF1leg)

2009-06-17 00:27:33 | その他
観戦日 6/16(火)       

愛丸’s チェック
ルッシェンブルゴ率いるパウメイラスのカーサでの1leg。
ケイリソンを補強して、今シーズンは、このリベルタを本気で狙いにきてるはず。
監督が監督だし、なにかやってくれそうな予感。
このカーサでの1legをしっかりものにして、モンテビデオに乗り込みたい。
自慢の攻撃陣がしっかり仕事をすれば、そう難しい試合にはならないだろう。
ナシオナルのやることはただひとつ。
失点をしないこと。
それでいて、アウエーゴールが取れれば、最高なんだが、0-0でも御の字。
この結果で、カーサに戻りたいだろう。
ナシオナルは3年連続で決勝トーナメントに進出はしてるんだが、ベスト4ってのはかなりの壁が。
第1回のトヨタカップに南米代表で来日したのはこのチームだし、ここらで古豪復活といきたいところだろう。

パウメイラスのパフォーマンスってこんなものではないだろう。
カーサで何もできななった。
D・ソウザの目の覚めるような地を這うミドルで先制したのはよかったんだが、これ以外に見せ場がほとんどなかった。
前半30分を前に2枚代えるという荒行に出たルッシェンブルゴだったが、はやして、この策がよかったのかどうか・・・。
たしかに、右のラテラウは代わったマルキーニョスの方がいいできだったらが、これなら先発させればいい。
それもあの時間での交代だし、代えられた選手の気持ちを考えると・・・。
全てがはまって、これで結果が出れば、さすがルッシェンブルゴってことになるんだろうが、これを先発させなかったってことを考えると、ダメ監督ってことに。
守備的に振舞いたかったのかもしれんが、ここはカーサ。
それに1legってことを考えれば、いくらでも点は欲しかったはず。
ボランチを一枚削り、2トップにして、トップ下にD・ソウザを配したこの布陣の方がよく動けてた。
ただ、2トップのケイリソンと途中出場のオビーナのコンビが・・・。
ケイリソンはバルサ、マドリーが狙ってるという逸材で、どれだけやってくれるのか楽しみだったが、いいプレーは得点シーンのポストプレーだけ。
これが持ち味の選手じゃないだろう。
鳴り物入りでパウメイラスに入団したんだろうが、これぐらいの選手はごろごろいそう。
もっと点を取りに行く姿勢はほしかった。
速さ、テクニックが抜けてすごいとは思わなかった。
となると、得点を取る業に長けてるのかもしれんが、それも感じられなかった。
2legは噂通りのプレーを期待する。
全てにおいて、そこか中途半端だったパウメイラス。
失点シーンも、気の抜けたようなプレーだったし、これで優勝ってのはちょっと難しいかも。
あの時間で集中力を欠くチームがクラブW杯に出場できるはずがない。
ここでしっかりルッシェンブルゴがチームを引き締めないと、ここで姿を消すことに。
ナシオナルは完璧な試合ができたはず。
若手からベテランまで、やるべきことをしっかり遂行し、この1-1という最高の結果を手に入れた。
先制されてから少しの時間パウメイラスに主導権を渡したが、ボールを持たれるだけで、決定機は作らせなかった。
守備で目立ったのが、若いCBのコアテス。
まだ線が細いような気がしたが、フィジカルで負けたシーンはなかった。
ケイリソン、オビーナを前を向かせるシーンも少なかったし、なかなかのCB。
ウルグアイではルガーノ2世なんて呼ばれてるらしいが、そう呼ばれるのもわかるできだった。
若手では18歳のガルシアがいい仕事をした。
途中出場でなんとエンパテに追いつくゴールをゲット。
突っ立てたパウメイラスのDF陣を横目に落ち着いて決めてみせた。
このゴールはチームにとっても、この男にとても大きいものに。
若手だけでなく、中盤の底で攻守にわたって貢献したのがベテランのO・モラレス。
この男がどんと構えてくれるからチームが落ち着く。
パウメイラスの攻撃を食い止めながら、エンパテゴールのアシストもこの男。
まさにチームの大黒柱。
こういう存在がパウメイラスにはいなかった・・・。

スコア 1-1

<得点者> 
パイメイラス   D・ソウザ
ナシオナル    ガルシア
~愛丸's MVP~
O・モラレス(チームの支柱。この男がこのパフォーマンスだったら、2legも結果をだせそう。夢のベスト4も目前)

アメリカ-イタリア(コンフェデレーション杯)

2009-06-16 11:07:17 | 各国代表戦
観戦日 6/16(火)       

愛丸’s チェック
北中米チャンピオン対前回W杯の覇者。
この両チーム、ドイツでも同じグループで対戦。
退場者を3人も出す荒れた試合に。
この試合は、コンフェデってこともあるし、そこまで因縁めいた戦いにはならないと思うが、アメリカにはこういう大会が大きなチャンスに。
タイトルを取れるだけのポテンシャルはある。
しっかりチームになってれば、ブラジル、イタリアの一角を崩せるかもしれん。
そのためには、この緒戦がかなり重要に。
イタリアはリッピ体制になって、どうもまだ調子が上がってきてない。
NZに3失点したりと、カテナチオはどこへやら。
もうイタリアにあの鉄壁の守備は戻ってこないのか。
この大会でしっかり結果を出し、来年のW杯に勢いをつけたいところ。

この両チームの対戦は、最後まで11対11でやることは不可能なのか。
しっかりした守りでチャンスを作らせず、どちらかというと、ドノバンを中心にイタリアを圧倒しぎみだったアメリカが、退場者を出してから厳しい展開に。
R・クラークがガットゥーゾへの報復気味のタックルで一発レッドを食らったのが前半の32分。
この時間のあのタックルだったらイエローでもよかった。
そのお礼なのか、アルティドールがエリアで倒されてPKをゲット。
数的不利の状況で得たPKをドノバンが決めて先制したが、この長い時間、イタリア相手に10人は厳しすぎた。
それでも前に出る姿勢は崩さず、なんとか互角に渡り合うことはできたが、この退場劇はやっぱり響いた。
しっかりした守備を披露できてた時間と比べると、パフォーマンスは落ちたし、イタリアの選手交代にうまく対応できなかった。
G・ロッシ、モントリーボが投入され、ここに気を使いすぎたのか、これまで押さえ込んでたピルロ、デ・ロッシをフリーにすることが多くなった。
こうなると、イタリアの思う壺。
キーマンが仕事をできるようになると、さすが世界王者、黙ってはいなかった。
11人でしっかり戦えてれば、この選手交代劇にも対応できたはず。
攻撃では、やっぱりドノバンがすばらしい。
この男を代表から外すことはできないだろう。
デンプシーもいいが、チームをコントロールしてるのは間違いなくドノバン。
パスも出せるし、フィニッシュも狙える。
この男が輝けば、チームにも結果が伴ってくるはず。
アメリカは精度の高いミドルをいくつか放ったが、もっと深くまで勝負してもよかったのかも。
アルティドールがああやったエリアで仕掛けてPKを獲得したわけで、もっとこの部分での積極性は欲しかった。
ここが課題かも。
ボカネグラ、オニェウと強固なCBと安定感が増したハワードの守備ブロックもそう悪いわけではないので、今後が楽しみ。
イタリアはなんといっても、あの選手交代。
カモ、ガットゥーゾとセリエでなかなか器用されなかった選手をどうして先発させたのか、とうてい理解できなかった。
それなら、交代で出てきた、G・ロッシ、モントリーボを長い時間試した方がよかったはず。
実際、結果も出したわけで、これが基本になってくるはず。
この大会にどれだけのプライオリティを置いてるかわからないが、いつまでもカモやらガットゥーゾに頼るのもどうか。
それなら、どんどん若手を起用していってもらいたい。
リッピのことだから、ユーベ勢を重宝するのはわからんでもないが、これはいかにもやりすぎ。
カモはもういらんだろう。
CBふたりにGK、前線のサイドもユーベ。
レグロッターリエがこの試合キエッリーニとパートナーを組んだが、本来ならカンナだし、ここも全く真新しくない。
ガンベリーニなんかを試してもいいはず。
後半の選手交代がなかったら、イタリアはどうなってたのか。
ピルロが輝きを増したのも、モントリーボ、G・ロッシがよく動いてマークをひきつけたから。
やっぱり攻撃的に振舞わないと・・・。
ガットゥーゾの守備力も魅力だが、実戦からは遠ざかってるわけで、無理して使わなくてもよかった。
カモも同じ。
守備力を買われてのものだろうが、ここにはペペもクアリアレッラもいる。
このコンフェデがチームを変える足がかりになるはず。

スコア 1-3

<得点者> 
アメリカ   ドノバン
イタリア   G・ロッシ×2、デ・ロッシ
~愛丸's MVP~
ピルロ(前半を見ると、この男にも陰りが見えてたが、後半、全くの別人に。yたっぱりアズーリにはこの男が必要)

ブラジル-エジプト(コンフェデレーション杯)

2009-06-16 01:02:56 | 各国代表戦
観戦日 6/15(月)       

愛丸’s チェック
南米チャンピオン対アフリカチャンピオン。
ブラジルは現在行われてるW杯南米予選で連勝中で、首位に躍り出た。
今年に入ってから、かなり調子を上げてきてる。
批判されることの多かったドゥンガ体制も、これで、そうそう文句は言われないだろう。
その勢いのままに、このままコンフェデのタイトルも狙ってるはず。
ただ、このグループはけっこう厳しいかも。
イタリアはいるし、このエジプト、アメリカと一筋縄ではいかないチームばっかり。
そうなると、この緒戦が重要に。
エジプトはW杯予選で思うように結果が残せてない。
このコンフェデを浮上のきっかけにしたいところ。
成熟したチームだし、しっかりチームとして戦うことができたら、ブラジルからも勝ち点が取れるかも。
いかにアブトレイカにボールを集めることができるか。

ブラジルは楽勝ムードに試合を、素直にそうすることができなかった。
前半のできはまさに世界王者にふさわしいものだった。
昨日のスペインにも劣らない、見事なサッカーだった。
パラグアイとのW杯予選では、なかなか機能してなかった左サイドもクレーベルのがんばりで形になってたし、右はD・アウベスがバルサばりの積極性でチャンスを演出。
エラーノの豊富な運動量もチームを助けてたし、カカの切れ味はばつぐん。
パラグアイ戦をサスペンションで休んでたL・ファビアーノもセレソンのエースになりつつある。
この辺の選手の活躍で前半で3点が取れた。
上がったSBの裏をつかれ、1失点したが、これでも3-1ならもう試合はブラジルのものかと思った・・・。
それが後半、立て続けに2失点をし同点に。
もう後半は全く別のチームに。
前半から輝いてなかったホビーニョは、そのまま消えたままだったし、F・メロもパスミスが目立った。
誰かがうまくやれてないと、こういったことになってしまう。
攻撃的にいけてれば、エジプトもここまで前に出てこれなかったのかもしれんが、全てが後手に。
ボールを回されて崩されるケースも多く、これがブラジルと疑いたくなる場面が目立った。
ここまで追い込まれるブラジルもそう見れない。
相手がエジプトってことを考えても、この後半は問題だらけ。
それでもブラジルは王国の意地を見せた。
このまま試合が終わるのではと思われた時間に、後半、唯一のチャンスから得点することができた。
D・アウベスのFKをファーでフリーになったルッシオがダイレクトのボレー。
これをゴール前でA・ムハンマディがハンドでストップ。
このPKをカカがゲット。
なんとか勝つことができた。
後半投入されたアレッシャンドレ、ラミレス、A・サントスとほとんど見せ場なし。
流れってものもあったんだろうが、この3人にはもっとやってもらいたかった。
とくに左SBのA・サントス。
どこかで先発で使ってもらいたい。
エジプトはいいサッカーを展開できた。
W杯予選でグループ最下位に沈むチームとは思えなかった。
3失点したが、これは前に出ていってものもで、引いてなんとか守り抜こうって姿はどこにもなかった。
だから、この失点が響くことがなかったんだろう。
それにいい形で1点取れてたことも自信に繋がったんだろう。
後半、A・エイドを投入したのが、このいいサッカーを生んだ。
ここでスピードが活かせるようになり、サイドで起点が作れた分、ブラジルのサイド攻撃を押さえ込めたし、アブトレイカのパスコースも増えた。
このふたりのコンビもなかなかよかった。
なんだかんだいっても、エジプトはアブトレイカのチーム。
スルーの精度もいいし、ドリブルの技術も高い。
トップのジダンとの息もぴったりだったし、このグループでエジプトは台風の目になるかも。
このチーム、トップにジダンだけでなく、ザキやらミドやら計算できるFWはいる。
が、このふたりは召集外。
点が期待できるこのふたりがいたら、ブラジル、イタリアのどちらかを崩したかもしれん。

スコア 4-3

<得点者> 
ブラジル   カカ×2、L・ファビアーノ、フアン
エジプト   M・ジダン×2、シャウキー
~愛丸's MVP~
カカ(今のブラジルはこの男がいないと始まらない。あのストライドの長いドリブルは圧巻。フィジカルも強いし、手の打ち所がない)

ニュージーランド-スペイン(コンフェデレーション杯)

2009-06-15 11:00:59 | 各国代表戦
観戦日 6/15(月)       

愛丸’s チェック
この両チーム、グループの突破と敗退は決まってるようなもん。
このコンフェデにオセアニア枠がはたして必要なのかどうか・・・。
ただ、NZはこの大会の直前の親善試合でイタリアから3点を取ったとのこと。
目を見張るような選手がいるとも思えないが・・・。
イタリアがなめてかかっただけだろう。
自信がついたことに変わりはないが、これがそのまま、スペインに通用するかと言ったら・・・。
スペインはこの大会にどう挑んでくるか。
無敗記録を継続中だし、負けたくはないはず。
GLでその記録が途絶えることはないはずで、問題はセミ・ファイナルから。
相手はおそらくブラジルかイタリア。
このタイトルのかかった大会でのブラジル、イタリアはけっこう手ごわいかも。
そこまでしっかりチームを休ませればいいだけ。

もうNZについてはどうのこうの言い必要がない。
この大会への参加に何の意味があるのか。
恥を晒すだけ。
この試合でもミスだけが目立ち、格の違いをまざまざと見せつけれた。
ここまで差があるものか。
カシージャスが代表にいたU-17の大会では、13点もスペインに取られたらしい。
その悪夢に近いものがあった。
フィジカル勝負のDF陣がテクニックでこられると何もできないことを証明した。
あまりにもレベルが低すぎる。
オーストラリアがアジアに参加してきたわけで、こうなると、もうオセアニアにはNZしかいない。
そうなると、コンフェデには毎回参加してくるわけだが・・・。
攻撃の形もできなければ、守備も不安定。
高い位置でのプレッシャーもただの無駄走りだし、見てられなかった。
南ア、イラクにもそうとう苦労することだろう。
ゴール前でなんでもないクロスを空振りするようなCBが代表のチームって。
セルティックに籍を置くキレンもいたのかいなかったのか。
5失点で済んでよかった。
スペインは、試合開始前から結果のわかってた試合にベストの布陣で挑んできた。
もっと主力を外してくるかと思われたが、これが緒戦だし、このメンバーだったのか。
F・トーレスは前半の早い段階でハットトリックを達成し、切れのよさをアピール。
ビジャとのコンビもいいし、この2トップはアルゼンチンの2トップにも引けをとらない。
欲を言えば、もうちょっとF・トーレスのアシストってのも見たかったが、そう贅沢も言ってられないだろう。
ビジャもごっつぁんのゴールを取れたし、問題ない。
中盤もX・アロンソを底に、左にリエラを固定し、チャビとセスクは自由にポジションをチェンジ。
このポジションチェンジが相手を苦しめた。
これは、イニエスタが入っても、D・シルバが入っても、S・カソルラが入っても同じようにやれるはず。
ここまで創造性豊かで、なおかつテクニックもそうとう高い中盤の選手を抱えるチームってそうはいない。
相手によってフォーメーションを変えれるだろうし、今のスペインを止めるチームが果たして出てくるかどうか。
ここまで輝いて見えたのは相手のしょぼさのおかげなんだろうが、それでも、このパフォーマンスはなかなかできない。
ブラジル、アルゼンチンよりも魅力的であることは間違いない。
この試合、左はリエラ、カプテビラとかなりいい突破からのクロスってのが目立ったが、右のS・ラモスが・・・。
最初にいいクロスがあったぐらいで、マドリーほどの積極性が感じられなかった。
左があれだけ高い位置を取ってたからかもしれんが、NZ相手ならももっと行ってもよかったはず。
後半、アルベロアに交代したところを見ると、コンディションに問題があったのかも。
スペインが本気モードに突入するのはセミ・ファイナルからだろうから、そこまではいろんな選手を試してもらいたい。
ほんと、今のスペインを上回るチームがほかにあるのかどうか・・・。
今、W杯をやったら、スペインの優勝の確立がそうとう高い。
攻撃だけでなく、守備の安定感もあるし、文句のつけようがない。
とりあえず、いいスタートは切れた。

スコア 0-0

<得点者> 
スペイン   F・トーレス×3、セスク、ビジャ
~愛丸's MVP~
F・トーレス(この試合でのハットトリックでこの大会の得点王はほぼ手中に収めたか。どれもうまいと唸らせるシュートだった)

南アフリカ-イラク(コンフェデレーション杯)

2009-06-15 09:38:47 | 各国代表戦
観戦日 6/15(月)       

愛丸’s チェック
W杯のプレマッチ、コンフェデレーション杯が開幕。
まだスタジアムが全部できあがってない南アで、どこまでこの大会を盛り上げることができるか。
インフラの整備が進んでないといわれてるが、これは来年、ちゃんとやってくれればいいだろう。
とにかく、このコンフェデを問題なく終わらせることが先決。
開幕戦は開催国ともうW杯への出場が叶わないアジア王者のイラクの対戦。
南アはかなり高いモチベーションで挑むことができるだろうが、イラクは何を目標に戦えばいいのか・・・。
このグループ、スペインが大きく他を引き離しており、2位争いが熾烈。
それを考えると、この開幕戦は開幕戦ってことだけでなく、かなり重要な試合になる。
どうしてもここは勝たなければいけない南アが、空回りしないといいが・・・。

試合はホームの声援を受けて、終始南アが主導権を握る展開に。
前半は、どちらも様子を伺ってる感じだったが、時間の経過とともに、南アが、かなり攻め立てた。
なかなか結果が出せてない南アで、来年年明けに行われるネイションズカップの予選も通過が厳しい状況。
そうなると、真剣勝負の場がここしかないため、これだけのパフォーマンスをやって当たり前なのか。
攻撃では、トップ下というか、中盤で自由を与えられたモディセがいい動きを披露。
なかなかのテクニシャンで、ここからの展開でチャンスが広がってた。
ただ、持ちすぎる傾向もあり、一流のDF陣を相手にするとどうなるか・・・。
トップのふたりもスピードはそれなりにありそう。
パーカー、ファンティニとフィジカルもそれなりに強そうだし、ポストプレーもできれば、抜け出す動きもまずまず。
ただ、フィニッシュの精度が・・・。
やっぱりFWは点を取ってなんぼ。
それを考えると、マッカーシーというプレミアでも結果を出せるFWがいるにも関わらず、チームとのいざこざなのかなんなのかわからないが、召集されてないのは残念。
この男がいたら、右のSB、カグサのオーバーラップもより活きてくるはず。
このSB、なかなかの働きをしてた。
守備面がどうか、イラク相手だとなかなかわからなかったが、攻撃参加のタイミング、クロスの精度、高いレベルにある。
ここからのクロスで決定的なシーンを作ったが、味方が1点目もんのヘディングシュートをクリアしてしまい得点にならず。
運に見放されてた。
後半の40分過ぎにピーナールが登場したが、これじゃこの男のよさは発揮できない。
FA杯のファイナルまで戦ってきたから、チームへの合流が送れ先発じゃなかったんだろうが、この男が左で起点を作ってくれれば、このグループは突破できる。
右であれだけ攻撃できたわけで、左でピーナールがエバートンでのように振舞ってくれれば、相手には脅威を与えるはず。
このスコアレスドローがどう影響を及ぼすかわからないが、ニュージーランドから多く点を取ったチームが2位通過するだろう。
イラクは平均年齢24歳と、かなり若いチームでこの大会に臨んできた。
来年のW杯に出れるわけでもなく、目指すべき大きい大会があるわけでもないから、モチベーションに問題があるはず。
それでも若い選手たちはここでって気持ちはあるだろう。
ただ、それがプレーからはにじみ出てこなかった。
攻撃も中途半端だし、守備も安定してるわけではない。
とくにバイタルエリアでの守備が怠慢。
ここでモディセあたりをフリーにすることが多く、ピンチを招くことに。
GKのカシドが当たってたから無失点で済んだが、この男の活躍がなかったら、完全に負け試合。
パスを繋がれての守備もダメだし、ロングボールの対応もいまいち。
セットプレーからの決定的な場面を作られれば、クロスにもうまく対応できてない。
これがアジアのチャンピオンかと思うと・・・。
あのアジア杯はいったい何だったのか。
運も味方につけたカシドがいなかったら、アジアの評価はがた落ちになったはず。
オーストラリア、イラン、サウジ、韓国、日本と、イラクより魅力的なチームはアジアには多くあることを、世界のひとにはわかってもらいたい。

スコア 0-0

<得点者> 
 なし
~愛丸's MVP~
カシド(クロスボールをキャッチできず、決定的なシーンを作られるも相手がクリアしてくれて事なきを得た。ミスはこれだけで、後は何度かビッグセーブを見せつけてくれた)

デフェンソール-エストゥディアンデス(リベルタドーレス QF1leg)

2009-06-14 10:42:03 | その他
観戦日 6/14(日)       

愛丸’s チェック
ボカを下して、ここまで進出してきたデフェンソール。
まさか、あのボカに勝てるとは・・・。
この準々決勝もアルゼンチンのチームとの対戦。
昨シーズン、アトラスがことごとくアルゼンチンのチームを撃破したようなことになるのか。
センテナリオで、まずは結果を出したいところ。
エストゥデアンテスは完全にベロンのチームに。
シメオネが率いてトルネオ・クラウスーラを制した頃のチームとはがらり変わってる。
それでも、このリベルタでここまで来てるんだから、チーム状態は安定してるんだろう。
チームの得点源でもある、ガストンが負傷離脱中なのは気になるが、安定した守備で、ここはフエラの試合らしく戦ってくることだろう。
しっかりした守備の中から、ワンチャンスをものにして、アウエーゴールをひとつでも多く手にしたい。

デフェンソールは自分たちのサッカーを展開できなかった。
攻撃的なチームなのか、守備的なチームなのか、よくわからないが、カーサってことを考えると、あまりにもチャンスが少なすぎた。
もっと攻撃的に振舞うものだと思ってたが、エストゥディアンテスの守備力がこれを上回ったのか。
唯一のアルゼンチン人である、ボカの下部組織出身のマルシャンが時折、これはってプレーを見せてはくれたが、これが点に繋がることはなかった。
中盤でのパスミスも多かったし、どうもスピードに欠ける。
カウンターを仕掛けれそうな場面でも、もたもたすることが多かったし、パスを受ける選手が後ろ向きだったりと、日本代表のプレーを見てるようだった。
これで、よくボカに勝てたものだ。
あのボカを破ってのベスト8進出だったわけで、もっと魅力的なチームかと思ったが、残念。
ただ、守備面でもそう悪くはなかった。
セットプレーから失点を喫してしまったが、流れの中からは失点を許さなかった。
エストゥディアンテスが、そこまで攻撃的にこなかったことと、ガストンがいなかったこともあるんだろうが、これは2legに繋がるものだった。
0-1と決して満足できる結果ではなかったが、ボンボネーラであのサッカーができたんだから、次もって思いはあるかも。
ただ、これが、慢心を生んでるようだと・・・。
ナシオナルもベスト8に進出しており、同国のライバルよりは上に行きたいんだろうが、はたしてどうなるか。
見てる側としては、ブラジルとアルゼンチンのチームでベスト4を占めてほしいんだが・・・。
デフェンソールはフエラで2点以上が必要だから、もっと攻撃的に振舞ってもらいたい。
エストゥディアンテスはあの頃の爆発力は感じられなかったが、安定感は増してるような。
完全にベロンのチームと化しており、ボールを奪ったら、誰もがベロンを見てる。
こういう徹底した戦い方ができてるのが強みなのか。
ベロンもチームメイトから信頼されてるのがわかるようなプレーぶりだった。
パスは皆無だし、ボールのスピードも正確性も、味方がひじょうにプレーしやすいようなパスを供給してる。
まだ代表に呼ばれるのもわかる。
スタミナ面での心配も、このプレーを見てると、払拭させてくれる。
ただ、ここまでベロン頼みになると、もしベロンがサスペンシオンやらけがやらでいなくなったら・・・。
シメオネ時代にはJ・ソサがその代わりをやってのけたが、今は、誰が代わりをやるのか。
この1試合だけでは確認できなかった。
注目してた、右のラテラルのアンヘレリはセットプレーでの小競り合いで、前半で一発ロハ。
代表にも呼ばれたことがある選手で、もっと見たかったが、退場になってはしょうがない。
けんか両成敗でクルベロもロハだったんだが、注意でもよかったようなプレーだった。
それともうひとりの注目選手、GKのアンドゥハル。
マラドーナはこの男を第3GKにって考えがあるみたいだが、飛び出す勇気はかなりのものがある。
流れの中でも飛び出しはぴか一なんだが、セットプレーとなると、ちょっと冷や冷やする場面が。
出ることに戸惑いを感じないGKがよくやらかすようなプレーがいくつか見られた。
まだまだ経験を積まないと。
ただ、この飛び出しで決定的な場面を防いだのもたしか。
早くガストンのいるエストゥディアンテスを見たい。

スコア 0-1

<得点者> 
エストゥディアンテス  デサバド
~愛丸's MVP~
ベロン(これだけのプレーができれば、マラドーナもほっとかないだろう。完全にチームの心臓に。周りが信頼するのもわかるプレーを披露)

クルゼイロ-サンパウロ(リベルタドーレス QF1leg)

2009-06-13 18:23:22 | その他
観戦日 6/13(土)       

愛丸’s チェック
ブラジル勢同士の準々決勝。
今の力関係がどうなのかわからないが、格ではサンパウロの方が上だろう。
ただ、ここはミネイロン。
クルゼイロサポーターが力を与えることだろう。
注目は攻撃的MFのラミレス。
セレソン・ブラジレイラにも名を連ねるこの男が中心になるだろう。
ただ、ベンフィカへの移籍が決まっており、この試合がラストになるかも。
そうなると、全てをここをミネイロンで披露してくれるだろう。
サンパウロはこのラミレスにも勝るとも劣らないエルナネスがどこまでやれるか。
昨シーズンよりもポジションがひとつ上がったら、どうも持ち味が薄れてるとのこと。
ここであの実力を発揮できれば、サンパウロを高みに導くことができるかも。

これぞ、ブラジル勢対決といわんばかりに燃えた試合になった。
ミネイロンの雰囲気が最高だった。
ここまでサポーターが盛り上がってくれると、そりゃ選手たちもやる気が倍増するだろう。
注目のラミレスはいいところでしっかり仕事ができた。
セレソンに名を連ねるだけのことはある。
テクニックはこの中で抜けた存在だった。
パスを出すもよし、ドリブルでの仕掛けもよし、フィニッシュにも積極的に絡んでいく姿勢もいい。
こういう選手はもっとチームのために働いてもらいたかった。
ベンフィカってのが微妙。
ヨーロッパ進出の足がかりなんだろうが、クルゼイロを南米の高みに導いてからの移籍でもよかったはず。
この男に操られるように、トップの選手たちもなかなかだった。
クレーベルなんか、うまく連動して動けてた。
テクニックもそれなりだし、ここまで機能してるから、まだラミレスにはチームに残ってもらいたい。
攻撃ばっかりだけでなく、中盤の3枚も攻守で貢献した。
この3人ってのが、M・パラナ、エンリケ、ファブリッシオと磐田に籍を置いていた3人。
そのときの監督が今クルゼイロを率いてるアジウソン。
このアジウソンってのは、この3人をそうとう重宝してるんだろう。
ずっとプレーしてるせいか、コンビに問題はなく、監督がやりたいサッカーもしっかりわかってる。
ここが崩れない限り、クルゼイロは大崩しないはず。
中盤での守備がしっかりしてるから、ザゲーロに思い切って若手を起用できる。
この試合は、レオナルド・シウバとT・エレーノのコンビ。
ワシントン、ダ・ゴベルトの強力2トップに負けてなかった。
それにレオナルド・シウバはCKからカベッサーダで先制点もたたき出した。
ここでしっかり経験を積んだら、このふたりもいつかはセレソンに名を連ねることになるだろう。
クルゼイロは見るべきところが多いチーム。
1-1から勝ち越し点を取ったときのミネイロンの雰囲気は最高だった。
サンパウロはJ・セーニの負傷離脱が響くかと思われたが、第3GKのデニスがそこそこがんばった。
ほとんど実践経験のない若いGKが、この舞台でデビューと緊張しまくりの状態だったことを考えると、2失点ってのは悪い内容ではない。
ただ、2失点目のゼ・カルロスのシュッチは手に当てただけに防いでもらいたかったかも。
それでも自信はついたはず。
2legではもっとい動きができるのでは?
今シーズン、フルミネンセから移籍してきたワシントンだが、フルミネンセでの活躍はまだできてない。
ちょっとからだが重たいような・・・。
ダ・ゴベルトとのコンビもいまいちだし、このままだと、昨シーズンほどの活躍がないまま姿を消すかも。
期待のエルナネスはやっぱりもうひとつポジションを下げた方がよさそう。
ワシントンにいいスルーをひとつ通しただけで、後は全く試合に入れてなかった。
左のJ・ワグネルも立ち上がりにいいプレーがあっただけで、いつものJ・ワグネルではなかった。
両ラテラウも攻撃参加が少なかったし、これがフエラでのサンパウロの戦い方だったのか。
1点を取れたわけで、モルンビーではもっと破壊力のあるサッカーを展開してくれることだろう。
もう一度、エルナネスに期待してみよう。

スコア 2-1

<得点者> 
クルゼイロ   レオナルド・シウバ、ゼ・カルロス
サンパウロ   ワシントン
~愛丸's MVP~
ラミレス(セレソンに名を連ねるだけのことはある。ヂエゴを押しのけてるわけだし、これぐらいはやって当たり前なのか)