愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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クルゼイロ-サンパウロ(リベルタドーレス QF1leg)

2009-06-13 18:23:22 | その他
観戦日 6/13(土)       

愛丸’s チェック
ブラジル勢同士の準々決勝。
今の力関係がどうなのかわからないが、格ではサンパウロの方が上だろう。
ただ、ここはミネイロン。
クルゼイロサポーターが力を与えることだろう。
注目は攻撃的MFのラミレス。
セレソン・ブラジレイラにも名を連ねるこの男が中心になるだろう。
ただ、ベンフィカへの移籍が決まっており、この試合がラストになるかも。
そうなると、全てをここをミネイロンで披露してくれるだろう。
サンパウロはこのラミレスにも勝るとも劣らないエルナネスがどこまでやれるか。
昨シーズンよりもポジションがひとつ上がったら、どうも持ち味が薄れてるとのこと。
ここであの実力を発揮できれば、サンパウロを高みに導くことができるかも。

これぞ、ブラジル勢対決といわんばかりに燃えた試合になった。
ミネイロンの雰囲気が最高だった。
ここまでサポーターが盛り上がってくれると、そりゃ選手たちもやる気が倍増するだろう。
注目のラミレスはいいところでしっかり仕事ができた。
セレソンに名を連ねるだけのことはある。
テクニックはこの中で抜けた存在だった。
パスを出すもよし、ドリブルでの仕掛けもよし、フィニッシュにも積極的に絡んでいく姿勢もいい。
こういう選手はもっとチームのために働いてもらいたかった。
ベンフィカってのが微妙。
ヨーロッパ進出の足がかりなんだろうが、クルゼイロを南米の高みに導いてからの移籍でもよかったはず。
この男に操られるように、トップの選手たちもなかなかだった。
クレーベルなんか、うまく連動して動けてた。
テクニックもそれなりだし、ここまで機能してるから、まだラミレスにはチームに残ってもらいたい。
攻撃ばっかりだけでなく、中盤の3枚も攻守で貢献した。
この3人ってのが、M・パラナ、エンリケ、ファブリッシオと磐田に籍を置いていた3人。
そのときの監督が今クルゼイロを率いてるアジウソン。
このアジウソンってのは、この3人をそうとう重宝してるんだろう。
ずっとプレーしてるせいか、コンビに問題はなく、監督がやりたいサッカーもしっかりわかってる。
ここが崩れない限り、クルゼイロは大崩しないはず。
中盤での守備がしっかりしてるから、ザゲーロに思い切って若手を起用できる。
この試合は、レオナルド・シウバとT・エレーノのコンビ。
ワシントン、ダ・ゴベルトの強力2トップに負けてなかった。
それにレオナルド・シウバはCKからカベッサーダで先制点もたたき出した。
ここでしっかり経験を積んだら、このふたりもいつかはセレソンに名を連ねることになるだろう。
クルゼイロは見るべきところが多いチーム。
1-1から勝ち越し点を取ったときのミネイロンの雰囲気は最高だった。
サンパウロはJ・セーニの負傷離脱が響くかと思われたが、第3GKのデニスがそこそこがんばった。
ほとんど実践経験のない若いGKが、この舞台でデビューと緊張しまくりの状態だったことを考えると、2失点ってのは悪い内容ではない。
ただ、2失点目のゼ・カルロスのシュッチは手に当てただけに防いでもらいたかったかも。
それでも自信はついたはず。
2legではもっとい動きができるのでは?
今シーズン、フルミネンセから移籍してきたワシントンだが、フルミネンセでの活躍はまだできてない。
ちょっとからだが重たいような・・・。
ダ・ゴベルトとのコンビもいまいちだし、このままだと、昨シーズンほどの活躍がないまま姿を消すかも。
期待のエルナネスはやっぱりもうひとつポジションを下げた方がよさそう。
ワシントンにいいスルーをひとつ通しただけで、後は全く試合に入れてなかった。
左のJ・ワグネルも立ち上がりにいいプレーがあっただけで、いつものJ・ワグネルではなかった。
両ラテラウも攻撃参加が少なかったし、これがフエラでのサンパウロの戦い方だったのか。
1点を取れたわけで、モルンビーではもっと破壊力のあるサッカーを展開してくれることだろう。
もう一度、エルナネスに期待してみよう。

スコア 2-1

<得点者> 
クルゼイロ   レオナルド・シウバ、ゼ・カルロス
サンパウロ   ワシントン
~愛丸's MVP~
ラミレス(セレソンに名を連ねるだけのことはある。ヂエゴを押しのけてるわけだし、これぐらいはやって当たり前なのか)

カラーカス-グレミオ(リベルタドーレス QF1leg)

2009-06-13 16:18:55 | その他
観戦日 6/13(土)       

愛丸’s チェック
コパ・リベルタドーレスも準々決勝。
メキシコのチームが新型インフルエンザの影響でリタイアするアクシデントがあったが、南米のチームには影響がなかった。
ボカが決勝トーナメントの1回戦で姿を消すという番狂わせはあったが、その他はほぼ順調。
ただ、このカラーカスってベネズエラのチームは意外。
どんなサッカーを披露するのか全くわからない。
チーム創立がまだ20年ぐらいしかなく、この新興チームが旋風を巻き起こせるか。
グレミオは優勝候補の一角。
ここまで順調に勝ち上がってきてる。
それもアウエーで結果が出せてるところがすごい。
こういうチームが上に行く。
ガウーショ魂を全開に戦うことができれば、ここでも自ずと結果はついてくるはず。

カラーカスはベネズエラのチームってことなのか、スタジアムのピッチ状態が最悪。
ここをカーサに戦ってるのならやりやすいんだろうが、フエラのチームはやりずらいはず。
これが手なのかもしれない。
その証拠にカーサでは4連勝中のカラーカス。
サッカー自体の南米のチームらしく、要所要所で個人技を生かすサッカー。
これを体現できるのがレンテリーアだったんだろうが、この男が早々にピッチを後にした。
もっとプレーを見たかったんだが・・・。
それでも左のゴメスなんかはなかなかのプレーを披露。
縦への突破を売りにするのではなく、今、流行のカットインしてきてフィニッシュを狙うタイプ。
切れのいい切り替えしはいい感じでグレミオのDF陣を苦しめてた。
もっと仕掛けてもよかったんだろうが、ここってところで引く部分があった。
この後ろのシチェロもまずまずのラテラル。
ヨーロッパでも通用しそうな感じだった。
守備で目立つ面もあったし、攻撃でもいいものがあった。
左の前のゴメスが中に入る傾向があったから、スペースは十分にある。
ここの連携がもっと高まれば、ポルト・アレグレでもグレミアを苦しめることができる。
カステジンというベテランFWにいくつかチャンスが訪れたが、これを活かしきれなかったのが、このエンパテを。
ベテランだし、もっと落ち着いてればよかったんだろうが、これはリベルタ。
ベネスエラのチームがそうそう落ち着いてプレーできるわけがない。
GLでもないし、カーサの試合ともなると、力は入るだろう。
アウエーゴールを取られはしたが、負けたわけではないから、2legは思い切っていってもらいたい。
レンテリーアには早く復帰してもらって、あのスピードを元地元で発揮してもらおう。
グレミオはこれがグレミオのサッカーってわけではなかったんだろうが、結果はしっかり出すことができた。
1-1のエンパテは十分だろう。
押されるところが多かったが、最後を崩されるシーンは少なかったし、守備は安定してた。
2legはこんな戦い方ではないだろうから、もっと期待して見て見よう。
このグレミオのトップのM・ロペスがいたのには驚いた。
バルサで泣かず飛ばずだった男がロシアに都落ちしたところまでは知ってたんだが、まさかグレミオにいるとは・・・。
アルゼンチンのチームでも引き取り手がなかったのに、ブラジルの南部のチームがこの男を買い取った。
リーベル時代の輝きはまだなかったが、バルサにいた頃よりは活き活きとプレーしてた。
最初はジョナスとのコンビだったが、このときはトップに張って、楔を受けるポルトプレーに徹し、後半途中にA・ミネイロにパートナーが変われば2トップの一角として、サイドにも開いてプレーしてた。
もっとゴールに向かう姿勢を見せてくれないと・・・。
中盤でチェコがいいところで試合を作るようなパスを出してたが、決定的な仕事はできず。
この試合、全体を通して、グレミオは負けないサッカーをやってた。
ここからはミスが許されないわけだし、南米一を目指すチームとしては、こういう戦い方も必要かも。
グレミアがエンパテに追いついた途端、スプリンクラーが一斉に放水を始め、スタジアムの運営に疑問が感じられた試合だったが、これには悪意があったのかも?
こういうアクシデントも南米サッカーのいいところかも。

スコア 1-1

<得点者> 
カラーカス   シチェロ
グレミア    F・サントス
~愛丸's MVP~
シチェロ(ヨーロッパでも通用しそうな左のラテラル。キック力も魅力だし、セットプレーではカベッサで点も取れる。こういうラテラルを欲しがるチームは多いはず)