愛丸のサッカー観戦記

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ブラジル-南アフリカ(コンフェデレーション杯 SF)

2009-06-26 10:40:57 | 各国代表戦
観戦日 6/26(金)       

愛丸’s チェック
スペインがアメリカに敗れるという大波乱を巻き起こしてるコンフェデ。
こういうことが起きることを考えると、ブラジルもうかうかしてられない。
相手は開催国で調子も上げてきてるし、あのラテンの乗りのり気質が行き過ぎると、スペインの二の舞に。
ただ、ブラジルはタイトルに関してはかなり貪欲に狙ってくる。
ドゥンガもここらで大きいタイトルが欲しいだろう。
状態は申し分ない。
南アは、勢いそのままに、地の利を活かしてブラジルを苦しめたいところ。
試合を重ねるたびに、チーム力はアップしてきてるし、やるべき選手がしっかり仕事ができてる。
選手層が・・・なんて言われてたが、どのポジションにも、けっこう目を見張る選手はいる。
ピーナールにおんぶに抱っこのチームではない。

南アはブラジルに臆することなく立ち向かい、どちらかと言うと、試合の主導権は南アが握ってた。
後半の立ち上がりにバタバタした場面はあったが、ここで失点することもなかったし、ワンプレーでしっかり流れを取り戻した。
アフリカのチームはほんと勢いに乗ると、手がつけられない。
あのマイコンが、なす術なく90分を終えたことが全てを物語ってる。
ただ、南アはフィニッシュ至る一歩手前の精度がちょっと低すぎた。
ここでパスが通ればってところで痛いミスが出たり、前線の枚数が足りなかったりと、この辺が改善されれば、本大会でのGL突破は夢ではない。
どこの選手も水準以上のレベルに達してるし、このコンフェデみたいに勢いに乗れれば。
この勢いは守備陣のがんばりから。
M・ブース、モコエナのCBコンビは今大会のCBコンビの中でも上位にランクされるもの。
フィジカルでバリバリ追い込むM・ブース、カバーリング能力に長けたインテリジェンスなモコエナと、互換性もばつぐん。
このコンビがけがなく来年を迎えられれば、きっとやってくれるはず。
それと両SB。
右のガクサ、左のマシレラとスタミナ豊富で、攻守で貢献できる。
どちらも果敢にオーバーラップを仕掛けれるし、守備でもしっかり魅せることができる。
マシレラはマイコンを封じ込めたし、ガクサはこちらサイドで攻撃の起点を作った。
南アの4バックは世界でも通用するレベルにある。
中盤もブラジルに好き放題やらすことはなかったし、こことDFラインとの連動性もまずまず。
やっぱり問題は攻撃陣か。
4試合で2得点、それもNZ戦だけだったし、3試合は無得点。
パーカー以外に取れそうな雰囲気のFWはいないし、攻撃的な中盤に頼るしかない状況だった。
イラク戦でなかなか光ってたマシェゴをもっと見てみたい気もするが・・・。
ラインギリギリで勝負するさまは、イタリアのあの男を彷彿とさせる。
パーカーとの相性も悪くないと思うし、あと1年でなんとか形にしてもらいたい。
まだ3位決定戦も残ってるし、真剣勝負の場が少ないわけで、ここも全力で戦ってもらいたい。
この試合でのブラジルは緒戦以上に自分たちのサッカーを展開できなかった。
あそこまで南アに押さえ込まれるとは。
ここも相手は引いて守ってくると思ってたのか、ちょっと面食らった感じだった。
L・ファビアーノはM・ブースに押さえ込まれたし、ホビーニョも個人技を封じ込まれた。
カカもそこまで目立つプレーはできなかったし、ラミレスも後半はダイナミズムが消えた。
F・メロが攻撃になかなか参加できなかったのが、いつものブラジルと違うことを物語ってる。
W杯本大会でも、こういう展開に陥ることは必ずある。
それを、どう打開するか。
この試合ではなんとD・アウベスを左SBに途中投入し、これが見事にはまった。
結果、FKでの得点だったから、どこで使ってもよかったんだろうが、D・アウベスを入れたことに意義がある。
このFKを見ると、D・アウベスもスタメンで使いたい。
ただ、マイコンも捨てがたい。
D・アウベスを左SBでってのはあくまでもオプションだろうし、先発起用はまずないだろう。
このポジションに関しては、贅沢な悩み。
この苦しい状況を見事に打ち破ったブラジル。
ファイナルの相手はアメリカだし、優勝は間違いないだろう。

スコア 1-0

<得点者> 
ブラジル   D・アウベス
~愛丸's MVP~
J・セーザル(あのリフレクトした難しいシュートを見事な反応で得点を許さず。あそこで失点しなかったのがこの勝利を生んだ)