愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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スペイン-アメリカ(コンフェデレーション杯 SF)

2009-06-25 10:29:11 | 各国代表戦
観戦日 6/25(木)       

愛丸’s チェック
コンフェデもとうとうセミ・ファイナルに。
はたして、この大会がどこまで盛り上がってるのか。
スタジアムが満員になってるのを見たことがない。
この試合も残念ながら満員とまでは・・・。
スペインはこの試合に勝って、ファイナルに進出すると、無敗記録で世界一に。
モチベーションはそうとう高いはず。
相手も大方の予想を覆してイタリアではなく、アメリカに。
つきも味方してそう。
あの攻撃サッカーを展開できれば、結果はついてくるだろう。
アメリカは勢いでなんとかスペインと互角に渡り合いたいところだろう。
実力では完全に落ちるわけで、ここまで進出できた運をここでも発揮できると・・・。
一瞬のチャンスをしっかりものにできるると、スペインを慌てさせることができるかもしれん。

スペインの無敗記録も、連勝記録も、ここでストップ。
まさかのアメリカ相手に0-2の完封負け。
ここまで世界一っぷりを存分に発揮し、無難にセミ・ファイナルに進出できたんだが・・・。
グループでの相手があまりにもぬるすぎた。
なかなか、必死で戦った試合がなく、ここもアメリカが相手ってことで、だいぶ気持ち的に余裕があったんだろう。
いつでも点が取れるなんて慢心があったのかもしれん。
これ、よくラテン系のチームに見られる傾向。
もし、相手がイタリアだったら、こうもいかなかったのかもしれんが、おそらく、アメリカをなめてかかったんだろう。
たしかに、攻撃面ではいいところが多く見られた。
チャビを中心したあのパスサッカーは見事なもんだった。
ただ、フィニッシュの面で・・・。
慌てる場面が多く、もうひとつパスをってとこで、自分でいく選手が多かった。
ひとつ外に振ればチャンスは広がるのに、強引なドリブルがあったり、時間の経過とともに中に中にが強くなりすぎた。
慌てても遅かったって典型的なパターン。
S・ラモス、カプテビラとどちらもウイング的に振舞えてたし、トップのふたりの状態も悪くなかった。
ここで欲しかったのが、2列目の飛び出し。
チャビ、セスクがもっと2トップを追い越すような動きが欲しかった。
これがあると、マークもずれてきたはず。
南ア戦でのセクスのゴールなんかはまさにそれ。
ビジャが引いたスペースにセクスが飛び込んで生まれたものだったし、EUROでもイニエスタ、チャビで決めたゴールもあった。
こういうプレーがもっとできてくると、簡単にゴールできたかも。
ここまで、あまりにも相手がぬるく、守備面でなかなか見せることができなかったのも響いたか。
先制点の場面も、CBふたりがボールフォルダーに行ってしまい、アルティドールにはカプテビラがついてたが・・・。
ここのマークをプジョルかピケがやってたら、あんな簡単に前を向かせなかったはず。
あのディフェンスはお粗末すぎた。
まさか、ここでスペインがいなくなるとは夢にも思わなかったが、これが現実。
この敗戦により、スペインがどう変わるかわからないが、とりあえず、代表戦は9月までない。
各クラブで始動したあとの召集になるだろうし、また違ったスペイン代表になるはず。
イニエスタが戻ってくれば、またチーム状況も変わってくるだろうし。
W杯本大会では、こういう失態は避けてもらいたい。
いい教訓になったはず。
アメリカは見事なサッカーで大金星を上げた。
あの組織だった守備はお見事だった。
2ラインがサボることなく、自分たちのプレーに徹し、気持ちもかなりこもってた。
サイドを突破されても中は絶対に破らせないという熱い気持ちががんがん伝わってきた。
プレミア経験のある選手が多く、魂は持ち合わせてた。
技術で負ける部分をフィジカルと気持ちで補い、それが、しっかりチームに浸透し、組織レベルも高かった。
このディフェンスをGLで披露してたら、もっと楽に勝ち上がれたのかもしれん。
それだけ、この試合でのアメリカのパフォーマンスは見事だった。
ここまでくすぶり続けたアルティドールにもゴールが生まれ、更に勢いに乗ったはず。
これでファイナルでブラジルにリベンジするようなことがあると・・・。
アメリカが世界を驚かせる日もそう遠くないかも。
GL中、かなり酷評したことを恥ずかしく思う。

スコア 0-2

<得点者> 
アメリカ   アルティドール、デンプシー
~愛丸's MVP~
ボカネグラ(DFリーダーとして、チームキャプテンとして、気持ちを全面に押し出したプレーでチームを勝利に。ピンチの場面ではたいていこの男が蓋をした)