愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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エストゥディアンテス-デフェンソール(リベルタドーレス杯 QF2leg)

2009-06-27 17:37:57 | その他
観戦日 6/27(土)       

愛丸’s チェック
デフェンソールカーサでは0-1とフエラのエストゥディアンテスが勝利。
フエラでの勝ちはかなりでかい。
40年ほど昔、エステゥディアンテスはこのリベルタを3連覇したことがあるらしい。
それ以来の優勝が狙えるチームにある。
しっかりした組織とベロンを中心にしたアルゼンチンらしいサッカー。
ブラジル勢が目立ってる今年のリベルタだが、ここは意地を見せてもらいたい。
シメオネが監督をやってた時代よりはこじんまりしてる感はあるが、その分、チームとしてのまとまりはある。
守備で魅せつつ、取るところで取る。
これがエストゥディアンテスのサッカー。
デフェンソールはまだリベルタでこのベスト8の壁を破ったことがない。
1legもカーサで落としてるし、厳しい戦いになることは間違いない。
必ず点が必要で、1点ではエンパテ止まり。
ここは2点以上を狙うアグレッシブなサッカーを展開してもらいたい。

エストゥディアンテスがカーサでしっかりしたサッカーを展開して、デフェンソールを寄せ付けず、ベスト4進出。
ここまで格の違いを見せ付けるとは。
得点こそ1点だったが、この試合でのエストゥディアンテスは1点あれば十分だった。
最終ライン、GKが慌てるシーンがほとんどなかった。
中盤からのしっかりした守備で、デフェンソールに攻撃の糸口さえつかませなかった。
ボールフォルダーにしっかりマークにつき、パスをもらう相手もしっかり見てる。
たとえ通されても、ふたりがついていき、ボールを奪う。
これが高い位置で成功すると、一気にカウンターに。
エストゥディアンテスはポジティブ、ネガティブのトランディションがすばらしく早い。
これを展開されると、相手はどうにもできない。
攻めに転じてても、ここでボールを取られたら、カウンターを食らうって思い、攻撃が中途半端だし、ボールを奪って、ここからって思っても、もうDFの形が出来上がってる。
ここまでしっかりしたサッカーをするチームはそうはいない。
選手の疲労も気になるサッカーだが、ここではそう厳しい展開にはなってなかった。
時間が進み、1legの立役者デサパトが足をつってるシーンはあったが、これぐらい。
よくこのサッカーで90分戦えるものだ。
それだけ、しっかりした練習と、フィジカルコンディションがあるんだろう。
この試合、目立ってたのが、ベロンではなく、ここでコンビを組むブラーニャ。
この男の守備力がベロンを自由にすることができるし、DFラインにも負担をかけない。
ただ、守備だけに重点を置いてるのではなく、ここってところでラストパスも出せる。
点にはならなかったが、ベニテスに出したボール奪取してのパスは最高のプレーだった。
ベロンとのコンビもいいし、このふたりがしっかり試合に出てくれれば、エストゥディアンテスはファイナルに進出できる。
後は、ガストンも戻ってきたし、前線に起点もできる。
ブラジル、ブラジルって言われてる、今年のリベルタで、なんとかアルゼンチンの意地を見せてもらいたい。
デフェンソールはやっぱりベスト8の壁を打ち破れなかった。
これでよくボカに勝ったもんだ。
どう考えても、ボカがエストゥディアンテスよりも戦いづらかったはずだが・・・。
カーサでもフエラでも何もできなかった。
ナシオナルがウルグアイ最強なわけで、もっとナシオナルを脅かすようなチームになんないと、このリベルタでは上位を狙えない。
QFの2試合を見たが、そう見るべき選手もいないし、ここが限界って感じが受けた。
これなら、ボカがしっかり勝ってくれてればよかったのに・・・。
こういう番狂わせがあってこそのリベルタなんだが、番狂わせをやってのけたら、そこで満足せず、もっと上を狙ってもらいたかった。
LDUキトを見習って。
1回だけ、絶好機が訪れたが、これはエストゥディアンテスの魂のディフェンスに阻まれた。
ここで点が入らなかった段階でジ・エンド。
また来シーズン、このベスト8の壁に挑戦してもらいたい。
そのためには国内でナシオナルを打ち破ること。

スコア 1-0

<得点者> 
エストゥディアンテス  ベニテス
~愛丸's MVP~
ブラーニャ(かなり運動量豊富で、気の利いたボランチ。ベロンのパートナーにはもってこいの選手。もっと若かったら、マラドーナも目を付けたはず)

ナシオナル-パウメイラス(リベルタドーレス杯 QF2leg)

2009-06-27 15:10:34 | その他
観戦日 6/27(土)       

愛丸’s チェック
パウメイラスカーサでは1-1のエンパテ。
この試合、パウメイラスが1-0で勝っててもおかしくなかった。
それをナシオナルの新星が見事なエンパテに追いつく貴重なアウエーゴールをゲット。
この1点が両チームにどう影響してくるか。
ナシオナルはセンテナリオで点を与えさえしなければいい。
エンパテ・ア・セロなら、SFに進出が決まる。
ブラジルの名門をセロにってそう簡単なことではないが、センテナリオのサポーターの後押しがあれば。
パウメイラスはもうなりふりかまわず点を取らないと。
D・ソウザ、ケイリソンの2トップは万全の状態なら破壊力は底知れないものがある。
ただ、期待のケイリソンがカンピオナットで不調みたいで、ここでもその状態のままだったら・・・。
周りの選手たちがだれだけやれるか、ルッシェンブルゴの采配にも興味がある。

センテナリオが興奮の坩堝と化した。
もうナシオナルのサポーターは胃が痛くなるような展開だっただろう。
立ち上がりから、守備に重点を置くサッカーで、パウメイラスの攻撃をシャットアウト。
中盤の3人とDF陣、GKも合わせて、最後まで集中して守りきった。
この守備はそう簡単に崩せるものではない。
あのパウメイラスの自慢のアタッカー陣が何もやらせてもらえなかった。
ここにボールを収めることもできず、パウメイラスはミドルを多く放つ結果に。
これが狙いだったんだろう。
ときには厳しいマークも披露し、D・ソウザなんかはかなりイライラしたご様子。
ほんと、ナシオナルの思う壺。
期待のケイリソンにはワンプレーだけしかやらせなかったし、後半は消えたままだった。
こういう組織だった守備がベースにあるチームは強い。
中盤の選手たちもさぼることなく90分動きまわったし、チームでつかんだエンパテ・ア・セロだった。
攻撃は常時3人。
メディナ、ビスカイサク、ロデイロにゆだねるだけ。
ラテラルがオーバーラップすることもなかったし、3列目が追い越すような動きもなかった。
この3人での攻撃だけってわかってても、なかなか破壊力のあるところは見せれたし、しっかり役割もあって、おもしろいものは見れた。
後半はビスカイサクに代わって、1legのヒーローガルシアがピッチに。
このガルシアが決定的なチャンスを作るも、惜しくもシュートは枠を外れてしまう。
ここで決めてれば、またまたヒーローになれたのに・・・。
ただ、このシュートに持ち込むまでのドリブルなんか見事。
スピードもあったし、シュートのテクニックもまずまず。
この男に今後注目していってもいいかも。
このパフォーマンスでSFも戦うことができれば、ファイナルへの夢も。
相手はアルゼンチンかウルグアイのチーム。
ブラジル勢とはファイナルで当たるわけで、ここを突破したのはかなり大きい。
ここまで盛り上がったセンテナリオの雰囲気がまた味わうことができる。
偉大な緑のチームは、どうもちぐはぐなまま、ここQFで姿を消すことに。
サンパウロ、第3のチームと言われるのを、このリベルタ制覇で終わりにしたかったんだろうが・・・。
とにかく、自慢の攻撃陣が押さえ込まれたときの策がなんとも・・・。
ただ、FW登録の選手を放り込めばってわけではない。
中央に攻撃がかたより、これではどうしようもなかった。オルティコサが左に流れてクロスを上げ、中にオビーナが飛び込んできて、惜しいカベッサーダを放ったシーンを考えると、サイドに活路を見出すべきだった。
中ばっかりの攻撃だと、相手も守りやすい。
D・ソウザにいいボールが入らないから、ケイリソンにもチャンスが訪れない。
中盤にクリエイティブな選手がいなかったから、スルーを出すようなシーンもなかったし、あまりにもフィジカル重視の攻撃に偏りすぎ。
これがチームの持ち味だって言われたらそれまでなんだが・・・。
とうとう、このリベルタでケイリソンが輝く姿は見られなかった。
今夏のヨーロッパ行きはないだろう。
パウメイラスではベテランGKマルコスの魂には感動した。
終了間際のセットプレー時、自分で決めようと必死だった。
あの姿を若い選手たちは見習わないと・・・。

スコア 0-0

<得点者> 
 なし
~愛丸's MVP~
ムニョス(ウルグアイ代表のGKだけあって、なかなかプレーを披露。無謀な飛び出しからゴールを無人にするも必死で戻ってなんとか失点せず)