愛丸のサッカー観戦記

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エバートン-チェルシー(FA杯 ファイナル)

2009-06-01 09:34:55 | プレミアリーグ
観戦日 5/31(日)       

愛丸’s チェック
この試合が今シーズンのイングランドの最後の試合。
伝統のFA杯ファイナル。
ビッグ4同士ではなく、エバートンがひさびさにこのファイナルに進出してきた。
相手はチェルシー。
青と青のぶつかり合い。
エバートンはリバプール、ユナイテッドに勝利し、勢いはこちらの方がありそう。
プレミアの試合でもここに向けた調整ができてたみたいだし、何かやってくれそうな予感。
チェルシーはヒディング体制最後の試合に。
ここまでチームを変えることのできたヒディングにはさすがの言葉しかない。
チームを救ってくれた指揮官になんとかこのタイトルを取らせて上げたいだろう。
カップファイナルに強いドログバがドログバらしい活躍ができれば、タイトルを取ることはそう難しいことではないだろう。

青一色に染まったウェンブリー。
この盛り上がりようはさすがFA杯ファイナルと思わせるものだった。
チェルシーのサポーターよりエバトニアンの方が興奮気味になってるのはわかる。
タイトルからだいぶ見放されてるマージーサイドの雄にひさびさにチャンスが訪れた。
けが人もそれなりに抱えてはいるが、バックアッパーの充実で、なんとかここまで上がってきて、チェルシー相手にも十分戦える戦力に。
試合はなんと前半25分に、勢いに乗ってるエバートンが先制。
今シーズン、チームの核として働いてきたフェライニがエリア内でヘッドで競り勝ち、この繋いだボールをサハが左足のダイレクトボレー。
いきなりの先制弾で一瞬ウェンブリーは静まりかえった。
この後のエバトニアンの盛り上がりようったら。
まさかこんな早い段階でエバートンが先制しるとは、誰が予想し得たんだろう。
ここからエバートンが引かず、もっともっと前に行く姿勢を見せてくれればよかったんだろうが、相手はチェルシー、なかなかそうもいかない。
個人能力で勝るチェルシーを押さえ込むには、やっぱり人数で対応するしかない。
こうなると、流れはチェルシーに。
なんとか耐えることはできてたんだが、やっぱりドログバの身体能力を抑えることはできなかった。
左からのクロスに走りこんで合わせたドログバのヘッドは圧巻だった。
レスコットがいるにはいたが、何もディフェンスできなかった。
この失点で、エバートンはさらに受けに廻ることに。
サハが輝いたのはあの先制ゴールの場面だけだったし、プレミアの最終節で2得点の活躍だったオズマンもいたのかいなかったのか。
今シーズンの後半戦で切れまくってたピーナールもサイドで輝けず、こうなると、攻撃にならない。
フェライニ、ケイヒルもなかなか前でフィニッシュまでいけず、ユナイテッド戦のように、なんとかドローでPK戦までと思っただろう。
それをランパードに打ち破られてしまった。
エバートンはしっかり守れてたように思う。
ただ、この守備網をチェルシーの攻撃陣が上をいっただけ。
ここまでの勝ち上がりを考えても、今シーズンのエバートンはよくやった。
来シーズンはヨーロッパリーグにも参加するわけで、アルテタ、ヤクブ、ジェギエルカと攻守の要もけがから復帰するだろう。
ジョーもフルで使えるだろうし、若手もどんどん出てきてる。
エバートンがビッグ4に風穴を開けるようなことになるかも。
チェルシーはあの強いチェルシーを存分に発揮し、FA杯のタイトルを手中に収めた。
いきなりの先制弾に全く慌てることなく、しっかり攻めきり、きっちり逆転。
ここにきてチェルシーは強さを増した感が。
CLでのバルサ戦でも負けたわけではないし、プレミアではアーセナルに爆勝。
これは全てヒディングのおかげ。
ドログバを復活させたのが全て。
このドログバ、カップファイナルに強いところを存分に発揮し、見事な同点ヘッド。
豪快極まりなかった。
あの男が走りこんできてあのジャンプでヘディングされると、どのDFも恐れおののくことだろう。
そして試合を決めたのがランパード。
こちらも見事なミドルだった。
エバートンのDF陣が悪いわけでもなく、完全に自分の力で奪ってみせたゴール。
このふたりがこのパフォーマンスで健在なら、来シーズンはユナイテッドを止めることができる。
それには、監督を早い段階で決めないと。
ドログバのやる気を高めることができる監督でないと・・・。
このファイナルでも感じたことだが、やっぱりヒディングってのはすごい監督。
来シーズンも率いてくれたら、クアドルプルも夢ではなくなるのに・・・。

スコア 1-2

<得点者> 
エバートン   サハ
チェルシー   ドログバ、ランパード
~愛丸's MVP~
ランパード(プレミアの最終節をお休みした効果か、かなり切れのある動きを披露。あの逆転ゴールはお見事としかいいようがない)