愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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グレミオ-カラーカス(リベルタドーレス杯 QF2leg)

2009-06-20 20:57:57 | その他
観戦日 6/20(土)       

愛丸’s チェック
エクアドルのカラーカスカーサでは1-1のエンパテ。
アウエーゴールを取ってる分、グレミオが有利か。
チームの格、伝統、国のレベルなんかを考えても、どうみてもグレミオが有利。
正守護神のヴィクトールをコンフェデのセレソン・ブラジレイラに召集されてるのが不安材料ではあるが、マルセロもカンピオナットでは結果を出してるらしい。
気の緩みさえなかったら、ここは簡単に突破できるだろう。
ガウーショ魂を発揮するまでもないか。
カラーカスはもう全てを投げ打ってぶつかっていくしかない。
どうあがいても、グレミオにはかなわないだろうし、カーサでの1legも1-1のエンパテなわけで、どうしても点が必要。
押さえ込まれる展開になると苦しくなる一方だから、先手を打ちたい。
失うこのがなにもないわけで、全ての力をここに注ぎ込んでもいい。

試合自体はぱっとしないものだった。
ポルト・アレグレの両チームに言えることだが、意外とまとって守備力に定評がある。
それを遺憾なく発揮した形に。
もっと、カーサだし、積極的にいくかと思われたが、それが慎重に試合に入っていった。
立ち上がりだけ、ブラジルらしく、SBが積極的に上がるシーンがあったが、これ以降はほとんどオーバーラップを仕掛けず。
はなっから、0-0でもよしとした試合展開だった。
たしかに、カーサだから、思いっきり前に行って、カウンターを食らったら元も子もない。
したたかに戦えたと言えるだろう。
この戦いができるのは強いチームの証拠。
フエラで得点を取り、負けることなく、カーサでしっかり相手を押さえ込んで逃げ切る。
そう消耗することもないから、カンピオナットとの両立も可能。
ただ、やっぱりあのメンバーだし、もうちょっと攻撃で見せてもらいたかった。
M・ロペスは決定機を決めきれないし、A・ミネイロとのコンビもいまいち。
中盤のチェコも何度か決定的なパスを供給することはできたが、これが点に繋がることはなかった。
それよりも守備も廻る機会の方が多く、これがチームのコンセプトだったんだろう。
これだけ固く行ってたグレミオだったが、もうATに入る頃に、オフサイドトラップを。
これを取り損ない、シチェロをフリーにするシーンがあったが、これはなんとかDFが体を張ってブロック。
この大事な時間にあのオフサイドトラップはどうだろう。
しっかりかけれる自信があるならよかったが、かけれなかったわけで・・・。
ほんと、あの場面で失点しなくてよかった。
あれがアウトゥーリオ監督の指示だったのかどうか。
こういうプレーを減らしていけば、グレミオは大崩をしないチーム。
これでベスト4進出が決まったわけだが、ポルト・アレグレのライバルは世界一を経験してるし、ここらでグレミオもって思ってることだろう。
そのためにはこの守備力プラス攻撃陣の奮起が必要。
M・ロペスがここで復活するとも思えないが・・・。
カラーカスはベガがいいとこでビッグセーブを見せたが、この活躍が攻撃陣に伝わることはなかった。
あれだけグレミオが守備的にきたら、ブラジルのチームであってもそうそう崩すことはできないだろう。
カラーカスはここまでよくやったと思う。
まさかベネズエラのチームが、このリベルタでベスト8に残るとは・・・。
昨シーズンのLDUキトの再現といきたかったんだろうが、カーサでのアドバンテージが。
あれは高地が完全に味方した。
カラーカスはうまくベテランがチームを引っ張ってた印象で、国のレベルが上がってる感じがひしひしと伝わってきた。
1legで途中で引っ込んだレンテリーアがこの試合、スタメンで登場したが、このコロンビアのFWが活躍する場面はなかった。
以前、インテルナシオナウにいたし、ここでは燃えるものがあったはずだが・・・。
あの頃のできにはほど遠かった。
スピードも感じられなかったし、なんかギラギラするものがなかった気がする。
このカラーカスのベスト8ってことで、今後、リベルタがまたおもしろくなっていくだろう。

スコア 0-0

<得点者> 
 なし
~愛丸's MVP~
ベガ(ベテランGKらしいプレーで失点を防いだ。この男がゴールマウスに君臨してるから、DF陣も安心してプレーできてる)

南アフリカ-ニュージーランド(コンフェデレーション杯)

2009-06-20 10:31:42 | 各国代表戦
観戦日 6/20(土)       

愛丸’s チェック
開幕戦で勝利を収められななかった南ア。
相手はイラクだったし、ここは勝っておきたかった。
ホームでのプレッシャー、開幕戦でのプレッシャー、いろんなプレッシャーがあったんだろうが・・・。
この試合も、勝たなければってプレッシャーがあるはず。
どこまでそのプレッシャーを跳ね除けることができるか。
実力的には完全にNZよりも上。
それもプレッシャーになるかも。
NZは、この大会を戦い抜くレベルにはとうていない。
そうなると、全てが勉強になる試合。
ここでの経験を今後に活かしていかないと・・・。
W杯に出場するためには大陸間プレーオフを勝たなければならないんだが、相手はアジアの5位のチーム。
スペイン、南アとはレベルが落ちるし、ここで自信がつくような試合ができれば。

南アがやっとココで結果を出した。
相手がNZだったし、けっこう楽に戦うことができた。
この試合、ピーナールが先発し、チームに安定感をもたらした。
エバートンでのプレーみたいに、左に張ってのプレーではなく、トップ下でのプレー。
ここにボールが収まると、いろんな攻撃ができてた。
自分でいってのミドルもあるし、サイドへの展開もある。
決定的なスルーパスってのは見られなかったが、バイタルエリアであれだけタメが作れると、攻撃は厚みを帯びる。
ここにマークが集中してたし、そうなると、フリーの選手が多くできる。
先制点はピーナールをケアするあまり、パーカーがまずはフリーでボールを持って、左をオーバーラップしてきたマシレラへ。
マシレラは縦へ突破して、DFをかわしてマイナスのクロス。
パス出して、中へ入っていったパーカーがこのボールを左足のダイレクトシュート。
見事な攻撃から先制点をゲット。
この得点が南アの記念すべきコンフェデ初ゴール。
これで、全てのプレッシャーから開放された。
ここから南アの攻撃がさらに魅力を増し、何度もゴールを脅かした。
追加点も、この左からのクロスをパーカーが決め、この時点で試合は決まった。
クロスを上げた選手、ゴールを決めた選手もすばらしいんだが、やっぱりピーナール。
この男が開幕戦もスタメンだったら・・・。
攻撃では、途中出場のマシェゴってのがなかなかだった。
点を決めることはできなかったが、ラインギリギリにポジショニングして、一瞬に賭けてるところなんかミランのあの男を彷彿とさせる。
ただ、決定力が・・・。
ここがもっと向上すれば、ヨーロッパでもやっていけそう。
守備ではM・ブースが目立ちまくり。
長身を活かして、あのNZの高さをフィジカルを完全に押さえ込んだ。
この男がマークしてところにボールが来たら、全てを跳ね返される。
ここまで完璧に押さえ込まれたら、NZもなす術なし。
高さ勝負を仕掛けたくても、この男が大きな壁になった。
ただ、フィジカルと高さだけでなく、フィードの精度もまずまず。
この男もこの大会後、ヨーロッパへ羽ばたくことになるかも。
NZは、この試合も全く見せ場ない。
なんせ、攻守の切り替えがあまりも遅すぎる。
こんなレベルではW杯うんぬんって言う資格はない。
どこそかの国もW杯の出場は決めたが、グループで首位にもなれてないくせに本大会ベスト4なんて妄想癖たっぷりのコメントしてるとこもあるが・・・。
ただ、このNZのフィジカルサッカーはアジア勢には有効かも。
次のイラク戦でどうなるか。
でもあまりにもレベルが低いから、簡単に失点するだろうし、GKのG・モスのでき次第か。
この試合ではなかなかの好セーブを見せてくれた。
横の動きよりも飛び出しにいいものがある。
マシェゴの決定的な飛び出しを2度防いでるし、この男だけは、世界で通用するレベルにあるかも。
キレンに依存してる感じのFW陣だが、セルティックで全く使い物にならなかったんだから、ここで重宝する意味がわからない・・・。
それなら、途中出場でちょっとだけ流れを変えた若いK・ウッドを先発から起用した方がいい。
それが今後に繋がっていくはず。

スコア 2-0

<得点者> 
南アフリア   パーカー×2
~愛丸's MVP~
マシレラ(なかなかスピード豊富な左のSB。突破力もあるし、クロスの精度もまずまず。この男も今大会後に世界に羽ばたくかも)