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今年の株主総会から―企業経営戦略に思いを致す

先週で、年中行事の大手企業の株主総会のシーズンは終わった。今年は、地元の大阪ガス㈱と川崎重工㈱、それからグンゼ㈱に行った。グンゼは京都の綾部にあり、遠いが今年は行ってみたので、今回はそのグンゼ・綾部訪問記としたい。グンゼ株主総会は午後1時から開催なので、午前中はグンゼ・スクエアを見学し、昼食は綾部駅付近で牛肉専門店で食べた。 グンゼについて現地で感じたことを総括すると、圧倒的な過去の栄光と地場産業としての立ち位置から、技術革新の中での現代化に股裂き状態に陥っている印象が強い。そこから脱するには、過去の栄光と地場産業を大切にする財団か子会社を設立して、思い切って綾部市振興に100%専念させることが良いのではないかと思う。グンゼ本体は本社を京都や大阪に移して、思い切って先端産業化する必要があるのではないか。恐らく今の経営幹部はそこまで考えていそうもない。 川重の株主総会では、“AI/IOT技術革新”に関連した開発投資案件は語られなかった。川重には鉄道車両製造技術があるが、これと関連して鉄道運営システムの開発にどうしてか乗り出そうとしていない。鉄道運営システムの進化はいずれ、交通全体のシステム運営に広がって行く汎用性のある技術ではないか。それは将来の大きな収益源となるはずだ。 日本の産業界にこうしたビッグ・ピクチャーが無いのはどういうことなのだろう。何故、ちょっとした想像力すらないのだろうか。 . . . 本文を読む
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