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善光寺参拝と信州そば

この建国記念の前日、プライベートの用件で長野に赴いて1泊した。翌早朝、未だ明けやらぬが前夜から引き続く小雪の積雪で薄明るい中、宿泊先の長野市街のホテルから善光寺の近くへ その用件の打合せに出掛けた。打合せは簡単に終わって、ヒマになったので、この際とばかり、善光寺にお参りすることにした。

午前7時前 すっかり明るくなった参道に向かい、やや進むと 偶然にも高僧とおぼしき一団が 雪を避けるためか赤い傘をかざしながら、左手の宿坊より そろそろと歩いて来られた。思わず、私は歩みをとめて 気持では平伏しつつ粛然と本堂へ向かわれる方々を見送った。
さすがの名古刹である。ここの伽藍は本堂をはじめ巨大である。私も ゆるゆると本堂に向かい、お賽銭をあげて 本堂内に入った。あとから知ったのだが、どうやら夜明けと同時に開催される朝のお勤め“お朝事”が始まったところだったのだ。善光寺のホーム・ページによれば、明治以前の昔 この“お朝事”に参加するため、信者は前日から本堂に泊込んだということである。前回善光寺に 何も知らずに参詣した時は 2年前の3月の御柱祭りの日だった。このように参拝の都度偶然宗教行事にでくわすことに何か不思議な縁を感じる。しんしんと冷えるが、当方ヒマということもあって、これが終わるまで礼拝に参加というか 居合わせていようと思い、そのようにしている人々もいた。ある種 すがすがしい雰囲気を お香の香り中で、約1時間の読経を聞いていた。その間、結構様々な雑念というか想念が去来する。それは本来邪念として避けるべきなのかも知れないが、自然体で居た。そして もう少しこうありたい、という願望が湧き上がって来た。そして それを念じた。神社では願望を 寺院では感謝の念を 表明するものであるとされているようだが、善光寺では願掛けも古くから行われているようなので、それに従った。
約1時間、8時前読経が 終わった。善光寺は どの宗派でもない、というか日本に宗派が発生する前から 開闢している寺院であるので宗派を超越している、とのこと。しかし、読経の終わりのあたりで、“南無阿弥陀仏”と聞こえた。なので、真宗に属する私としては 終始“南無阿弥陀仏”としか心の中で言ってこなかったので、ありがたいことであった。



そのあと、本堂の周辺を散策し、雪景色を楽しむことにした。まず西側の善光寺史料館をめざすが、日本忠霊殿に行き当たる。これは“戊辰戦争から第二次世界大戦に至るまでに亡くなられた240万余柱の英霊を祀る、我が国唯一の仏式による霊廟”との説明が書かれてあった。靖国神社以外にこのような施設があったとは知らなかった。どうやら、善光寺史料館と日本忠霊殿は建物としては一体のようである。だが、早朝なので、人気もなく寺男が階段の雪を掃き清めていただけだったので、中へ入るのは別の機会に譲って止めにした。
それから本堂の東側に廻り、雪景色の中を散策。その後、境内中央の参道に戻り売店の自動販売機でおみくじを引いた。大吉であった。私のおみくじは、いつも結構良い“お告げ”が出るのだが、現実にはそれほど良い結果を得られたことはなかったので、そんなものかの感想。“ふるくなれきたることは やぶれ あらたまるべし、ものごとあらたまってのち はじめて よろこびにあうべし、まさにうんがいののぞみをもとむ、かれ木に春におうて花のひらくように 末はんじょうすべしとなり”とあった。今、人生最大の断捨離を なしつつあるので、それを反映しているのなら相当さい先は良いはずだが・・・。
偶然の機会、お蔭さまで、久しぶりに さわやかな宗教的経験をした。時々は こんなことも必要なのかもしれない。

その後 なんと言っても寒いのでチェック・アウト寸前まで投宿ホテルに戻って籠もる。ギリギリ10時に 宿を出て長野駅周辺を 散策。午後の本来の用件の準備のための買い物をした。
早目の昼は ネットで調べた駅前の“手打ち蕎麦処 戸隠”に入ることにした。当初、蕎麦の何を食べようか迷ったが、店のお勧めを訊ねても、蕎麦は蕎麦なので あとは自分の好きなものを注文せよ、とのこと。散々迷った挙句“きのこ蕎麦”にした。添えられたきのこは多種であった。出汁は醤油味だが、塩辛くなく素朴な味できのこによく合っていた。

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