The Rest Room of ISO Management
ISO休戦
六甲オルゴールミュジアム
先週、ある日の午後 酷暑の下界にあって耐えられず、思わず涼を求めて安近短の六甲山に車で駆け上がった。日差しは相変わらず強かったが、瀬戸内海からの上空の風は、幾分涼しく清々しい。
まずは、ガーデンテラスに行き“見晴らしのテラス”から大阪湾と神戸市内の景観を楽しむ。さらに、“見晴らしの塔”に登り、大阪湾ばかりではなく淡路島、さらにその西側の瀬戸内方面遠景が楽しめる。少々、冷たいものが欲しくなり、“グラニットカフェ”の入口に隣接したカウンターで売られているソフトクリームを食べた。あっさりしていてミルク風味が渇いた喉には心地よい。
後は、物販の土産物を見て周る。ここでしか売られていないようなものが多い。また、アフリカ人の奇抜で面白い絵も展示即売されていた。動物たちや、彼らの日常の生活が生き生きと描かれて興味深い。

暫くの後、今度は今まで行ってみたことがなかった““オルゴールミュージアム””に行ってみることにした。車の駐車は、六甲山上の多分、阪神電鉄グループの運営する施設であれば、一旦どこか一箇所で500円支払って利用した後は、駐車券を明示すればどこの駐車場も、それで停められることになっているので合理的だ。
ここは、1994年開設とのことだが、何となく今まで行ってみることがなかった。ここに隣接する高山植物園には行ったことがあったのと、今回は日没まで時間的余裕がなかったので、このオルゴール館だけを見ることにした。“19世紀後半から20世紀初頭にかけてヨーロッパやアメリカで親しまれていた自動演奏楽器をコレクション”しているとのことで、“1996年、自動演奏楽器を中心に集めたミュージアムとして、全国で初めて博物館相当施設に指定”された、とある。皇族方も多数御来場のようだ。阪神間に在住した富豪または篤志家が収集した自動演奏楽器のコレクションが元になっているのだろうと思うが、そのような説明はなかった。

何も予備知識なしに訪れたのだが、たまたま「手回しオルガンで楽しむ"世界名作劇場"」の特別展をやっていた。これは2013年7月12日~9月1日の間開催されているようだ。オルゴール等の展示と、少々の音の鑑賞で終わるのだろうと思っていたが、ここまで積極的に演奏を聞かせてくれるものとは思わず、楽しい気持ちになる。
その鑑賞ためのホールがあり、その正面には大きな自動楽器が1台あり、周囲には それよりも小さな自動楽器も何台も展示されていて、それらが演奏されることになっている。日曜日だったせいか、その演奏会は1時間に2回、1回ほぼ20分間開催される。したがい、ほとんどが演奏時間に費やされ10分間の入れ替え休憩時間となる。プログラムは、どんなサイクルで変更されるのかは知らないが、2時間程度居た限りでは全て異なった内容となっていて、非常に良心的な運営だった。
私達が、ホールに入った時は まず、円盤のポツポツで音を奏でるオルゴールや自動演奏オルガン、ついには自動演奏のバイオリンも登場して それらの妙なる音楽を鑑賞させてくれた。弓が輪になっていて、そこへ弦を押し付けて音を出す仕掛けだ。何も そこまでする必要があるのか、という気もしたのだが、約100年前には録音・再生の技術もなく、例えば長い船旅で音楽を気軽に聞きたい時などには、仰々しく生演奏にばかり頼るのではなく、こうした自動演奏の機械はありがたい存在だったのかもしれない。
“世界名作劇場”というのは、“フランダースの犬”等の世界名作をアニメ-ションにして1970年代から関西テレビ(フジテレビ系列)で放映していた日曜日夕方の子供番組の人気シリーズだったという。その一つの「母をたずねて三千里」の一部映像に登場している手回しオルガンを実際に聞かせてくれた。注意深く映像を見ていると、あの宮崎駿監督の名前があった。また、作曲家ガーシュインが演奏したピアノ曲をそのまま紙に穴をあけて記録し、それを再現自動演奏するピアノも聞けた。
この手回しオルガンの独特な音色は、欧米でのカーニバル等で登場するのだろうが、軽やかなリズムからは 来場者の楽しい気分を想像できるのだが、その一方 音色には手回しオルガンを支える裏方の どこかもの哀しい気分も醸し出しているように感じるのだ。それらが、微妙にバランスしているのが、この手回しオルガンの魅力だろうか。

日本の江戸時代のからくり人形を想起させるぜんまい仕掛けの動く人形のショウもあった。夜更けに手紙を書くピエロが、ウトウトと居眠りを始めると、ランプの火が消えそうになり、目覚めたピエロは灯を大きくしてから、再び手紙を書き始める、というパフォーマンスをしてくれる。また、自分のノートに絵を描いて見せてくれる人形もあり、またそのノートに描かれた絵も動き出す仕掛けであった。

別の部屋には勿論、もっと多くの自動演奏機器やオルゴールの展示もある。また、当時の欧米人の書斎を模した部屋もしつらえてあった。それらを、見終わって出て行くと、土産物展示となっていて、1世紀前の欧米の雰囲気に呑まれた人々は、競ってオルゴールなどやアクセサリを買い漁っていた。

全てが、コンピュータ制御やCG画像で“誤魔化されて”しまう現代人にとって、精巧な機械仕掛けとは言え、どこか人間臭い雰囲気を持った音色や、少々ぎこちなく動く人形のパフォーマンスには、何故か癒されるものがある。久しぶりに、天上界ですっきりしたような気になって、昼間の熱気が残る地上に無事帰還した。

まずは、ガーデンテラスに行き“見晴らしのテラス”から大阪湾と神戸市内の景観を楽しむ。さらに、“見晴らしの塔”に登り、大阪湾ばかりではなく淡路島、さらにその西側の瀬戸内方面遠景が楽しめる。少々、冷たいものが欲しくなり、“グラニットカフェ”の入口に隣接したカウンターで売られているソフトクリームを食べた。あっさりしていてミルク風味が渇いた喉には心地よい。
後は、物販の土産物を見て周る。ここでしか売られていないようなものが多い。また、アフリカ人の奇抜で面白い絵も展示即売されていた。動物たちや、彼らの日常の生活が生き生きと描かれて興味深い。

暫くの後、今度は今まで行ってみたことがなかった““オルゴールミュージアム””に行ってみることにした。車の駐車は、六甲山上の多分、阪神電鉄グループの運営する施設であれば、一旦どこか一箇所で500円支払って利用した後は、駐車券を明示すればどこの駐車場も、それで停められることになっているので合理的だ。
ここは、1994年開設とのことだが、何となく今まで行ってみることがなかった。ここに隣接する高山植物園には行ったことがあったのと、今回は日没まで時間的余裕がなかったので、このオルゴール館だけを見ることにした。“19世紀後半から20世紀初頭にかけてヨーロッパやアメリカで親しまれていた自動演奏楽器をコレクション”しているとのことで、“1996年、自動演奏楽器を中心に集めたミュージアムとして、全国で初めて博物館相当施設に指定”された、とある。皇族方も多数御来場のようだ。阪神間に在住した富豪または篤志家が収集した自動演奏楽器のコレクションが元になっているのだろうと思うが、そのような説明はなかった。

何も予備知識なしに訪れたのだが、たまたま「手回しオルガンで楽しむ"世界名作劇場"」の特別展をやっていた。これは2013年7月12日~9月1日の間開催されているようだ。オルゴール等の展示と、少々の音の鑑賞で終わるのだろうと思っていたが、ここまで積極的に演奏を聞かせてくれるものとは思わず、楽しい気持ちになる。
その鑑賞ためのホールがあり、その正面には大きな自動楽器が1台あり、周囲には それよりも小さな自動楽器も何台も展示されていて、それらが演奏されることになっている。日曜日だったせいか、その演奏会は1時間に2回、1回ほぼ20分間開催される。したがい、ほとんどが演奏時間に費やされ10分間の入れ替え休憩時間となる。プログラムは、どんなサイクルで変更されるのかは知らないが、2時間程度居た限りでは全て異なった内容となっていて、非常に良心的な運営だった。
私達が、ホールに入った時は まず、円盤のポツポツで音を奏でるオルゴールや自動演奏オルガン、ついには自動演奏のバイオリンも登場して それらの妙なる音楽を鑑賞させてくれた。弓が輪になっていて、そこへ弦を押し付けて音を出す仕掛けだ。何も そこまでする必要があるのか、という気もしたのだが、約100年前には録音・再生の技術もなく、例えば長い船旅で音楽を気軽に聞きたい時などには、仰々しく生演奏にばかり頼るのではなく、こうした自動演奏の機械はありがたい存在だったのかもしれない。
“世界名作劇場”というのは、“フランダースの犬”等の世界名作をアニメ-ションにして1970年代から関西テレビ(フジテレビ系列)で放映していた日曜日夕方の子供番組の人気シリーズだったという。その一つの「母をたずねて三千里」の一部映像に登場している手回しオルガンを実際に聞かせてくれた。注意深く映像を見ていると、あの宮崎駿監督の名前があった。また、作曲家ガーシュインが演奏したピアノ曲をそのまま紙に穴をあけて記録し、それを再現自動演奏するピアノも聞けた。
この手回しオルガンの独特な音色は、欧米でのカーニバル等で登場するのだろうが、軽やかなリズムからは 来場者の楽しい気分を想像できるのだが、その一方 音色には手回しオルガンを支える裏方の どこかもの哀しい気分も醸し出しているように感じるのだ。それらが、微妙にバランスしているのが、この手回しオルガンの魅力だろうか。

日本の江戸時代のからくり人形を想起させるぜんまい仕掛けの動く人形のショウもあった。夜更けに手紙を書くピエロが、ウトウトと居眠りを始めると、ランプの火が消えそうになり、目覚めたピエロは灯を大きくしてから、再び手紙を書き始める、というパフォーマンスをしてくれる。また、自分のノートに絵を描いて見せてくれる人形もあり、またそのノートに描かれた絵も動き出す仕掛けであった。

別の部屋には勿論、もっと多くの自動演奏機器やオルゴールの展示もある。また、当時の欧米人の書斎を模した部屋もしつらえてあった。それらを、見終わって出て行くと、土産物展示となっていて、1世紀前の欧米の雰囲気に呑まれた人々は、競ってオルゴールなどやアクセサリを買い漁っていた。

全てが、コンピュータ制御やCG画像で“誤魔化されて”しまう現代人にとって、精巧な機械仕掛けとは言え、どこか人間臭い雰囲気を持った音色や、少々ぎこちなく動く人形のパフォーマンスには、何故か癒されるものがある。久しぶりに、天上界ですっきりしたような気になって、昼間の熱気が残る地上に無事帰還した。

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