The Rest Room of ISO Management
ISO休戦
核兵器について
夏 真っ盛りで、またヒロシマ、ナガサキの季節が やって来ました。
いつも被爆の話を見聞きすると 大変 悲しくなり、感傷的になってしまいます。そして、そのまま感覚的に “核廃絶” を 正当化する議論に傾いてしまいます。この感情的反応は 人間に非常に偏った判断を与えるものと考えるべきでしょうか。
先日 “NHK特集・核クライシス・第1集 都市を襲う核攻撃” で、都市が核攻撃を受けた場合に どのような被害を被るものかを 論理的に解析しているグループが 日本に有ることを紹介していました。これが 実に驚くべきことなのですが、日本政府の研究チームではなくて、広島市の“核兵器攻撃被害想定専門部会” だったのです。
日本の若い政治家の中には、日本の核武装を肯定する人が増えているようですが、核攻撃が 一体どのようなものであるのかを 冷静に分析し、その上で “日本の核武装”を 議論するのが本来の政治家としての姿勢だと思います。彼らはそういう 客観的な数理研究の活動を 行っているのでしょうか。
この広島市の “核兵器攻撃被害想定専門部会” での広島市への核攻撃が あった場合 どのような被害状況となる結論となったのか。詳しくは 番組再放送を見ていただきたいが、核爆弾の“地表爆発”は 膨大な量の放射能汚染土砂を巻き上げ、この汚染土砂が 残留放射能物質となり、長期にわたって影響を残し、被爆地に容易に進入できなくなるような 甚大な被害を与えることが明らかになったということです。先の戦争時、実際に投下された核爆弾は 地表600mで爆発したので、このような汚染土砂の影響は少なかったようなのです。
テロリストによる核攻撃があるとすれば この地表爆発になることが予測されます。現代は非常に深刻な状況に陥っていると考えるべきです。
番組では もう一つの可能性、核の“高度爆発” について触れていました。こちらは、放射線による被害は殆ど無いが、強力な電磁波が 電子機器に強烈な影響(停電やパソコン等の停止)を与えることが 判っているということです。
有効な “高度爆発”核攻撃を 実施すれば 米国本土の半分以上を この高度爆発の電磁波の影響下におおうことが可能だということでした。これは 電子機器を多量に使用している現代では 正確なミサイル攻撃ができない勢力にとっては 有力な攻撃方法となるだろうとの説明でした。
これで 想像できることは、例えば北朝鮮が 北関東方面を 目標に “高度爆発”核攻撃をすれば 日本の中心部を含んでしかも大部分に甚大な被害を与えることが 可能になるということです。
ここで問題なのは、これまでは 核兵器は 国家間の戦争では抑止力として有効であったと言われていました。つまり、国家間での戦争では 国際世論の前に先制攻撃には核兵器の使用はしづらいものですが、反撃力としては有効であるとされていました。
しかし、最近では 安全保障上、テロリストにも対処しなければならなくなって来ています。ところが、テロリストには核兵器は 反撃力として有効ではありません。従って、テロリストに どのように対処すべきか が 大きな問題になるのですが、これには、世界で一致して“核廃絶”に立ち向かわなくては ならない、という議論になっているとのことです。かつて、パワー・オブ・バランスの信奉者であったはずのキッシンジャー博士が “核廃絶論”を 説いて廻っていると番組では紹介していました。
テロリストの“地表核爆発”による攻撃は ヒロシマ,ナガサキ以上に 非常に 凄惨な結果をもたらすようですが、これに対処する有効な方法は、“核の完全廃絶”しか 方法がないようです。
一見 感傷的議論に見える “核廃絶論” よりも、“核武装論”の方が いかに不合理で単純な 感情的議論であることか よく分かったように思いました。
ついでながら、“米国の戦争”に参加するべく “研究”を開始している現政権の参議院選挙における歴史的惨敗には、ホッとしています。安倍政権は 首相の年齢にも拘わらず 時代遅れの発想で政策を推進しているように思います。
“美しい国”での 醜い政権への執着心です。
いつも被爆の話を見聞きすると 大変 悲しくなり、感傷的になってしまいます。そして、そのまま感覚的に “核廃絶” を 正当化する議論に傾いてしまいます。この感情的反応は 人間に非常に偏った判断を与えるものと考えるべきでしょうか。
先日 “NHK特集・核クライシス・第1集 都市を襲う核攻撃” で、都市が核攻撃を受けた場合に どのような被害を被るものかを 論理的に解析しているグループが 日本に有ることを紹介していました。これが 実に驚くべきことなのですが、日本政府の研究チームではなくて、広島市の“核兵器攻撃被害想定専門部会” だったのです。
日本の若い政治家の中には、日本の核武装を肯定する人が増えているようですが、核攻撃が 一体どのようなものであるのかを 冷静に分析し、その上で “日本の核武装”を 議論するのが本来の政治家としての姿勢だと思います。彼らはそういう 客観的な数理研究の活動を 行っているのでしょうか。
この広島市の “核兵器攻撃被害想定専門部会” での広島市への核攻撃が あった場合 どのような被害状況となる結論となったのか。詳しくは 番組再放送を見ていただきたいが、核爆弾の“地表爆発”は 膨大な量の放射能汚染土砂を巻き上げ、この汚染土砂が 残留放射能物質となり、長期にわたって影響を残し、被爆地に容易に進入できなくなるような 甚大な被害を与えることが明らかになったということです。先の戦争時、実際に投下された核爆弾は 地表600mで爆発したので、このような汚染土砂の影響は少なかったようなのです。
テロリストによる核攻撃があるとすれば この地表爆発になることが予測されます。現代は非常に深刻な状況に陥っていると考えるべきです。
番組では もう一つの可能性、核の“高度爆発” について触れていました。こちらは、放射線による被害は殆ど無いが、強力な電磁波が 電子機器に強烈な影響(停電やパソコン等の停止)を与えることが 判っているということです。
有効な “高度爆発”核攻撃を 実施すれば 米国本土の半分以上を この高度爆発の電磁波の影響下におおうことが可能だということでした。これは 電子機器を多量に使用している現代では 正確なミサイル攻撃ができない勢力にとっては 有力な攻撃方法となるだろうとの説明でした。
これで 想像できることは、例えば北朝鮮が 北関東方面を 目標に “高度爆発”核攻撃をすれば 日本の中心部を含んでしかも大部分に甚大な被害を与えることが 可能になるということです。
ここで問題なのは、これまでは 核兵器は 国家間の戦争では抑止力として有効であったと言われていました。つまり、国家間での戦争では 国際世論の前に先制攻撃には核兵器の使用はしづらいものですが、反撃力としては有効であるとされていました。
しかし、最近では 安全保障上、テロリストにも対処しなければならなくなって来ています。ところが、テロリストには核兵器は 反撃力として有効ではありません。従って、テロリストに どのように対処すべきか が 大きな問題になるのですが、これには、世界で一致して“核廃絶”に立ち向かわなくては ならない、という議論になっているとのことです。かつて、パワー・オブ・バランスの信奉者であったはずのキッシンジャー博士が “核廃絶論”を 説いて廻っていると番組では紹介していました。
テロリストの“地表核爆発”による攻撃は ヒロシマ,ナガサキ以上に 非常に 凄惨な結果をもたらすようですが、これに対処する有効な方法は、“核の完全廃絶”しか 方法がないようです。
一見 感傷的議論に見える “核廃絶論” よりも、“核武装論”の方が いかに不合理で単純な 感情的議論であることか よく分かったように思いました。
ついでながら、“米国の戦争”に参加するべく “研究”を開始している現政権の参議院選挙における歴史的惨敗には、ホッとしています。安倍政権は 首相の年齢にも拘わらず 時代遅れの発想で政策を推進しているように思います。
“美しい国”での 醜い政権への執着心です。

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