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奈良学園前の中野美術館観覧

先々週は奈良の学園前に赴いた。この地には、大学時代の級友が居住し、最近知り合った若い友人が勤務し、昔から従兄も住んでいるので何度か訪れているが、何故かこの地には美術館が3つもある。例えば、過去に大和文華館を訪問してこのブログに投稿している。その後も、松柏美術館を観覧しているが、これについては投稿するタイミングを失ってしまってアップ・ロードできていない。
今回はこの地を訪問したい用件があって、そのついでに というのも語弊があるが3つ目の美術館の中野美術館を訪れた。実は、この美術館に行ったのはこれで3回目だが、いずれも閉館していて観覧出来ないでいた。それはここは個人収集の所蔵品を常設展示で常時開館してはおらず、季節的に特集展示をする時にだけ開館している。これまでそれを知らずに行ったため、空振りばかりだったのだ。だが今回は、1月29日までに“所蔵名作展「近代日本の洋画日本画」”を開催しているので、見に行けたのだ。

場所は近鉄・学園前の南側、蛙股池*の岸際にある。もっと言えば、先ほどに言った大和文華館の南側の蛙股池の南岸にあって、駅からは少し遠いことになる。それでも歩いて10分程度、かかっても15分以内ではないだろうか。
その道中の印象は、全体として閑静な雰囲気の中、まずは駅の南側に隣接する帝塚山学園という小中高大の教育機関の建物を見ながら歩くことになるが、それが途切れるとマンションが現れ、それがなくなると石垣に囲まれた庭付きの戸建住宅街となる。やがて丘になって森が見えてきて住宅街が途切れそうになった所で、そのとば口に小さな中野美術館がある、という訳だ。そして美術館の向こうには池が見えるので、いかにも森と湖に囲まれた瀟洒な美術館というロマンテック雰囲気そのもの、ということになる。これが駅から散歩の気分で気楽に味わえるところが、心地よい。

*蛙股池は日本最古のダム湖とされ、その“ダムがつくられたのは西暦100年頃とも、推古天皇の時代とも伝えられ『日本書紀』には「倭国に高市池、藤原池、片岡池、菅原池をつくる」との記述がありその後菅原池が蛙股池と名を変えました。池の中央には綾女(あやめ)大橋がかかり、その西側は菖蒲池(あやめいけ)神社が鎮座しています。この神社は蛙股池の守護神として祀られています。(奈良市河川課)” と美術館ホーム・ページにある。そのダムは現在のどこに相当するのか、私には不詳のままだが、東端であろうか。

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