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中尾政之・著“なぜかミスをしない人の思考法”を読んで

今回は、中尾政之・著“なぜかミスをしない人の思考法”の書評というか感想を紹介したい。仕事を上手くミスなくやりたい、との思いで本を探していて、行き当たった候補の中で選択した。中尾氏は“失敗学”の権威・畑村洋太郎氏の直弟子であろう。“失敗学”の本流の学者が何を語っているのか大いに興味のあるところだ。 この本の終わりに次の指摘がある。“失敗学の目的は「成功すること」である。そしてその目的を達成するための手段が失敗学―「ミスを予防して損失を小さくすること」である。”当然のことなのだが、目的と手段を取り違えることは意外に多いので注意するべきだ。この本では、“失敗しないための法則”を20項目挙げているが、多すぎるので要点を絞るように、中尾氏のさらなる研鑽に期待したい。 しかし、この本はリスク対策の初歩を学ぶには良いものと思える。“リスク”で良く挙げられる典型的エピソードも紹介されている。この本で取り上げられた事例の内、チョモランマ(エベレスト)登山隊の隊長を想定して天候変化への対応決断の評価や、“八甲田山死の彷徨”をテーマにした課題への多少の考察を行った。 . . . 本文を読む
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