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サッカーが出来ること 【J特】

2011年04月01日 | FC東京

 3月27日の日曜日、久しぶりにFC東京が味の素スタジアムでゲームを行うというので、友人らを誘って行って来た。この日の相手はJFLの横河武蔵野FCだ。以前の勤め先の近くにグランドがあるので割と親近感のあるチーム。一応練習試合というカテゴリで開催された。

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 震災で大変な時期にサッカーなんて、とプレイする側も見る側もいろいろ葛藤はあるだろう。この日も練習試合ではあるものの、目的はチャリティである。入場無料ではあったが、せめて入場料位は寄付しよう、という方も多かったのではないだろうか。

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 普段のリーグ戦とは違って、メインスタンドとFC東京側のゴール裏のみ開放し、静かなスタジアムであった。味の素スタジアムには福島県から自主的に避難してきた方々が暮らしている。あまり大きな音で騒ぐことは憚れる。ただし、選手入場前の東京サポソン「You'll Never Walk Alone.」のイントロが流れ、皆で大合唱した。東京の選手へ、という感じではなく、招待席におられる避難して来た方々、現地で被災されている方々、そして尊い命を落とされた方々に捧ぐ歌だった。掲げるタオルマフラーがメインスタンド中央の招待されている福島の方々の方へ向っているように思えた。

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 キックオフ前には選手全員、スタンドの観客達で黙祷が捧げられる。味スタが一瞬静寂に包まれた瞬間であった。

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 ゲームの内容はFC東京が8点、横河が2点という結果。あまり勝ち負けは意識してない、とは思ったつもりだけど、やはり勝つと嬉しいね。大竹選手の決めたフリーキックは美しかった。そして、このゲームを裁いたレフェリーが、あのワールドカップ南アフリカ大会でも活躍した西村さんであった。贅沢なゲーム、いろんな人達の協力で成り立っているんだな、と実感する。

 この日は募金と合わせて各選手のお宝もオークションにかけられた。その結果、一千万円以上も集まったということだ。Jリーグを通じて日本赤十字社へ預けられるそうだ。そしてこの翌々日、大阪の長居スタジアムにおいて、日本代表とJリーグ選抜のTeam as Oneとのチャリティーマッチがあった。Team as OneはJリーグを代表する選手で構成されており、即席チームとは言え、ワールドカップを戦ったメンバーが多く、夢の対決であった。結果は2-1で日本代表が勝利したが、J選抜は、あのキング・カズこと横浜FCの三浦選手がゴールを決め、その瞬間どっちが勝ったの負けたのではなくなるような盛り上がり。事前にシナリオがあったとしても、これほど綺麗なシナリオは描けないだろう、というくらいの内容であった。

 サッカー界では鹿島や仙台、水戸が今回の震災の被害にあっている。チャリティゲームで大いに盛り上がり、たくさんの寄付金も集まっていると思うが、なんとか復興して欲しい、皆さん笑顔に戻って欲しい、という願いは現地に届いているのだろうか?鹿島の小笠原選手、いつもならあまり好きじゃないタイプの選手なんだが、彼を見ていると、まるでお地蔵さんのような風貌に見えてくる。故郷を失い、悲しみに暮れているだろうに、一生懸命ゲームに集中している姿は目頭が熱くなる。仙台出身のFC東京、日本代表の今野選手も同じだ。彼らはサッカーを通じていろいろ支援をしようとしている。ボクらJリーグサポータも、そんな選手達の気持ちに応え、出来る限りの応援、支援を行っていこうと思うのだが、これでいいのか?これだけでいいのか?という迷いがあるのも正直なところだ。まだ先は長いと思う。焦らず出来ることから始めよう。


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