告白

　2月はセントバレンタインデーがある月だ。今から告白の準備をしている淑女の方々も多いことだろう。また、告白されるのでは？と勘違いして待っている紳士の方々も多いことだろう。そんな告白月にふさわしくボクもここに告白をすることを決意した。そんな大げさなことじゃないんだけどね・・・

　糖尿病になっていました。「いました」という過去形なのは、もう2年前から数値として現れていたんだけれども、無知なボクは、どうせ飲み過ぎたせいで異常値が一瞬出てるだけだ、何かの間違えだ、という軽い認識しかしていなかった。健康診断の数日前から、ボクサーの検量のごとく飲み食いを節制して健診日を迎える、と言った具合だったのだ。それが今年の1月10日、まだ正月気分が抜けきれない時期での健診であった。体重はここのところ順調に落ちてきていたので、特に問題ないだろうと思って挑んだ健康診断、ところが出てきた数値は期待を大きく裏切った。血液検査で、過去数ヶ月の血糖値を測る目安の「HdA1c」という項目がある。これがなんと10.3Hだったのだ。一昨年、昨年とこの値が下がっていたので、このV字奪還には閉口した。更に当日の空腹時血糖値は243Hだ。ちなみにHdA1cの平常値は4.3～5.8Hと言われており、7を超えると糖尿病の宣告を受ける。空腹時血糖値においては、70～110Hである。気分は落ち込み、どうしようかなとくよくよしてみたが、それじゃ始まらない。まぁ坊の協力を仰ぎ、まずは食生活からの改善を志すことにした。野菜を中心としたバランス食で、カロリーも1800キロ前後を意識して、更に歩くことが良いとのことで、近所の散歩を意識的に増やしてみた。そして約1ヶ月後、再検査に挑んでみたのだ。

　採血、採尿が終わって診察室にてドクターと対面。前回（1月10日）の数値を睨みながら、「完全な糖尿病と言わざるを得ませんね。ここの病院に通えますか？じゃ、一緒に治療していきましょうね」というなんとも言えぬ暖かいような冷めたようなお言葉だ。検査結果が出るまで1時間以上かかるので、その間眼科で眼底の検査も行った。糖尿だと眼底出血して失明する合併症も出るそうだ。こちらは今のところ異常は見られなかった。しばらくして、今日の検査結果が出たので診察室に呼ばれた。ドクターの第一声は「短期間によくここまで改善できましたねぇ。これ続けて行きましょうね」という先ほどとは打って変わった明るい声だ。HdA1cは9.1H まで下がっている。血糖値も142Hだ。まだまだ異常値の範囲ではあるが、確実に努力の結果が見られている。その後、今後の治療計画など相談し、病院を後にした。少し足取りも軽くなって、ついつい帰宅時にコンビニでアルコールなんぞ買ってしまった。それでも気を使って糖質0である。

　時々、この糖尿対策についてこれから書いていこうと思う。こそこそ隠すよりもずっと気が楽になるからだ。もし同様の悩みをお持ちの方がいたら、是非ともコメントしてください。情報交換して行きたいと思います。