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夜行バスでGO! 夏の尾瀬ヶ原散策

2009年08月08日 | 登山・ウォーキング

P1010296  天気が中々安定しないこの頃である。次週には東北の鳥海山を目指しているのだが、その足慣らしに少し歩いておきたいと思って、8日の土曜日に日帰り尾瀬ツアーを強行した。今回お世話になったツアーは「トラベルロード」というツアー会社で、「尾瀬ハイキングツアー 鳩待峠1」というコースを選択した。7日金曜日の22時30分に新宿を出発し、翌朝5時過ぎに鳩待峠に到着する。ところが集合する夕方、首都圏を襲った豪雨の影響で、同行するT氏の電車が落雷で止まってしまった、という連絡が入る。我々も雨上がりで今にもまた降り出しそうな気配の中、新宿へ向い、ツアーが用意してある小ぶりの観光バスへと案内された。鳩待峠まで直行するので、小型のバスである。戸倉からの乗換えがない分、楽で、しかも帰りには温泉の入浴までついている極楽ツアーだ。定刻ギリギリにT氏も到着し、いざバスは尾瀬へと向って出発したのであった。

P1010299  途中2度の休憩を挟み、予定通り5時過ぎに鳩待峠へ到着した。雨が降っている…。ついてないなぁ~とつぶやきながらも尾瀬の雨も実は悪くない。そぼ降る程度であれば、むしろゆっくりと散策できるのでボクは好きだ。身支度を整えて出発した。今回のコースは、鳩待峠からアヤメ平へまず登り、富士見峠の手前から尾瀬ヶ原の龍宮へ降り、山の鼻を経て鳩待峠へ戻る、約16キロ、コースタイムで7時間の行程である。しばらくは緩やかな登りが続く。足元の7割は木道なので、歩きやすいのだが、雨で濡れるととたんにスリッピーな道になり、皆何度もずっこけながら歩いて行った。レインウェアに身を包み、大概の雨風ならどうってことないのだが、蒸し暑さで汗が吹き出る。時折ミストシャワーのような雨が降るとむしろ気持ちが良かった。

P1010304  しばらく歩くと目の前がぱっと広がった。横田代だ。「田代」とはこの近辺では「湿原」のことを指す。キンコウカという黄色い花が一面に咲いており、調度良い頃ではないだろうか。この先に「アヤメ平」という湿原があるのだが、実はアヤメは生息しておらず、このキンコウカを見間違えてそういう名前が付いたのではないか、という話だ。いかにも尾瀬らしい風景にちょとほっとする。相変わらず雨は降ったりやんだりだが、少し雲が切れてきており、振り返ると少しずつ至仏山も姿を見せ始めていた。

P1010324  ゆるい登りを歩いていくと、やがて頂点を過ぎる。標高は1969mだ。そしてその近辺の湿原を通称「アヤメ平」と言う。この付近は、昭和30年代の空前の登山ブーム時に「天上の楽園」と言われ、当時は木道等も整備されていなかったり、今ほど環境保全の知識も乏しかったことから、この湿原が失われてしまったそうだ。その後必死の保全活動でここまで戻してきてはいるものの、かつての草花等は未だに根付かないらしい。信じられないことに、ここでフォークダンスを踊っていたそうである。ま、ある意味楽しそうではあるが…

P1010336  しばらく休憩した後、尾瀬ヶ原方面を目指す。富士見峠の少し手前を左折して、長沢新道という道を下っていくのだ。これがまた急な斜面である。ここも木道が整備されている箇所が多いのだが、油を塗ったかのごとくツルツルだ。今回はストックをダブルで用意しておいたので、尻餅をつくことは無かったが、それでもツルッツルとよくこけた。途中、日差しも射してきたのだが、草木の雫が風で落ちてきたり、すり抜けるときに草木が当たって濡れてしまうので、脱ぐことができない。この蒸し暑さが体力を奪っていく。目前には遠くの山々の雲海や、尾瀬ヶ原が美しく見えてきた。しかしいくら降りても降りても到着しない感じにちょっとウンザリだ。尾瀬ヶ原の龍宮まで来たときには膝がガクガクと笑っていた。

P1010345  龍宮十字路付近で待望の昼食を取り、しばらく休憩だ。曇り気味ではあるが、しばらくは持ってくれそうである。尾瀬ヶ原はいつ来ても本当に良いところだ。こんな天気のせいか、あまりハイカーも多くなくて快適である。

 目前には昨年の7月に登った至仏山がそびえており、雲が段々と頂から離れていった。その至仏山の麓にある山の鼻を目指して出発した。時折顔をなでていく風はひんやりとして気持ちが良い。すれ違うハイカー達と挨拶を交わしながら尾瀬を満喫するが、夜行バスでの寝不足もたたって、眠気も同時に襲ってきた。

P1010350  山の鼻に到着した。山の鼻小屋の軒先をお借りして休憩だ。尾瀬に来た際には、大概食べるアイスクリームがある。花豆ジェラートだ。鳩待峠のバス待ち時に食べることが多い。しかしこの山小屋には「花豆ソフトクリーム」なるものが置いてあった。なんてことはない、普通のソフトクリームに花豆が添えてあるだけだが、こっちの方がさっぱりして美味しかった。写真はそのソフトだが、向こうにはややバテ気味のT氏の姿を確認することができる。休憩後は、最後のひと登り、鳩待峠まで約200m程登る。途中で何度も栄養補給はするものの、気温も高くなり、湿度も高いせいかバテバテだ。鳩待峠に到着と同時に冷たいビールで命の復活である。そしてバスに揺られて30分程で温泉入浴のお世話になるホテルへ到着。汗だくのTシャツを脱ぎ、熱い温泉へイン!、そしてまたしもビールを買い込みバスの中で乾杯!いやぁ~、至極の瞬間である。午後8時前には新宿西口に到着し、そして反省会の場所へ消えていったのはもの凄く自然な姿であった。飲んでばかりじゃないかって?えぇ、そうですけど何か?


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