「迷いの世界」を六道と言い、その六道をぐるぐる巡っていることを「六道輪廻 (りくどうりんね)」と言います。
六道とは、次のような世界の事です。
1・天上界......幸せだけあって苦しみのない世界。地獄界の反対です。
2・人間界......悩んだり、安心したり、悲しんだり、喜んだりの生活を繰り返している世界。
3・修羅界......争いの世界。戦争は修羅の世界と言えます。
4・畜生界......ものの道理が理解出来ない自分本位の世界。
5・餓鬼界......満たされない状態。すなわち満足ということが無い世界。
6・地獄界......苦しいということだけの世界。天上界の反対です。
多くの人は死後の世界のように想像していますが、実際は現実の私達の「今の生活」そのものを言っているのです。
私達の目の前にある一切が縁によって生じ、縁によって滅する、その繰り返しです。
私達すべてが縁によって成り立っているものですから、修行することによって「覚者」にもなれれば「地獄、餓鬼、畜生」にも堕してしまうこともあるということです。
何か ふとした縁によって、修羅になったり地獄の人になったりするということは、当然のことなのです。
ですから、「活かして生きる(道)」という縁に会うことによって「道の人」に成るべく努めて精進していただければ「迷いの世界」、「六道輪廻」から離れる事が出来る道理なのです。
私達の一日を振り返っても、私達はいつでも同じ状態にはあり得ません。
縁によって自由自在に天上界から地獄界までを輪廻転生 (りんねてんしょう) しているという事です。
私達は「自分が認めたもの」によって様々な考えを起こしながら、その考えを自分自身で処理 (解決) することが出来ません。
何故なら、「他からの縁によって」自分が苦しめられているのだという考えから離れることが出来ないからです。
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