活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

因縁生法(いんねんしょうほう)1

2017年02月10日 | 法理

私たち衆生のすべては、比較しようとしても比較する

余地はないのです。

 

「比較する」 ということは 「観念」 です。

「実体のないもの」 をとらえてそれを並べて 「比較する」

ということなのです。

 

「事実(今の事実)」 は比較出来ないのです。

比較出来るものではないのです。

 

そのことを本当に知(識)る必要があるのです。

 

それを覚者は、

「動を止むるに動なく、止を動ずるに止なし」

と、はっきり証明しています。

 

動くのを止めたら、動くものがそれっきりなくなり、

停止しているものが動き出すと、停止していることが

なくなるのです。

 

つまり、比較しようとしてもどちらも(動も止も)片が付いて

しまうのです。

 

比較の仕様がないように出来ているのです。

私たち衆生の 「一々(一挙、一動、一言、一句)」 が

「縁」 に触れて活動しているのです。

 

その「活動体(此の物、六感)」が一々皆そうなのです。

「その事自体(今の事実)」なのです。

他にあるのではないのです。

 

ですから、「因縁生法(いんねんしょうほう)」というのです。

 

 


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