活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

四十九年一字不説2

2020年07月13日 | 法理

「真実は真実そのもの」を以てしか、知(識)る事は出来ないのです。

 

別の言葉で言えば、「真実は悟りに因ってのみ、知(識)り得るもの」ということです。

 

「真実」はそれが人に伝える為に言葉や文字に置き換えられ「人間(にんげん)の思考」によって把握された時点で「ひとつの制約された観念」に変質しており、「真実」とは懸け離れた物に成ってしまうのです。

 

「楞伽経(りょうがきょう)」では、「四十九年一字不説」と言い訳をしているのです。

 

否、「説いて説くことを知(識)らない」のです。

行って行くことを知(識)らないのです。

 

これが、「四十九年一字不説」の深意です。


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