人類で一番最初に「法(道)」というものに目醒められたおシャカ様は、最初に「四十九年一字不説」と言って四十九年間の説法を終えられています。
仏教は「無常、無我、涅槃」という「法(道)の説明内容」のみで成り立っているのではなく、「四十九年一字不説」というそのものの否定をも含めて成り立っているのです。
これは何を意味しているのかというと、「四十九年間余分な事、必要のない事を皆に話をしてきた」
「全く余分な事、必要のない事をしてきたという事の他、何も言いようがない」という意味です。
何故ならば、おシャカ様の教典は真実を語っていません。
これは「真実その物ではなく 事実の説明」に過ぎないのです。
仏教とは「四十九年一字不説」の言葉によって「妄想、我見、分別」から離れ、総ての苦悩が救われ、「方向指示」という仏教本来の役目を完全に演じている事になるのです。