活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

自己をわするるなり

2019年03月03日 | 

道元禅師のお言葉に「自己をならうというは自己をわするるなり」という

お示しがあります。


「自己をならう」とは自己に参じることです。

「自己をわするるなり」とは、「ものを自分との隔たりがなくなったこと」

をいいます。


間違いやすいことですが、坐禅に因って自己を忘じようとするから自己が

忘じられないのです。


ですから、「坐禅に成る、それが自己を忘じること」なのです。

坐禅というのは「行住坐臥(ぎょうじゅうざが)」です。


ですから「そのもの、そのものに成る」それを「自己をわするるなり」と

いっているのです。


道元禅師は「自己を忘じた」ことを「脱落」と、このようにお示しになって

居られます。


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