活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

安心とは

2020年11月21日 | 

「自己の正体」を見極めたら、固より迷いや不安や不自由であったということなど、あるべきはずがないという事がはっきり自覚されるのです。

 

これを「安心(仏教では”あんじん”と読みます)を得た」と言うのです。

 

もし安心(あんじん)を得た以前に不安などの材料があって、修行に因ってそういうものが消滅したというのならそれは間違いです。

 

「只(ただ)とか安心(あんじん)」という状態は「修行以前のもの」です。

 

もし修行しなければ安心(あんじん)が得られないというのならば、「只(ただ)とか安心(あんじん)」という言葉は出て来ません。