たそがれ時のつれづれに

人生のたそがれ時を迎えて折々の記を・・思うままに

高齢運転者講習3

2012年07月16日 | 日記

高齢者講習が終わると「終了証明書」というのが交付され、これを運転者講習センターへ持って行って運転免許更新手続きをしなければなりません。
「終了」は単に何かが終わったという意味、「修了」は一定の学業・課程をおさめおえること、と辞書にあります。
わが国のこの制度は高齢者に何かを学んでもらおうとか、習得してもらおうとは端から思ってもいない、期待もしていないのではないかと、この文言で感じたところです。

高齢者の身体機能が低下して事故を起こすことが多くなってきたので、高齢運転者対策として制度化された交通政策なのでしょう。
本当にそれでだけでしょうか。目的は理解しますが、もう一つの実態は関連団体の飯の種だとの批判があります。
6,000円もの高額講習を3年毎に、半日もの暇在をかけて年寄りいじめの制度との批判が多く見られます。例えば「高齢者運転講習」のキーワードで検索するとこのサイトは、トップにヒットしました。

医師は一度免許を取ったら更新など生涯ありません。運転免許更新というのは、わが国の厳格すぎる制度で、上のサイトの管理者は自らの外国での体験を紹介しています。フランスは一度免許を取ったら死ぬまで免許は有効で更新は無いそうです。

国の許認可事業を簡略化・廃止して大きな政府から、小さい政府へと、どの内閣もお題目を並べます。免許取得の自動車学校の教程を思い切って簡略化する、運転免許の更新も簡略化・長期化する、高齢者講習など真っ先に廃止しても、それほど実害は無いと思いますがね。私など50数年前たいした教程も経ず免許をもらったのですから。

70歳以上は有無を言わさず講習を強制し、免許は3年しか有効期限がない。75歳以上は予備検査という認知機能検査を受けさせる。一律的、単細胞的な交通政策ではありませんかね。
ボケ老人検査は制度化されてもう5年も経つのに、その結果はどの程度の実態なのか、数値的検証は全く行われていないか、公表されていないのですから。
業界団体と自動車学校は警察官OBの飯の種と揶揄される所以です。やるなら税金でやるべきでしょう。

講習会が終わると運転免許証更新手続きについて、案内のチラシをくれました。更新手数料2,500円に、交通安全協会費1,000円と案内されています。運転センターへ行くと協会費は義務ではないと、口頭で周知されます。
前の高齢者講習でこの協会費が話題になりました。ある品のいい老人は「私は出したことがありません。そんな年金はもらっていませんので・・」と毅然といわれました。
安全運動の費用にされると説明されますが、これもあやしいものです。この金がどの程度の金額が集まり、どう使われたのか全く公表されませんので。
あほらしいので協会費は今回は出さないことにしようかなと思っています。ケチで馬鹿な老人でしょうか。