たそがれ時のつれづれに

人生のたそがれ時を迎えて折々の記を・・思うままに

七夕さま

2012年07月07日 | 日記

近くの隣の市の文化センターへ音楽会を聞きに行った際、エントランスホール正面に七夕飾りが備えてあった。
来館した市民が願い事を書いて自由に短冊をつるせる笹竹で、親と子供がめいめい書いていた。一生けんめい書いていた小学生の女児の短冊を盗み見すると
「国語と算数のテストでがんばれますように
ほかの勉強もがんばれますように」と、
二行のまっすぐな願い事だったので、つい、「すごいね」と声をかけると驚いて振り返った。お母さんもこっちを見てニコッと笑った。

年老いていいことは、こういう場面でそう怪しまれないことくらいだ。
こどもはまっすぐに育ってほしいと願う。

この文化センターの近くに住んでいた亡き先輩のことを思い出した。
先輩とは仕事の分野も同じで、退職後も週一ゴルフの相手だったが、ある時から来なくなって検査入院したとか聞こえてきた。
その間に自分も大腸がんで入院する大事があって精一杯だった。
彼から具合が悪いとは聞いていなかったが、1年くらいして突然亡くなった。通夜・葬儀とお参りし遺族にも挨拶したが、病名は伏せられた。後で聞こえてきたのは白血病だった。

先輩はゴルフはドライバーは飛んだが、野球癖、ソフト癖で手首を使いすぎてセカンドからが問題で、スコアはいまひとつだったが、人当たりがよく余分なことは言わない、スコアにこだわらない淡々としたいいゴルファーだった。正にゴルは人格の格言どおりのおとなだった。 

白血病は血液のがんで、急性骨髄性白血病が多い。急性と慢性の違いは勘違いされるが、経過の長い、短いという区別ではない。血液が骨の中にある骨髄でつくられる過程で、未だ初期の十分に分化(成熟)しない時期に細胞ががん化したものが急性、分化した状態でがん化したものが慢性骨髄性白血病である。

あれからそろそろマル3年くらいになろうか。あの人もこの人もお星様になっていかれる。
母御ももう間もなく百か日を迎える。懐かしい人たちと会えただろうか。
都会の空は星が見えないが、故郷の空は夏でも見事な星空だ。