AC45 アルテミス・レーシング練習初日

2011年02月22日 | 風の旅人日乗
ニュージーランドのオークランドでは、
AC45プロト(0号艇)のシェイクダウンが終わり、
挑戦を公式に表明しているチームの持ち回りによる、
トレーニング・セッションが始まった。

今日は、スウェーデンのアルテミス・レーシングの練習日初日。

午前中まずまずの練習を終えて、午後、
海上で艇を止めて、ウイングの調整をしているとき、
強いパフが入ってしまい、ウイングのアタックアングルを動かすことができないまま、
艇はそのまま横倒しになり、ウイング上部のフレームと表面のフィルムにダメージを受けた。



ウイングセールは、風に対して5度か10度アタックアングルを持つだけで、瞬時に揚力を発生するという。
こういうことを、敵はどんどん経験して先に進んでいく。

早く練習したいね。

2月22日 そーしゃるめでぃあ

2011年02月22日 | 風の旅人日乗
フェイスブックから逃げ出す手続きにてこずって以来、
ソーシャルメディアって?というテーマが頭から離れないで困る。

そういうときだからだろうけど、日経ビジネスオンラインのコラム欄の、
「フェイスブックって古くない?」というタイトルが
目の端に引っかかった。

ニューヨーク在住の日本人女性コラムニスト&ジャーナリストが書いた文章で、
アメリカでは、フェイスブックやツイッターに追いつけ追い越せの勢いの、
新しいソーシャルメディアがどんどん誕生しているのだという。

それらの機能がいろいろと説明されているのだが、
それが、なぜ魅力的なのかが、うまく飲み込めない。
それが、どう自分自身の生活のためになるのかが、理解できない。
なぜそんなことでこの筆者がはしゃいでいるのか、不気味でもある。

しかし、コラムの終わりになって、
この文章を読むのに時間を割いた価値がある記述にやっと行き着いた。

この筆者がアメリカでのソーシャルメディア人気沸騰の様子を日本に住む友達に話をすると、
アメリカ(ニューヨーク)の人は、なぜそんなにソーシャルメディアに首ったけになるのか?
と、みんなに聞かれるのだそうだ。

この筆者も、
もし自分が日本に住んでいたら、今のニューヨークでの自分のようにソーシャルメディアに浸った生活はしなかっただろう、
と自身を分析する。

そうして、この筆者は、
「アメリカは、電話が発明された国だから」
という御明察を導き出す。

つまり、
祖国を離れてこの大陸に渡り、
東に向かってひたすら開拓をしてきたこの国の先人たちは、
それぞれはとても孤独だった。
だから、いつも誰かと繋がっていたいという欲求は、半端ではなかった。
そういう人たちの、そういう欲求があったから、電話が発明された。

そうして、そういう祖先から
「いつも誰かと繋がっていたい」
という欲求のDNAを引き継いでいる現代アメリカ人たちだから、
「いつも誰かと繋がっていられる、新しい、さらに機能が充実した手段」
を、次から次に求めているのである、
と、この筆者は結論する。

そうか、そうだったのか。

それだったら、なんだか、分かったような気がしないでもないぞ。

やっぱり俺には無縁のものだったんだ。
なにしろ、DNAから違ってるんだもん。
いつも誰かと繋がっていたいなんて、そういう欲求、俺にはないもの。

個人としてソーシャルメディアの意義が理解できなかった俺は、
やっぱりアメリカ人ではなかったんだなあ、
という当たり前のことに気づかせてもらった。
ありがとうございます。

個人として必要性はまったく感じないけど、
ソーシャルメディアの機能は、仕事では使わせてもらおうと考えている。
顧客との相互意思疎通によって、大切な顧客が必要としていることを感じ取ることは、
とても重要だと思うから。

同じコラムにも書いてあったけど、アメリカの企業が雑誌などの広告に記載しているのは、
現在では自社のホームページのURLではなく、フェイスブックのファンページのURLになっているのだそうだ。
これからも勉強しなきゃ。



2007年ホクレアを目撃した少年は、2011年セーリングに挑む

2011年02月21日 | 風の旅人日乗
2007年のホクレア日本航海を目撃し、
その年の7月29日にナイノアも出席して東京海洋大学で行なわれた
ホクレアのシンポジウムに母上に連れられて参加し、
周防大島の大島商船高専練習船大島丸F井船長との記念撮影にも納まったイガクリ頭の少年だった(せ)君は、
それから4年後の今年2011年、いよいよ満を持してセーリングに挑む!!、かも。



写真は、昨日のチームニシムラプロジェクト企画で、
船の科学館内海上係留の青函連絡船・羊蹄丸船内の、海に見立てたカーペットの上で、
かっとびセーリングのイメージトレーニング中の(せ)君の勇姿。

わたしらに任せておきなさい。セーリングの本当のところの楽しさを教えてあげる。
このカーペットが、青い海に変わるのもすぐだぜ。

今日の、三浦半島某所での、あるセーリング関係用品試作品のテストは、とんでもないくらいの成果をあげた。
今日午前中の東京湾の、吼え叫ぶような凶暴な北風の海に出る気にはならなかったが、
取り合えずで作ってみた試作品は、商品としての完成品を目に浮かべることができるくらい上出来の出来栄えで、
関係者みんなでビックリした。

ふと見上げた空に、美しい白梅が映えていたので、試作品撮影用カメラでパチリ。
この寒さの中でも、春はジワジワと接近中、というわけだね。



テスト終了後の、楽しみにしていた昼食、市場食堂・横須賀中央店の中トロ定食と三色ぶつ切り定食も、完璧でした。

さあ、小笠原出発まで残り1日。
済ませるべき仕事は片付けられるか否か。

2月21日

2011年02月21日 | 風の旅人日乗
今週水曜日から小笠原の父島に行くまでに終わらせなければいけない仕事を、
一生懸命片付け中。

昨日は、東京のお台場、船の科学館でチームニシムラプロジェクトの今月の活動があり、
そのあとで現状と未来の課題を解決するための意見交換をメンバーと交わす。

リーダーとして、この活動のモチベーションと目標を見失ってはならぬことを、
帰りの電車の中や、逗子から葉山まで砂浜を伝って歩きながら、考え続けた。

今日午前中は、出張で関東に出てきている沖縄の友人に会い、
某アウトドアグッズメーカーと提携して新しく開発中の商品についての意見を聞く。
三浦半島某所で最初の試作品を見てもらう予定。

昼ごはんは、変な時間帯にならなければ、
横須賀中央の市場食堂に連れて行ってあげよう。

そのあとの午後と夜と、明日一日は、アレとアレを仕上げて…。

それと、これは仕事ではないけれど、明日中に
アメリカスカップ関係者への、報告と提案も長いメールも書き上げなきゃな。

水曜日からの、すっごく久し振りの東京都小笠原村字父島では、
未来の仕事に関するいいヒントをもらえることを願う。

昨日の電話では、向こうはいやになるくらいの素敵な暑さで、
ザトウ鯨もジャンプしまくっているらしい。

新しいオフショアワンデザイン・クラス

2011年02月18日 | 風の旅人日乗
今日も、東京湾でのセーリング予定は順延にし、デスクワーク。

新しい40フィートクラスの、販売代理店契約が取れたので、
その艇を自分の会社のホームページで紹介するための資料作り。



こういうことでも、結構一日仕事になるんだよなあ。

夕方、雨が上がったので浜を走る。

月齢14日ちょっとの月が、
お見事!あっぱれ!と、自分で言いながら東から上がってきた。
なんでもない一日の、ちょっとした句読点。


2月17日

2011年02月18日 | 風の旅人日乗
午後南風が入ってくるまでは風がなさそうだったのと、
計器チェックの途中で雨が降ってくる恐れもあったので、
東京湾でのセーリング仕事は延期することにして、デスクワーク。

新艇や中古艇の情報を、いろんな関係先に配布する、
昨日のキッズ・スポーツ運営会社との打ち合わせに基づいて提案資料作成する、
週末の親子体験セーリングイベントの資料作成する、など。

夕方走りに出ると、浜には南西の強めの風が入っていて、結構生暖かい。
いろんな花のつぼみも、こういう風をキッカケに緩んでくるんだな。

夜中、おそらく2時か3時ごろ、雨足が強い中、
それまで暑過ぎるくらいだった室温が急に冷え込む。
雨音の変化から判断すると、風向も急に変わった。
いま低気圧最接近、寒冷前線通過、と予想する。

少し眠気とモゾモゾ闘ってから起き出して、インターネットで確認。
予想通りの天気図の動きだが、予想天気図の動きは実際と少しずれている。
これもひとつの仮想航海トレーニングなんである。

部屋の中の布団の中で半分眠りながら室温と雨の音の変化だけで低気圧最接近が分かるなんてマアマアじゃん、
と自画自賛。
こんなこと、いまの世の中だれも褒めてなんかくれない。
自分で自分を褒めてあげるしかない。

3月のハワイ島での航海トレーニング参加までに、
イメージトレーニングで、もっともっと感性を深めていくつもり。

Facebookって・・・

2011年02月17日 | 風の旅人日乗
いや、たまげた。

気になることがあったのでフェイスブックから脱退しようとしたら、
オイラのようなパソコン馬鹿が越えるには非常に難しいハードルがいくつも仕掛けられていた。

なんとか全力を尽くし「あと2週間待ったら、釈放してやるけど、ホントにいいの?それで」
というメールが送りつけられる段階まで漕ぎつけたが、
ここまで来るのに、少なくとも10時間はその作業に奪われた。
それでも登録したメールアドレスは、未来永劫向こうの手の中にあるらしい。
世界で利用者5億人、という数の中には、オイラの奪われたメールアドレスもカウントされているんだろうな。

「あなたは私を必要としているのよ。それは間違いのないことなの。なのに、本当に私から離れていってもいいの?」
「きっと後悔することになるぜ、もう一度考え直してくれよ、な? 俺は君のことを忘れない。教えてもらった住所にこれからもメールを送るからな。大好きだよ」
ほとんど、というか、そのまんま、ストーカーじゃないか。

入会は数秒、完全退会は不可能。
ひどいもんだ。
どうして、社会性のある立派な会社がこんなことをして許されるのだろう?

ついでにツイッターまで恐くなったので、逃げ出したが、こっちも、どうあがいてもメールアドレスだけは手放してくれない。
もしかしたら、このgooブログもそういうカラクリになっているのかなあ?

ツイッターは、今後は仕事で利用させてもらうつもりだけど、
カラダは許しても、ココロまで許す気になるのは、もう難しそう。
いい歳をした大人(他の人のことではありません、ワタクシ自身のことですから、悪しからず)が分かったふりをして、
無理に無邪気に振舞う場所でもなさそうだ、というのも分かりましたしね。

2月15日(火)のつぶやき

2011年02月16日 | 風の旅人日乗
10:12 from goo
今朝、まったく別件でニュージーランドのセーリングヨット関係者と電話で話をしていたら、 「そう言えば、あした韓国がアメリカスカップに正式エントリーすることになったよ」 だって。 #goo_compass-nishimura http://bit.ly/fwZ4ue
20:26 from web
暗中模索のツイッター。親しいと思っている人と思いをシェアできると思ったのが間違いだったかもと思い至り、もしかしたらやっと答えが見えたと浮かれる。しかし、それが答えではひどく寂しいではないかと沈み込む。こういうのがなかった世界が、なぜいけない世界なのか、それが分からん、五里霧中。
by KazuNishimura on Twitter

第34回アメリカスカップ 明日、韓国がエントリーするようです。

2011年02月15日 | 風の旅人日乗
今朝、まったく別件でニュージーランドのセーリングヨット関係者と電話で話をしていたら、
「そう言えば、あした韓国がアメリカスカップに正式エントリーするよ」
だって。



スポンサーはヒュンダイ自動車のアメリカ支社だけしかまだ付いていなくて、
この先まだまだ集めて周らなければいけないらしいけど、
その見通しが立っているからこその、正式エントリーだと思う。

韓国のセーリング関係者のみなさん、初めてのアメリカスカップ挑戦、おめでとうございます。
アジアにもセーリング文化あり、を西洋のセーリングファンに見せ付けてください。
アジア人の一人として、心から応援させていただきます。

2月13日(日)のつぶやき

2011年02月14日 | 風の旅人日乗
04:32 from web
新聞配達のバイクの音が3回聞こえるだけの、シーンとしたこの時間帯。パソコン仕事をしていても本を読んでいても星を眺めていても、いい時間だなあ、と思う。海の上では、ものすごい睡魔と闘っている時間だったり、大時化のときは、早く明るくなってくれ! と神様に祈ったりする時間なんだけどね。
06:37 from web
少し思うところがあってフェイスブックから完全離脱を図っているんだけど、先方がどうしてもこちらのメールアドレスを忘れようとしてくれない。ストーカーか妖怪にしがみつかれてしまったようで、怖い。ツイッターはそうじゃなければいいんだけど・・・。
by KazuNishimura on Twitter

2月12日(土)のつぶやき

2011年02月13日 | 風の旅人日乗
04:50 from goo
2013年夏と秋、サンフランシスコでは #goo_compass-nishimura http://bit.ly/hyrlsB
05:28 from goo
正体不明のイタリアン #goo_compass-nishimura http://bit.ly/eiXc56
11:04 from web
尖閣列島に続いて北方領土。日本という国と国土が周囲の国からドカドカと土足で攻め込まれている恐怖を覚えてならず。次世代の日本人に日本という国をキチンと手渡す責任を、ぼくたち現世代の日本人は果たせるだろうか。かつてハワイの人達は、気が付かないうちに自分達の土地と文化を外国に奪われた。
18:11 from web
今月は小笠原の父島に行って、来月はハワイ島に行くのだと、やっと心を定めた。今年も、手を抜かずに攻め続けるよ。
by KazuNishimura on Twitter

正体不明のイタリアン

2011年02月12日 | 風の旅人日乗


イタリアのヴェネチア・チャレンジという組織?が発表したところによると、
シシリー島にあるCanottieri Marsala Yacht Clubというところと契約をしたんだそうだ。



何の契約かというと、第34回アメリカスカップに挑戦するために、ということらしい。

この組織は昨年2010年の6月あたりから、プレスリリースを時々思い出したように発表しているのだけど、
英語版が付いている発表だけを拾い読みすると、
ロゴを商標登録したとかなんとか、そういう類の発表ばかりで、
海とか風とかセーリングとかの匂いが、あまりがしてこない。

この組織の代表者らしいカルロ・マグナさんという人物の写真もある。
ソファーに座って、どうよ、と、いい男ぶりをアピールしているような写真。
ボクが海で会ったことがないだけで、実はイタリアを代表するような優秀なセーラーなのかもしれない。

組織が作れないでいる日本にまで手を差し伸べてくれている第34回アメリカスカップの運営・広報サイドが、
このチームのプレスリリースを援護射撃したり、何かコメントしたりしないのも不思議。

ま、そんな遠い国のチャレンジャー候補のことよりも、アジアの国からの挑戦者の正式なニュースに備える準備中。
強い衝撃に耐えられるよう、足を開いて踏ん張っている、という感じかな。