風の旅人 西村一広 Sailing Diary

海とセーリングだけの人生で考えたこと、悩んだこと、感動したこと、学んだこと、あれやこれや。

知らなかった、そして、ありがとう。

2012年07月13日 | 風の旅人日乗
イヤなことがあった日でも笑顔を忘れないようにしようと思って選んだ今年の手帳。
自分のために買ったその手帳が、
ほんの少しだけど、被災した東北の子どもたちの役に立つなんて。



素晴らしい計画を秘かに企てていた「ほぼ日」の人たちに
心から「ありがとう」を言わせてもらいます。


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太平洋上空で麒麟の翼

2012年07月13日 | 風の旅人日乗
明日から10日間ほど海上生活者になる前に、
東京に出たついでに足を伸ばし、室町の砂場に。
古今亭志朝さんがここで盃を傾け、蕎麦をたぐるのを
店内の少し離れたところから見ていた杉浦日向子さん(故人)は、
志朝さんのその仕草がとても色っぽかった、とエッセイに書き記した。

ほんわかとした心持ちになって店を出た後、
新橋まで歩く途中の日本橋。
橋の真ん中にある麒麟の像を、改めてじっくりと見上げる。

ニュージーランドに行く飛行機の中で観て感動してしまい、
帰りの飛行機でもう一度観てしまった映画『麒麟の翼』。
評判は知っていたけどつい原作も読み損ね、映画も観逃していた。
翼が生えたこの麒麟像には、そういう意味があったんだね。
いい映画だった。
日本映画も捨てたもんじゃない! と思う。

『手紙』で大感動して以来の東野圭吾さんの原作も
すごく読みたくなってしまい、発注した。



今回のフライトじゃないけど、日本とニュージーランドの間にある太平洋の、
ある日の表情を空から。
この海を、風に乗って自由自在に走り回りたいな。
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じゃまたね、ニュージーランド

2012年07月12日 | 風の旅人日乗


では、数週間後までサヨナラ、ニュージーランド。

仕事に合間に見に行った、建造中のヒキアナリア。ハワイ語でスピカ。



完成すると、こんな感じで太平洋を疾走してハワイに帰る。(同型艇写真)



姉妹艇になるハワイのカヌーと違って、居住区は船体内部。



ニュージーランドを後にして



成田から東京を経て着いたのは、函館駅。



津軽海峡でジェネカーを揚げたりヘビーウエザー・ジブを揚げたりの練習をタップリとしたあと、
北の国のげんせんかけながしで身体をほぐす。



で、明日からまた、海方面を放浪。
日曜日に一旦陸に戻るものの、その先6日間ほど海上生活者。



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ニュージーランドで独り言 4

2012年07月06日 | 風の旅人日乗
午前中、セールメーカーに行って商談。
ロフトでは、次の世界1周レースに出るオープン60クラスのHUGO BOSSの
セール制作が佳境。
日本にいると見られないような、いろんな技術と素材が注ぎ込まれたセールばかりで、
見るだけでワクワク。



黒いカーボンの上にある白い繊維は通称、Ice。
カーボンを過去の繊維にしてしまいかねないクールな新素材。
マリン業界ではこのセールメーカーしかこの繊維を使うことが許されていない。




1992年のアメリカズカップで防衛チームのアメリカキューブが開発した
キューバンファイバーは、さらに洗練されたセール素材に進化。
価格は依然として超高価。



元々日本の帝人が開発したテクノーラは
レーシングセール用素材として現在最もポピュラーだけど、
カーボンに雰囲気を似せるために色粉を混ぜたブラックテクノーラよりも
本来のナチュラルカラーのテクノーラのほうが、フィルムへのラミネートが
より強く、セールとしての耐久性も増すことが分かったのだとか。

午後は、あるジェネカーファーリング装置の使い勝手を試すために
ウエストヘブンマリーナからセーリングに出る。



ウエストヘブンのこの景色にスカイタワーが混ざるようになったのは
ついちょっと前のことだと思っていたけど、
もう15年以上も前のことだったことに気づいた。
少年老い易く學成り難しだな。

日本に着いた翌日は、朝から北海道に行って2日間セーリングのコーチ。
楽しみ。

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ニュージーランドで独り言 3

2012年07月04日 | 風の旅人日乗
まだ暗い朝6時にオークランドを出て、ある港町まで行って仕事を済ませたあと、
あるヨットのマストヘッドユニットの交換を手伝うという用事もあって、
ちょっと懐かしい町まで足を伸ばす。



フィティアンガ。

もうずいぶんと前、アメリカズカップに辿り着けないままに敗退したあと、
ニュージーランドをあちこち歩いているときにふらりと立ち寄った町。



この時期の、雨の多いニュージーランドって、ひとたび日が射すと、雲がとてもきれいだ。

山峡をクルマで走っていると、山ひだからピチピチに若くて清潔そうな雲が涌き出しているのが見える。

1000年前にマオリの人たちがこの島々を見つけて、アオテアロア(白く長い雲)と名付けたのも、
この季節だったのかな。



これは今回の飛行機がニュージーランド北島にアプローチしているときの夜明け前。
翼の上に金星と木星。写真には写らなかったけど、その上にすばる。
現代の日本人は、星を読むこともなく、この島に掛かる雲を愛でることもなく、
一晩で簡単に太平洋を渡ってやってくるのだ。

フィティアンガからオークランドに帰り着いたのは、冬の日もとっぷりと暮れた夜の8時。
スーパーマーケットに寄ってレンジでチンの夕食を買う。



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ニュージーランドで独り言 2

2012年07月03日 | 風の旅人日乗
冬の関東地方では経験しないような、まるで小台風のような豪雨と強風。
晴れ時々豪雨という、オークランドの典型的な冬の一日。

海でこの嵐に出会っている人たちは大変だろうな、と思いやっていたら
すごいばかりの雨脚で数メートル先も見えないモーターウエイで遭難しかかった。

マストメーカーでのミーティングを終えて市内のオフィスに戻るときには、
オークランド市街上空にきれいな青空が広がっていた。
北から南にハーバーブリッジを渡る前に見えるオークランド市街のこの光景、
初めて見てからもう何十年が経つけど、見るたびに懐かしい。

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ニュージーランドで独り言

2012年07月02日 | 風の旅人日乗
長くセーリングの仕事を続けて来たけど、
心が折れそうになったことも、結構あったなあ。

それでも何とかセーリングの仕事を続けてこられたのは、
その、自分の心を折ろうとする元凶が、
セーリングそのものではないことに、その度にかろうじて気づいたから。
セーリングそのものに裏切られたことは、一度もないからな。

さっきニュージーランドに着いて、迎えのクルマですぐに仕事場に。
初冬の、凛とした冷たい空気に心と身体が引き締まる。
さあて、この1週間はここでの仕事に集中しよう。
昼休みには、ちょっとクルマを借りてホクレアの姉妹艇建造の様子を見に行くけどね。
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成田空港

2012年07月01日 | 風の旅人日乗
ディズニーシー沖ヨットレース&日暮里経由で成田空港なう。

明日からの一週間ニュージーランドで一所懸命仕事した後は、
週末の津軽海峡でのオーバーナイトセーリングの練習を挟んで、
再来週の週日に、さっきアメリカズカップ委員会委員長に電話でお願いして
ユースアメリカズカップ参戦に向けての都内作戦会議のアポ確保。

23歳以下のニッポン人セーラーたちは、空飛ぶヨットに乗る練習を
海の上と頭の中で繰り返しておくように。
これからの主役はキミたちだからな。


[Oracle Racing photo]
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