2014年4月30日 雨

2014年04月30日 | 風の旅人日乗
お葬式の日に、
かつて日高さんの経営する会社で、
日高さんの部下だった
小早川さんから聞いたお話を、
ここに書き留めておこうと思う。
最後に日高さんを看取ったのも、
小早川さんだ。

日高さんが、
海とセーリングを愛していた人でもあった
という話を
小早川さんから聞いた斎場の人の計らいで、
日高さんを乗せたクルマは、
鎌倉大船の病院から海回りで、
逗子の斎場まで向かったらしい。

腰越から海に出て、
稲村、由比ケ浜、材木座を通って、
逗子の渚橋までの、
あの海岸通り。

その日、
江の島も、伊豆半島も、
伊豆大島も、三浦半島も、
相模湾岸がきれいに見渡せて、
小早川さんはクルマの窓ガラスを開けて
その景色を日高さんに見せてあげたらしい。

そのときに海風も、
目を閉じた日高さんの顔と身体に
吹き込んだらしい。

話は前後するけど、
小早川さんの話によると、
昏睡状態に陥った日高さんは、
うわごとでコンパスコースを指示していたという。

日高さんはどんな夢を見ていたのかな。
やっぱり、
セーリングレースをしていたんだろうな。

日高さんは、オリンピック代表選手だったし、
次世代の日本人セーラーを育てたし、
日本のブラインドセーリングの普及にも努めた。

でも最後の数年は、
身体の不調で苦しむ世の人たちを助けるのだと
オステオパシーや整体師の道を歩き始めた。

その道に進み始めてからの日高さんは、
御自身に関するセーリングの話は、
意識的にしないようにしていた。

セーラーから生まれ変わったことを
意識するかのように、
名前も、日高茂樹から日高弘喜に変えていた。

年賀状に書かれる御自身の名前も、
何年か前からこの名前になった。

その名前で今年もいただいた年賀状を
読み返してみると、
終わりのないこの道の精進を続けます、
西村君も自分の道に精進して下さい、
とある。
心に刻みつける。

日高さんが
この道を目指そうと決心したきっかけは、
診療台の上でストレッチしてもらいながら
日高さんから直接伺った。

でも、できれば、
日高さんがその道に精進しているときの
指導者だった人たちから、
生半可ではなかったはずの
そのときの日高さんの頑張りの様子も
お葬式の席で伺いたかったのは、
ぼくだけではなかったと思う。






2014年4月29日 西湖

2014年04月29日 | 風の旅人日乗
昨日のブルーライトヨコハマ飲み会、
話し込み過ぎて、終電。

今日はもう、始発に乗って新宿へ。
新宿で、クルマに拾ってもらって
富士五湖の一つ、西湖に行く。

ゴールデンウィーク明けの週末の
セーリングイベントの下準備。



これは、今日の日記に関係ないけど、
先日おじゃました、 葉山の琢亭。

こんなに美しくて美味しいものを
こしらえる、素敵な日本人もいる。

2014年4月28日 Class40 Fortissiomo

2014年04月28日 | 風の旅人日乗
本日の中部行きは、先方の都合でキャンセルに。
積もったデスクワークに精進することにする。


本日の中古艇情報。

‘Fortissimo’ GBR 97 Akilaria RC1 Class 40



Designer: Mark Lombard
Builder: Chantier MC TEC
Materials: Vacuum bagged epoxy E-Glass foam sandwich
Year launched: 2010
LOA: 40’ - 12.18m
Draft: 9’ 10” - 3.0m
Beam: 14’ 8” - 4.49m
Displacement: 10252lbs - 4650kg
Water ballast, 1 x 480 litre + 1 x 270 litre tanks each side
Class 40 certificate, IRC TC 1.272
Engine: Nanni 3.100 HE Diesel 29 HP
Gori, racing folding prop
Harken winches
Harken blocks
Spinlock clutches

Rig:
Lorima carbon mast
Carbon boom
Carbon bowsprit
Navtec Kevlar anti-torsion headstay. Karver KFS furler
Kevlar running backstays
Rod lateral rigging
Spinlock jammers and fairleads
Harken blocks
Six Harken winches
All running rigging in good condition
Misc. blocks, winch handles, etc.

Sails:
Mainsail North 3DL Full Batten High Roach 2010
Solent North 3DL Furling Sail on KFS Furler 2010
Staysail North Pentex. Battened with soft hanks 2010
Storm Jib North 2010
Trysail x 2 North 2010
A2 Masthead Spinnaker x 2 North 2010
Fractional Spinnaker x 2 North 2010
Reacher x 2 North 2010
Code 0 Incidence 2009
Snuffers x 2
Karver KF2 furling unit for reacher

Running rigging:
Main, spinnaker and headsail halyards (Main halyard replaced 2012)
Reefing Lines x 3
Main Sheet
Running backstay x 2 (2012)
Solent sheets x 2
Trinquette sheets x 2
Spinnaker sheets x 2
Spare sheets x 2
Spare main halyard
Spare fractional halyard



Electronics:
B&G H3000, 4 GFD Displays plus 4 x 10:10 Displays
ACP 1 Pilot Processor, 1 x B&G and 1 x Raymarine rams
Furuno Nav Net Chartplotter
Furuno Nav Net Radar
M505 DSC VHF
Icom M33 buoyant Handheld VHF x 2
AIT 1000 Class B Radar transponder
Active echo transponder
Furuno GP 32 GPS
HP Pavilion DM3 Laptop
18.5 Inch LED Samsung SyncMaster EX1920W Display
Seal pup keyboard
Electronic charts MW3 west European Coasts
Routing software Expedition including UK/Ireland Max chart

Safety Equipment:
Searchlight
Radar Reflector
Grab BAG
Spare Air
Locator Beacon McMurdo Fast Find 210
5 x PPL
SART Kannad rescuer
Xtrem 6 man Liferaft
Kannad Safelink Manual EPIRB
Fire Extinguishers
First Aid Kit x 2
Jackstays
Lifering
Throwing line
Rescue knife
Fog Horn

Misc:
Custom galvanized steel cradle for shore storage or shipping.
Sail covers including stack pack
Rope bags
Bunk cushions x 8 including oversized lee cloths for stacking
Tiller extensions,
Hand held compass
Fixed compass
Gimballed one burner Jet boil stove.
2 x Anchors
Anchor chain and warp
Fenders
Tools and spares

Asking price: £145,000. GBP Inclusive of VAT PRICE REDUCTION
Lying: South Coast UK



42014年4月27日 東京タワー

2014年04月27日 | 風の旅人日乗
昨日、お通夜。

お酒を飲む力も湧いてこなかったので、
すぐに失礼して家に帰り、
一緒にレースを楽しんでいた日々を、
記録を読み返しながら反芻する。




ここのところ、寝る前の読書に、
リリー・フランキーさんの
「東京タワー」を数年ぶりに読み返している。

先週九州に行ったときに
故郷小倉に立ち寄り、そこの空気を吸ったら、
無性にまた読みたくなったから。





大学に行くために、
両親を残して東京に移って以来、
この街には住んだことはないのに、
思春期の、濃密な時間を過ごした
この街に帰ると、
その頃の自分が何を考え、
何になろうとしていたのかを、
ふとした景色を見るたびに思い出す。


病に伏せった日高さんは、
最後の最後まで頑張って、
最後にダメだと分かったら、
故郷の鹿児島に戻りたいと言っていた
という。

あきらめずに最後まで頑張る人。
日本がボイコットした
モスクワオリンピック代表だった人。
ずっとぼくを励ましてくれた人。

声を出す力もないのに、
顔の筋肉を動かすにも不自由してたのに、
最後に見せてくれた
いっぱいの笑顔。忘れない。

これから、告別式。
いよいよ、お別れだ。

2014年4月25日 さみしい

2014年04月25日 | 風の旅人日乗
昨日午後。
九州から関東までの空中移動を
ぼんやりと楽しんでいる頃、
最も尊敬する人物の一人が亡くなった。

日高茂樹さん。

日本チーム初めての
海外マッチレース参戦だった
リバティーカップも、
自分にとっては夢のような
諸先輩方と同舟したケンウッドカップも、
日高さんから多くを学びながら
楽しませてもらった。

病院で、
ほとんど声が出なくなった
日高さんと話をしながら、
お別れが近いことは覚悟していたけれど。

最後にお会いした先週の火曜日、
なんの話題だったか忘れたけれど、
素晴らしいばかりの笑顔を見せて下さった。

まだ、気持ちの整理は付かないよ。


2014年4月24日 いま

2014年04月24日 | 風の旅人日乗
関門海峡で獲れた魚介の
寿司を昼ごはんにいただいた後、
九州から関東へ、
空中を移動する。



ここのところ、
生き方の優先順位について、
よく考える。



一番大切なのは、
思い患う未来ではなく、
もちろん、過去でもなく、
今、という時間らしいぞ、
ということに、
うっすらと、気づきつつある。


2014年4月21日 九州

2014年04月21日 | 風の旅人日乗
今朝から九州へ。

それとはまったく関係ないが、
一昨日、日本橋を通ったときに



唐突に外国のことを思い出したので、
日記に写真を貼っておくことにする。

日本から見ると地球の裏側にある
アルゼンチンのブエノスアイレスの、
日本橋。



現地で評判の、日本料理店。

南大西洋で獲れた魚介の寿司も
日本橋に乗せられて、出てきた。


2014年4月20日 東京湾

2014年04月20日 | 風の旅人日乗
朝から秋葉原に行ったり、
日本橋に行ったり銀座に行ったり、
勝鬨橋を渡ったりしたあと、
昨日の東京の締めは、数寄屋橋。

自分のクルーとしてとても重要な、
ある艇のオーナーと、
ワクワクの楽しい話をしながら、
美味しい魚をつまみつつ、深酒。



午後6時過ぎから飲み始めて、
ちょっと飲み足りないくらいで
未練たっぷりに切り上げ、
新橋まで歩いて、横須賀線に乗ったら、
なんと、それが終電だった。
楽しい時間は、あっという間に過ぎる。


今日午前中は、
逗子のプールで泳いだ後、
午後は、
来月のヨットレースの準備のために、
浦賀からボートに乗って東京湾を横断し、
千葉県内房の保田漁港へ。
そのレースの参加者の皆さんに
楽しんでもらうための事前段取り。

春の東京湾が、ゆったりとうねっていた。
沖に、低気圧が接近してるのか?

2014年4月19日 筋トレ

2014年04月19日 | 風の旅人日乗
朝、浜に出るのが遅くなり、
すでにヨット部の学生たちが
集まって出艇準備をしていて
恥ずかしかったので、
今日の朝ランは、山へ。

まだ生まれたての
木漏れ日の中を、



気持ちよく走る。

展望台のテラスの上で、
軽く、筋トレ。

海を見おろしながら、
軽く、イメトレ。




そういえば、
石井ゆかりさんの『筋トレ』によれば、
明日からの週の獅子座は、
機、熟す!
機、至れり!
今でしょ!
の、週らしい。

他人の言葉によろめきやすい人間として、
そう言われると、なんとなく、
そのような気がしてきた。
そうに違いない!
という気さえしてきた。

本日は、
あれやこれやで、一日東京。

2014年4月18日 山

2014年04月18日 | 風の旅人日乗
2台めの水力発電機、入荷。



今年は、
ニュージーランドの代理店を介した
販売代理店権しかもらっていないけど、
たくさんの日本のヨットマンに
使ってもらいたいな。


昨日、
ウエブサイト作りで疲れた頭を
休めに、パソコンから離れ、
三ヶ丘山縦走に出発。

誰とも会わず、
三ヶ丘山独り占め。



ウフフ、木漏れ日~。



春霞で富士は見えず。



御用邸側から降りて、
一色の浜へ。




季節は完全に春。

冬の、険しいくらい
くっきりしたオレンジ色ではなく、
夕陽も春の色。





2014年4月17日 春土用

2014年04月17日 | 風の旅人日乗
暦の上では春土用入。

夜中に、
雑誌校了前の校正。
来月のセーリングインプレッションは、
話題のこの艇。



この艇の特徴がうまく伝わる
レポートになっていれば
うれしいのだけど。



撮影は、二見勇治カメラマン。

再来月には、
この艇のレポートが控えている。




ところで、2年前から担当している
シティーマリーナヴェラシス主催の
ヴェアシスカップ。

今年度からは新しく、
秋のヴェラシスカップを頂上戦とする
ヴェラシスカップシリーズの開催を企画した。

その帆走指示書作りにも
そろそろ取りかからなければね。