3月末日 横浜港大黒埠頭

2013年03月31日 | 風の旅人日乗


3日間、まだ桜の咲かぬ山に籠って
ここのところ脳細胞を煩わせている煩悩にサヨナラしたあと、
クルマを飛ばして横浜港、大黒埠頭へ。



待つこと数時間。
日が落ちた埠頭に、ニュージーランドからの船が着岸。

その日、深夜の荷役には立ち会えなかったので
翌日、対面。



無事で何より。



長い船旅、お疲れさま。



昨年4月第1週の建造開始から丸1年。
船主さま、おめでとうございます。



3月28日 

2013年03月29日 | 風の旅人日乗


夜明け前から書類を作り、
午前中は役所を回り、



午後は親しくもない人たちと電話で交渉ごとを何件も。

言葉の使い方は変かもしれないけど
『のれんに腕押し』『糠に釘』、のような
自分には馴染まない、中身の薄い、スカスカした一日。

なので、バランスを取り戻しに海岸へ。



コーヒーを飲むつもりで座ったテラス席から
透明度の高い海を見おろしたとたん
口が勝手にワインを注文。



海外旅行中のお隣のNさんに代わって、
夕陽の定点観測。



漁船が一隻帰りを急ぐ。



相模湾、2013年3月28日のおしまい。



どちらさんも、お疲れさま。



あれ? さっきの漁船はまだ操業中の様子。
航海灯は点けなくていいのかな。



ま、いいかそんなこと。









空の散歩日乗

2013年03月13日 | 風の旅人日乗


孤独な、深夜バージョンの仕事を始める前に、
ついさっきまでの昨日の日乗を記録。

2年前の震災の日ことを思いながら過ごした翌日の
昨日3月12日は
なんだか少ーし、達成感の薄ーい一日だったけど、
ま、こういう日もあります。

関西まで、飛行機に乗って、
評判のラーメンを食べに行った、
と思えば、さ、多少はしゃれにもなるやろか。
かつての戦友のような、懐かしい人たちにも会えたし、な。

ここはポジティブに、美しいニッポンの国土の一部を
2013年3月12日に空から見てみました、という
写真記録を残すことにしよう。
これから先、ニッポン上空の空気まで汚され始めたら、
次世代が見ることができなくなる貴重な光景にもなるかもしれないし。

羽田から飛び立ったANA141便は、空港上空で左旋回してまずは南下開始。
電子機器スイッチオンの許しが出たので、早速パチリ



さっきクルマで通ったばかりのベイブリッジと、翼の下に富士山。
あれれ、今日はなんだかいつもより南へ下がるぞ。
三浦半島の住人へのサービスかな。



三浦海岸が見えてもまだ南下。
三浦半島南端部の、劔埼(手前)と向こう側に城ヶ島。



三浦半島南端を回り込むようにして、やっと西に針路を向けはじめる。



西方向に向かう飛行機の右側の窓から、三浦半島全景を見るのは初めてかも。



7時47分。三浦半島付け根の葉山町では、
こどもたちがぞろぞろと小学校に向かって歩いている時分。



いつもは窓枠の下ギリギリに見える江ノ島が、あんなに遠い。



箱根駅伝の芦ノ湖と富士山。



こうして見ると、
芦ノ湖から、大湧谷、強羅、宮ノ下くらいまでを含む部分は、
外輪山のような箱根の山々に囲まれた噴火口部分だったみたいだな。



この火山の全体像は、活動全盛時は富士山よりも大きかったように見える。



お、沼津と駿河湾。



富士山の右に見えるのは、山中湖、かな?



ハワイからの乗り継ぎらしい外国人のおばさんが
富士山を見たそうにしていたので、ここでしばらく窓をゆずる。



三保の松原の清水と富士山のツーショットで、朝の富士山にお別れ。

和歌山県と大阪府の県境の向こうに、
大阪湾に浮かぶ空港島が見えて、
1時間の朝の空散歩、無事終了。



いつもは到着予定時間より
ほぼ必ずと言っていいくらい遅れるANA141便だけど、
この日は定刻よりも5分早く着陸。パチパチ。
偏西風が弱かったのかな?

午後の帰り便は、
ANAと共同運行のスターフライヤー。



経営に北九州市が加わるこの会社の飛行機に乗ると、
故郷小倉の情報満載の機内誌や、
透視能力がある男・トビーのドキドキビデオドラマか、
コウケンテツさんの料理ビデオが見られるので、
とても楽しみだったんだけど、



機内誌に北九州の記事なし。
コウケンテツさん料理番組は終了してしまっている模様。
しかも、ビデオプログラム、機械の不調で動かず。



ま、ANA便では不味いインスタントのことが多いコーヒーが
スターフライヤーではタリーズのコーヒーが、
しかも美味しいチョコ付きで飲めるので、オッケー♡

堺市上空。



仁徳天皇陵が見える。
チームニシムラプロジェクトの初期の活動に
すごくお力添えを下さったチャーリー高橋さんのお墓があるのは、どのあたりかな。

緑深い紀伊半島の山を越え、
伊勢湾から、



三河湾へ。
遥か遠くにうずくまるように、木曽の御岳山。



おー、蒲郡。
おー、大島。
おー、竹島。
市会議員のゴリー、仕事してるかぁ?
頑張れよー!



おー、先週セーリングした、出光マリンズ三河御津マリーナ沖。



おー、青春時代に小型艇の修行を積んだ浜名湖。



おー、再び三保の松原(見えないけど)と
富士山のツーショット。



田子ノ浦(あたり)と富士山。





飛行機は伊豆半島にさしかかり、



半島を越えて、相模湾上空へ。



ここまでの海は凪ぎていたのに、相模湾は南風が吹いてるぞ。
葉山はきっと砂が飛んでるなあ。
昨日、家の砂掃除やったばっかりなのになぁ。

伊豆大島上空で洲崎に向かって針路を変えながら、



飛行機が一気に降下を始めると、
富士山が急に立体的になってきて



地平線よりも高くなる。



手前、房総半島、向こうに三浦半島、遠くに伊豆半島と富士山。



ニッポン、だなあ。

ついでにちょっと、水墨画風にして見てみる。



ふーん。自分たちが暮らしているのは
こんなにきれいなところなんだな。
次世代のためにも、大切にしなければなりませんね。

アナウンスに従って電子機器のスイッチを切って、
飛行機は無事着陸。

駐機場までの道々、ぼんやり飛行場の景色を見ていたら
いままで気が付かなかったけど、
まるで人目に触れるのを恐れるかのように
ターミナルから遠く離れた駐機場に、
ボーイング787が何機も並んでいる。

ちょっと前まではあんなにもてはやされて、
人気絶頂だったのにねえ。
今は、こんなに冷遇されちゃって。
自分の責任じゃないのにね。

人生、何があるか分からんね。
でもこれで終わりじゃないさ。
復活の日を待ってるぜ。


























2013年03月12日 | 風の旅人日乗
遠くに富士山。
ただいま、本州島。



沖縄から羽田を目指すANA便は、
まずは本州の御前崎にとっついてから
石廊崎、三原山、洲崎を結ぶルートに乗った。



御前崎。
遠州灘の御前崎沖だけが吹いていて、駿河湾の中は凪ぎ。

昔々、サムタイムワールドカップという
ウインドサーフィンの世界大会のレース運営を請け負っていたとき。
レース運営艇として雇った漁船に乗って
べた凪の中を沖で風待ちをしていた時に、
御前崎の漁師さんが言った言葉。

「あと1時間すると潮が変わって上げ潮になるから、
今日南西が入るとしたら、その時間になってからだな」



そうして、その時間になると、
上げてくる潮に乗るようにして
沖から20ノットオーバーがどかんと来た。

気象学を学んだ商船学士を気取っていた自分は
気圧傾度や温度差だけからは風は正確に予想できないことを知って、愕然とした。



べた凪の駿河湾から相模湾に入ると
こちらは結構な風が吹いている。
同じ気圧配置の中にあっても、
半島をひとつ越えると風の吹き具合も変わる。
なんでかなあ。

そうして、お隣の東京湾に入ると、
この風が吹いてないことも、よくあることなんだよね。

天気図や温度差からしか風を予想していないお天気サイトが
海に吹く風の予報を外しまくるのは、ある意味当然のことなんだと思う。

本日はこれからANAの朝一便に乗って関西。


沖縄 糸満うみんちゅ工房

2013年03月09日 | 風の旅人日乗


写真で見たり、話に聞いていたりしたけど、
サバニの舷側板(ナカングア)を曲げて行く作業を
初めて目の当たりにした。



沖縄独特の鍋、しんめいなーびに水を入れ、
サバニの材料になった飫肥杉の端材をくべて
大量に湧かして沸騰した直後のお湯を掛けながら、



ジワジワと、ジワジワと曲げて行く。
この作業を急ぐと、板が割れる。



前の日に、生まれて初めてサバニに触れ、乗ったばかりの、



東京で生まれ育った18歳のリョウタが、



その作業を食い入るように見ている。
プラスチックでできたヨットには子どものころから乗っているが、
木でできた船に乗ったのは昨日が初めてだし、
木が船に姿を変えていくのを見るのも、
この日が初めてだ。



サバニレース強豪チーム源丸キャプテンの
大城敏も、お湯を掛ける。



半日掛かけて、ジワジワ、ジワジワと



船大工・大城清さんが
彼の頭の中にある図面通りに
宮崎県から運ばれてきた飫肥杉をサバニの形に変えていく。





沖縄 3

2013年03月06日 | 風の旅人日乗
夜明けを待って、座間味島の尼真漁港に行き、



船底の水漏れ個所をチェック。



前日に比べるとだいぶ良くなっているみたいだけど。



このサバニくんを作った船大工さんに、
修理の方法を聞く必要ありかも。

自分たちで埋め木ができる箇所は、
自分たちでコーキングする。



北風が強く、このメンバーで沖に出ると
遭難しそうだったので、



漕ぎのイメージトレーニングを
港の中で。



みごとに、バラッ、バラ。



練習を繰り返すうちに、きっと


全員のタイミングが合うようになって
エークの動きが揃うようになる。



そうなったら、
みんなで力を合わせてサバ二を漕ぐことが



すごく楽しくなり、感動さえ覚えるようになる。
仲間のことを尊敬するようになる。

自分がこのチームにいることに
誇りを覚えるようになる。



それが何年先のことになるか分からないけど、
そうなるまでの過程を楽しみたい。




サバニ練習の休憩がてら、
クジラが見えないか、
みんなで見晴し台まで上ってみる。



この日は外洋は時化ていて、
白波の中の、どれがクジラの潮吹きなのか、
分からず。



古座間味浜まで行って、
サバニレースのスタートの様子を
みんなにイメージしてもらったあと、



高速船で那覇に戻り、
プロのシーカヤックガイドの大城敏さんに案内してもらって、
糸満のうみんちゅ工房へ。



糸満の船大工・大城清さんが造っているサバ二が、
この日は側板の曲げ工程に入る予定。

(続きます)

沖縄 2

2013年03月05日 | 風の旅人日乗


今回の座間味島&那覇での目的は、



サバニくんの船台を



修理することと、




生まれてからまだ海水に触れたことさえないサバニくんを、



故郷・沖縄の海に浮かべてあげることと、



マスト(ふーばしら)とセイル(ふー)のフィッティングのチェックと、



サバニ初体験のメンバー(ぼく以外の全員です)に
サバニに乗ることのイメージをつかんでもらうことと、





日没後は、サバニ関係者の人たちと
座間味村や那覇市内で話し合い(オリオンビール&泡盛飲み)の時間を持って、
これからの活動について相談することと、
ブレスト2016にサバニで参加するための密談をすること。

(続きます)







沖縄

2013年03月05日 | 風の旅人日乗
スウェーデン製の素敵なヨットに乗って



三河湾でセーリングするという素敵な3月第1日めの翌日、



山を越え、



海を越え、



沖縄へ。

ANA便の機内ビデオプログラム。
初っ端からいきなりアメリカズカップの
迫力のある映像から始まり、かなり長い時間続く。
防衛チームのスポンサーになったヤンマーのCF。
この映像が一般テレビでも
ヤン坊マー坊天気予報の前後とかに
どんどん流れて欲しいと願う。

さて沖縄。泊港から高速船に乗り換え、



時化の海を渡って、



一路、慶良間諸島座間味へ。



渡嘉敷島をバックにうれしそうなのは
今回座間味島に初上陸、チームニシムラ18歳の新鋭、リョータ。



昨年11月以来の再会。
会いたかったよ、サバニくん。

(続きます)