2013年12月30日 小倉

2013年12月30日 | 風の旅人日乗
家の中の大掃除をしていた母が、

「こういうの取っとったんやけど、
もう、いらん?
捨てる?」

と小物入れを持ってきた。

その中に。





「こういうの」の
存在すら忘れていた。

ろくに工具の使い方も知らないのに、
建造チームのプレートまで
もらったんだなあ。

横浜、新杉田のIHIの中の秘密工場で、
あの2隻も、チームみんなで
力を合わせて造ったんだったなあ。

デッキの端のアール部分の
アルミハニカムのコア材、
曲げにくくて、設計者を
恨んだこともあったなあ。

でも、速くて、いい2隻だった。
ただ、残念なことがいろいろあって、
折角ビルディングチームがいい艇を
造ってくれたのに、
我々セーリングチームは
あの2隻の性能を、
100%引き出せなかった、
と、ぼくは個人的に
申し訳なく思っている。

「こういう」品物は
もう捨ててもいいと思うけど、
あのときの希望と悔しさは
捨てちゃいけないな。

そのことを思い出させてくれた
母に、サンキュー。

今日は、思うところあって、
門司港に行き、
船に乗って関門海峡を渡る。
海の上にいる時間を、
少しでも多く保っていたい。



2013年12月日乗ー7 東京

2013年12月24日 | 風の旅人日乗
某日。
日中友好を思わせるような賑わいの
横浜中華街で
恩になったセーリングチームと
素晴らしく楽しい食事会。

その翌日の某日。
東京で、素敵な夜景を見ながら
別のセーリングチームと
実りある作戦会議&食事会。



それにしても今月は、月が高い。
12月中旬の満月前には、
南中高度は73度を越えた。





2013年12月日乗ー6 葉山 三ヶ丘山

2013年12月23日 | 風の旅人日乗
2013年の冬至の日没直前、
新幹線の窓から
ビール片手に夕景の富士山を眺める。



前日も、この日も、
大阪湾でいいセーリングができた。

12月某日。夜明け前。
さて走るかと浜に出たら、
馬鹿みたいな大風。

行く手をはばむ砂つぶてと、
すごいばかりの風圧に負けて、
山を目指すことにする。

山頂で日の出の兆し。




木々の間から昇ってきたお天道さんに
柏手。
本日もよろしくお願いしやす。



世の中が、
1秒ごとにグイグイと明るくなっていく中、
振り向くと、江の島と富士山。







2013年12月日乗-5 江の島

2013年12月22日 | 風の旅人日乗
砂つぶてと波しぶきを浴びながら橋を渡って
江の島へ。

こんな日に沖にいなくてヨカッタ、
と思えるような、暴風。



こんな日は、江の島亭で呑むに限る。

帰り道、カップルだらけの江の島灯台に驚く。




周囲の公園はこんなことになっていて、



神奈川県の夜の名所のひとつになってるらしい。
世の中、知らないことだらけだ。

2013年12月日乗-4 東京

2013年12月21日 | 風の旅人日乗
早い朝に起きて、
ふと見た東の空に、麦色の星。
アークトゥルス。
1年前までの計画では今頃は、
あの星の名前がついた船の教育プログラムに
関わっているはずだったんだけど・・・。


銀座の、あるデパートの屋上。
待ち合わせの時間調整。



ここは、特に平日の夕方は、
都会の真ん中でぼんやりしたい人には、穴場。
考えごとにふけるのに、好きな場所。

2013年12月日乗-2

2013年12月19日 | 風の旅人日乗
来月号のセーリング専門誌kaziでの試乗レポートは、
スロベニアのエラン350。



風が弱かったのがちょっと残念だったけど、
商品力の高い、いいヨットだと思った。


photo Shigehiko Yamagishi / Kazi



photo Shigehiko Yamagishi / Kazi



photo Shigehiko Yamagishi / Kazi



photo Shigehiko Yamagishi / Kazi