2017年7月30日 地中海 たぶん トゥーロン

2017年07月30日 | 風の旅人日乗
バルセロナの港を出て
風を見て
サルディニア島の
ポルト・チェルボは
真向かいの風になるため
仕向け港候補落ち

マルセイユに向かうことにするが
も少し上れそうなので
少しでも東に駒を進めたくて
トゥーロンを目指すことにする

風の割に波悪し

地中海の夜明け



ジブの裏に明けの明星
金星

昇ってきたときは
横から前を切ろうとしている船を
どう避けようかなぁなんて思案しているときで

ヤバい! AISに映ってない船が正面にもいる!
あー、航海灯がどんどん高くなる!
でも でも 舷灯が見えないのはなぜだ⁉︎

って焦ったほど
水平線からくっきりと顔を出した。

夜中のワッチは星だらけ

天空を切り裂く天の川に絡みつくように
星々が広がる

空の勉強しながら
無数に走る大型船やら漁船避け避け
セールトリムを繰り返す


おはよう
2017年7月30日の太陽



トゥーロンまで
あと9時間くらいかな

20177月29日 バルセロナ 地中海

2017年07月29日 | 風の旅人日乗
昨日出港準備終え
食糧買い出しも済ませ
本日バルセロナ出港予定



バルセロナ観光一切なし

一昨日
空港からマリーナまで来る途中
今回のヨットのオーナーから
サクラダファミリア寄って行く?
と聞かれて

桜田ファミリーってなんですか?

と聞き返して驚かれた

バルセロナに
蟻塚みたいな
有名な建築物がある
というのは知っていた

名前を知らなかっただけだ

年齢的に
サクラダと言われて
脳が記憶から引っ張り出してくるのは
桜田淳子しかなく
桜田淳子一家がバルセロナで
ひと旗あげて
何かファミリービジネスを始めたのかと思った


自分にとっては
そんなところだバルセロナ


若者たちは
自分たちの海文化を大事にして
次世代に伝えようとしている



サバニ保存活動に
通じるものを感じる






それと
イベリコ豚だけでなく
牛肉もとても美味しい

さらば


2017年7月27日 パリ バルセロナ

2017年07月27日 | 風の旅人日乗
パリは雨

昨日一日の
天から降ってきたような休みを終えて

本日仕事に戻る
パリからバルセロナに移動

今夜からは
地中海

その前に
ノートルダム大寺院に行って
心を浄めて来よっと



パリジャンに人気だと
ホテルで教えてもらったカフェで



美味しいカフェを楽しみ



隣にあった本屋&文房具屋さんで
娘たちのお土産を見つけ



予約していたシャトルに乗って
シャルルドゴール空港
ターミナル2Fに到着

機内持ち込み荷物の中に
入れてしまっていた
ガーバー没収される

今月頭のサバニレース後に
那覇で同じ間違いやらかし
預け直して事なきを得て
取り戻したというのにな

ニッポンチャレンジ2000以来の愛用品


そろそろ縁切れのタイミングではある

さらば前世紀のガーバー
俺はいよいよ次のステップに
行くことになりそうだよ

2017年7月26日 一人誕生日 in Paris

2017年07月26日 | 風の旅人日乗
屋根裏部屋で目が覚める
屋根の窓の
赤いカーテンの隙間から
快晴の空が見える

朝日の光が部屋の赤い壁に
差し込んでいる

イヤッホー!
雨の天気予報大はずれだ
ざまあみやがれ

朝飯前の散歩で
セーヌ川沿いに
エッフェル塔まで行ってこよう

という前行改めて

ホテルの玄関出たら
南東方向に行きたくなって
朝のカルチェラタンへ

街の雰囲気を楽しんだ後
パリ大学へ



ソルボンヌ大学
っていうほうがいいのだけれど
もう
そうは呼ばないみたい

キャルパスに入っていく女子学生を
見ながら

ジブンがここに留学してたら
なんてことを夢想して
うっとりしてしまう



安い下宿で
ジーンズはあんな感じで
Tシャツはこんな感じで
きっと
テキパキかっこよくこの辺りを
歩いてたよ

カルチェラタンの安い店で
同級生と楽しくも激しく議論して

なんてね

サルトルは多分亡くなったあと

サガンはまだこの辺りにいたのかなぁ


ともかく

おいらは
まったく正反対の
レーシング・マドロスって道を選んだ

悔いなし


早くから開いているカフェに席を取り
おいしく濃いコーヒーを飲む



そのままルーブル美術館まで行くも
長蛇の行列に恐れをなし



モンマルトルの丘に向かう

原宿の竹下通りをも凌ぐ勢いの
モンマルトルの丘に恐れをなし



坂の途中のカフェで
ビール



ルーブルに戻る道筋で見つけた
フィガロ紙本社



この新聞社が
フランスのシングルハンドセーリング文化を
支えている

6時過ぎ
人波が引いた頃合いかと
ルーブル美術館に入る



人波は引いておらず
遠くからモナリザ



ルーブル美術館は3回目だけど
1回目は人波に押されて
会見はたぶん10秒くらい

2回目は人過多につき
会見すらならず

今回がベスト会見



ミロのヴィーナスは
ゆっくりじっくり見られた



夜9時
一人レストランはつまらんことが
昨日はっきりしたので

惣菜屋さんで
ハムとチーズとオリーブと
安いけれどボルドーの
美味いワインを買って

ホテルの部屋に戻り
本を読みながら
望み得る範囲では満足な夕食


いい誕生日の一日だった


2017年7月25日 ロリアン コンブリット パリ

2017年07月25日 | 風の旅人日乗
朝ロリアンを出て
建造監督中の36ft艇を
チェックしてから
パリに向かう



天気が悪くて
寒いブルターニュの夏

パリも気温が低くて
日陰ではジャケット

セーヌの川風の中では
セーターを着ている人さえいる

ガレットを焼いているこの人は
暑そうだけれど



暑っつい日本の夏が
懐かしい


2017年7月13日 アソーレス諸島 ファイアル島 オルタ

2017年07月13日 | 風の旅人日乗
オルタの有名店カフェ・スポート



今日もランチしに行き
北田さんと二人で
フィレステーキと
山盛り生野菜サラダを
がっつりと食す

どちらも明日からの1週間強
食べられないものだ

多少のあれこれはあるが
準備万端

多少のあれこれにも
対応策はある

アソーレス諸島でも
こどもたちが元気に
セーリング練習しているぞ




2017年7月12日 アソーレス諸島 オルタ

2017年07月12日 | 風の旅人日乗
昼に船集合予定のため
午前中はホテルで
たまった洗濯物など

洗濯と言っても
Tシャツやパンツを身に付けたまま
シャワーを浴びて
一度シャワーを止めて
それらを脱いで
ボディーソープを付けて
それらで身体をこする
頭も顔もこする

それらが複数枚あったら
それを繰り返す

身体と服の両方を一度に洗う

シャワーと洗濯を一度で終わらせる

どうせあと2日したら
1週間以上は
シャワーとも洗濯とも縁のない日々

適当に

2017年7月10日 パリ リスボン アソーレス諸島

2017年07月10日 | 風の旅人日乗
パリのオルリー空港から
ポルトガルのリスボンを経由して
アゾレス諸島のオルタに移動

ANAのホームページでは
アゾレス諸島ではなく
アソーレス諸島になっていた

日本語表記が変わったのか

そんなことより

さあ
そろそろ
次の戦闘モードに入っていこう


ドバイからパリまでの飛行機の中で観た
映画『チア☆ダン』の中で

天海祐希の台詞に心が動いた

「見たことのない景色を見せてあげたい」


そうだった
ジブンはそうだった

その思いが溢れて
周りにも厳しく接した

その思いを理解してくれて
いまでも一緒にいてくれる人たちも
少なくない

でも
分かってくれない人の方が圧倒的に多く
そのためにある時期
ジブンはジブンを自己嫌悪してしまった

でも自己嫌悪する必要はなかったと
今は思う

映画でも
「そんなの見たくないし」と
離れて行く半端な生徒がたくさんいた

そして「楽」を取った彼女たちは
その景色を見ることはできなかった


そうなんだ
去る者は追わずでいいのだ
まったく問題はないのだ

楽しいだけでは
見たことのない景色を見ることはできない

それが分からない人たちに
それを分かろうとしない人たちに
それを必死で伝えようとすることは
その人たちにとって
迷惑なことだろう

逆恨みされるこちらにとっても
迷惑な話だ


ジブンが経験したことを
まだ経験したことのない人たちに
伝えたいとジブンは思う

そんなこと必要ないと考える人も
たくさんいるだろう

でもジブンは違う

次の人たちに伝えて初めて
ジブンの経験を生きたものに
することができると信じる

問題はいかにして伝えるかだ

書き物にするのか

実際にセーリングしながら伝えるのか

個人ではなく組織を作って伝えるのか

あるいは
それ以外にも方法があるのか

ジブンが徐々に
その答えに近づいているような
気もしないでもない

(パリからリスボンに向かう空の上にて
レースに積むのも変なので
本もロリアンに置いてきて
機内誌もちんぷんかんぷんで読めず
日記帳に書き付けるには揺れ過ぎているので
ここのところ考えていることを
暇つぶしにここに書いてみた)

リスボン空港に着いた



リスボン出発



アソーレス諸島の玄関
ポンタデルガダに着いた



目的の島まで
あともうひとフライト

徐々に心が集中してくる

このオフショアレーシングの
日の丸チャレンジを
成功させるチカラの一つになりたい