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2025年4月25日 葉山 越中島

2025年04月25日 | 風の旅人日乗
昨日。羽田に夜着便の飛行機は、いつものように遅れに遅れた。
最近では、JALもANAも、羽田着陸前に東京湾左回り一周夜景見物フライトをするのが、頼みもしないのに無料オプションになっている。

終電に近い電車と徒歩で葉山に戻り、自宅に着いたのは夜半を過ぎてから。



今日は、朝から夕方まで葉山でヨット仕事して、そのあと京急電車に乗って東京江東区の越中島へ。

先週末に続いて明日からの週末も、東京海洋大学海洋工学部のセーリング体育授業。

学生時代は、大学構内のこのポンドに、自分のヨットを置いていた。そのポンドとその前の水路で、後輩たちにセーリングを教える幸せを思う。

明日も、明後日も朝が早いので、キャンパス内にあるゲスト講師用の宿泊施設に2連泊する。照明に浮かび上がる明治丸を見ながら眠りに落ちるという、ナイスなアコモデーション。








学生時代、酔っ払った無茶苦茶意地悪な先輩から、真夜中にあのマストに登らされたなあ。落ちなくてよかったなあ・・・
NHKの大河ドラマで、勝海舟役の渡哲也が役から降りる前、この明治丸を咸臨丸に見立てて、大型送風機で帆をバタバタはためかせて、放水車で大雨を降らせて、夜の嵐の場面のロケやってたなあ。渡哲也かっこよかったなあ・・・

みたいなことを思い出しながら、眠りにつくわけですね。

ちなみに、ベッドサイドの窓からの、いまの景色。




2025年4月24日 糸満ノコギリ

2025年04月24日 | 風の旅人日乗
昨日の夕食の田舎家、美味しかったなあ。

サバニの整備で一人で沖縄に来たときは、節約に節約を重ねるので、朝も昼も夜も、基本弁当かスーパーで買った惣菜の部屋食だけど、昨日は頑張った褒美として、糸満の田舎家さんでの夕食を楽しんだ。

薄味で仕上げた煮魚、焼き魚、オオタニワタリの天ぷら、仕上げに取れたてのマグロの赤身の鉄火巻き。

今日は、朝から快晴の天気。塗装の仕上げに持ってこい。8時前から作業に取り掛かり、 15時過ぎにすべての作業を終える。


サバニうみすばるの周りを掃除しているときに、船尾近くにある、立ち枯れた米松の内部がアリの巣窟になっているのを発見‼️
看過できずに、ノコギリで切り倒して、切り株に廃油を塗り込み、


切り倒した部分を焼却する。



それから時間をかけて、カバーをかける。
船尾部のカバーが紫外線でポロポロになっていたので、買い替えた。なかなかいい感じに覆いを掛けることができた。





昼ごはん抜きで頑張ったので、空港に行く前に2時間くらいの余裕ができた。首里城に行きたいな、と思ったけど、外国人観光客が多いのも疲れると考えて、平和祈念公園に行った。

快晴の空と、美しすぎる東シナ海を見ながら、このきれいな景色の中で、恐怖に苛まれ、理不尽に命を落としたたくさんの人たちのことを思った。




今回もいい時間を過ごすことができた。またすぐ来たいな沖縄。




2025年4月22日 糸満二日目 船台シロアリ退治 船体塗装

2025年04月22日 | 風の旅人日乗
今回のサバニ〈うみすばる〉整備のメインイベントは、防虫、防カビ、防腐の新型水性塗料の塗布。

ところが、その作業に入る前に、船台全体がシロアリの巣になっていることが発覚。船台伝いに船体に食い進まれてしまうと一大事。まわりのサバニにも被害が及ぶ。

シロアリの兆候を知らせてくれていた大城敏さんのアドレスもあり、船台を焼却処分することにする。

サバニの中でも特に重い〈うみすばる〉の下から船台を抜いて、臨時の台に載せるという作業を、〈うみすばる〉を一度も地面に降ろすことなく、テコの原理だけを使って一人でやり遂げた。


自分のファインプレーにしばしうっとりするが、このあとの車輪外しや解体作業に大苦戦。
すべて終わって焼却した頃には午後5時近く。明日は雨の予報なのに、今日中に新型塗料を塗るのは無理か、と思っていたところに、仕事を終えた大城敏さんが登場。

左右舷に分かれて、二人で塗装を始め、 18時半、塗装完了。敏さん、ありがとう!






2025年4月21日 今日はJAL

2025年04月21日 | 風の旅人日乗
朝4時半から歩き始めて羽田空港。
今日はJALで沖縄へ。楽しいな。仕事も、サバニ整備も、楽しみながら、頑張ろう。


昨日までのアクアミューズセーリング@東京とは打って変わって、


やって来ました沖縄糸満サバニ浜。


そして我がサバニ、海群星(うみすばる)。


手入れがいき届かず、申し訳ない気持ちでいっぱい。
この4日間がんばるよ。

本日の夕食は、2か月前に今回の旅程を決めたときから、「田舎家! 」と決めていて、サバニ仕事を終えたあと、サバニ浜から急いで宿に帰り、シャワー浴びて、今回の宿から歩いて40分かかる田舎家に向かう。
飲みたいのは泡盛に決まってるにしても、食べたいのはオオタニワタリの天麩羅と、ぐるくんのマース煮。

ワクワクしながら40分を歩いて田舎家にたどり着いたら、なんと、お休み!

茫然としながらも、次のオプションに向け、前向きに歩きはじめる。

初めて入る居酒屋さん、いいかも。


結果、よかった。



今回の糸満も、いい一日から始まった。




2025年4月19日 東京海洋大学セーリング体育授業

2025年04月19日 | 風の旅人日乗
昨夜は、福岡からの飛行機が(いつものように)遅れて、東京泊。

着替えが足りない中、本日から東京海洋大学のセーリング授業が始まる。オレ、臭くなきゃいいなぁ、と心配しながら、地下鉄で大学に向かう。

朝の開講式で、今回の受講学生たちの、いままでにない熱いモチベーションを感じた。授業が楽しくなる予感は、かなり手ごたえがある。

楽しみ。



24人の48の瞳からの熱線を浴びながら、2025年度の授業開始。










2025年4月18日 かしわうどん@福岡市

2025年04月18日 | 風の旅人日乗
予定通りに朝7時半に島原半島の口之津を出港し、
予定通りに有明海奥に流れ込む連れ潮に乗って、
予定通りに朝9時にフィッシャリーナ天草に到着。

マリーナスタッフの方々に入港をサポートしていただく。

後片付けして、艇の内外を洗って、整備箇所などの打ち合わせをマリーナの方々と済ませてから、マリーナをレンタカーで出発。

熊本経由で博多に時間の余裕を持って着いたので、天神・新天町花うめに行って、かしわうどんを食べたあと、舞鶴公園と大濠公園で少し考えごとに浸る。




そこから福岡空港に行くが、福岡発羽田行き便は、いつものように出発遅れ。送迎デッキに行って、離着陸する飛行機を見て楽しむ。






2025年4月17日 長崎海路の日和見

2025年04月17日 | 風の旅人日乗

長崎市から南島原市へ

長崎港内でも早朝から南風が強い。
沖は風予報を超える強さの南風なんだろう。


ハーバー内でメインセールを3ポイントリーフにプリセットしてから、7時に出港。

長崎港を出て、伊王島大橋の向こうの海を見ると、水平線がギザギザ。野母崎までは、ほぼ真上り。うーむ。昨日の夜遊びが、海の神様の怒りに触れたのか。


どうにかこうにか野母崎を交わして橘湾に入っても、風は凶暴なまま。

船足が伸びず、このあと早崎瀬戸で、この数日のうちで最強の向かい潮に会うことから、本日明るいうちに天草まで帰ることは困難と考え、天草の 12海里手前の、島原半島・口之津港を本日の目的地とすることにする。

早崎瀬戸の、恐怖を感じるほどの激流を遡って、なんとか口之津に到着。


しらはま海岸にある温泉に行ったあと、地元の魚が美味しい清華で夕食。


明日は7時半に口之津を出て、満ち潮の急流に乗ってフィッシャリーナ天草に帰着を目指す。
購入済みの飛行機に乗って東京に帰らないと、翌日から始まる東京海洋大の体育セーリング授業の開始時間に遅れることになる。



2025年4月16日 有明海 橘湾 東シナ海

2025年04月16日 | 風の旅人日乗
朝8時にフィッシャリーナ天草を出て、長崎に向かう。


有明海から早崎瀬戸を抜けて橘湾に出て
野母崎を交わすと、遠くに軍艦島が見える。


軍艦島の横を通って伊王島を回り込んで、長崎出島マリーナへ。

夕食は、長崎卓袱(しっぽく)料理の名店へ。
二階席の予約がいっぱいだったので、予約ができない一階席の、夕食の開店の時間直前に店に到着するように、天草出港の時間を決めた。
出島マリーナから歩いて20分弱のお店に、まさしく定刻通りに到着。


銀座にあった東京支店で大好物だった二つのメニューのうち、キビナ(キビナゴ)の刺身は入荷が無いとのことだったけど、もうひとつの大型茶碗蒸しは、存分に楽しんだ。

食後、前川清が歌っていた思案橋を見たいと思って探し歩いたら、すでに思案橋は存在せず、ラーメン屋さんの前に思案橋跡の石碑があるのみ。


夜遅くまで長崎の街を楽しんで、出島に浮かぶ船の中で和かに眠る







2025年4月14日 九州再び

2025年04月14日 | 風の旅人日乗
昨日朝から今日の夜半まで続いた雨が、午前3時半にあがる。

今日から金曜日まで九州でお客様の航海アテンドをして、土日の週末は東京の大学の体育授業でセーリングを教える週の始まり。

今週を乗り切れば、来週月曜日からは沖縄。沖縄の太陽と海が待ってるぜ。事故のないよう、今週も楽しみながら、頑張っていこう。

羽田を飛び立ったらすぐに、今日も見えてきました冠雪の富士山。


今週の熊本・長崎の航海の無事を祈願する。




2025年4月12日 佐島オフショアセーリングスクール校長感動する

2025年04月12日 | 風の旅人日乗
本日の午前中は、佐島オフショアセーリングスクールの、これまでのプライベートレッスンを卒業したたくさんの生徒さんたちの中でも、素晴らしい成長を見せてくれた方々のうちのお二人の、卒業試験の半日。


 卒業試験は、佐島マリーナを10時に出港して 12時に帰港する航海計画で、安全にセーリングする、という課題。

この日の風予想を自分で調べて、それに合わせて、自分たちで航海計画を立て、メインセールをリーフするか否か、ファーリングジブをどれくらいの大きさまで出すかも、自分たちで決める。

 お友達コンビの1人Oさんは、小型船舶の操縦士免許は持っているものの、クルージング艇のお客としてヨットに乗った経験があるというヨット歴。もうひとりのKさんは、ヨットに乗るのは初めて。

10時ちょうど、まずはOさんの手で桟橋から出港。

佐島漁港から出て広い海面まで行って、
2人で海面の青海波模様を見て風向を確認して、周囲の安全を確認し、艇を風位に立てて、メインセールを揚げる。うん、素晴らしい。素敵です。

メインセールに風を入れて、セーリングを始め、エンジンを切る。
浅瀬のある方向やタコ壷のブイや刺し網のブイを避け、ファーリングジブを展開する。

OさんとKさんが立てた航海計画は、佐島沖にある大きな定置網二つを左回りに周って佐島マリーナに時間内に帰港する、というもの。

ここでOが、左回りだと最初のレグが真風下になって、クォータリーでのジャイブ、ジャイブでは、現在の弱い風ではスピードが出ないことに気付いて、計画を、最初のレグがビームリーチングでスピードが出る右回りに変更したいと校長先生に願い出る。

レッスンで伝えたことをよく憶えているファインプレーに校長も大喜び、大賛成で認める。

ステアリング&メインセールトリムと、ジブトリムを、二人で交代しながら難しい風のなか、定置網の端のブイを確認しながら、正確なステアリングとセールトリムの技を、校長先生が伝えた通りに実演する。校長は感動しました。


セーリングで最も難しい技の一つであるジャイブは、波の青海波模様の背中を見ながら、バウが風位を越える瞬間を、ヘルムスマンがステアリングしながら声を出して申告させる試験もしたが、二人とも完璧! 校長は感動しました。

その後予報が外れて風が弱くなって、航海計画通りのコースでは 12時帰港が難しくなったと判断したお二人が、二つある定置網を一つだけ周って帰港する案を提案。

これも素晴らしい判断で、校長は感動しましたが、レッスン最後のセーリングを、もっともっと楽しみたいというお二人のココロが見え見えだったので、 12時帰着にはこだわらずに、計画したコースを完走することを提案し、お二人の賛同を得た。

優先順位を見誤らない臨機応変は、セーリングにも、航海にも、もしかしたら、場合にもよるけど、人生にも大切なスキル。
校長としては、このお二人のこの臨機応変の対応に、セーリング術と航海術を伝えるこのレッスンの卒業試験で最も高得点を献上しました。

修了式で、右Oさん、左Kさん。
おめでとうございます。これからも素晴らしいセーリングと航海を!



この日の午後は、別の卒業生の方が卒業後に購入したヨットでのお仕事。明日の雨が降る前に、焦りつつも丁寧な仕事を心がける

2025年4月10日 佐島オフショアセーリングスクール

2025年04月10日 | 風の旅人日乗
本日の生徒さんは3名チーム。
どうしたら正しくセーリングできるようになるか。
どうしたら正しくステアリングできるようになるか。
どうしたらヨットを思い通りに走らせられるようになるか。
これらのことを理解し、身につけてもらえるよう、これまでの自分のセーリング人生で学んできたことをすべて伝えるつもりで、スクーリングしている。


午後は風が強くなってきたので、桟橋でリーフ練習したあと、
海に出て、海の上で2ポイントリーフの実地練習。

セーリングは楽しいけれど、海が甘くないことも現実。
本日午後の海で、教科書では学べない海の怖さを、今日の生徒さん3名が、少しでも分かってもらえたらうれしいな。

2025年4月9日 友来たる

2025年04月09日 | 風の旅人日乗
早い夕方、大学卒業以来、数十年ぶりに旧友と会った

正確に言えば、卒業後に一度海の上で会い、声を掛け合った。IOR50フィートレガッタが城ヶ島沖で開催されたとき、彼は観戦に来た豪華小型客船の船長として、私はニュージーランド艇の選手として。

新宿生まれ新宿育ちの友が、わざわざ逗子か葉山で呑もうとやって来てくれたので、逗子駅裏の美味い(と私が思う)蕎麦屋に誘い、夕方4時から飲み始めた。

会ってすぐに、まるでタイムマシンに乗ったかのように学生時代にココロがワープ。










あっという間に4時間が過ぎ、新宿に帰る友を見送ったあと、コンビニのドアに映る自分の姿をみながら、竜宮城から戻って玉手箱を開けて煙に包まれたあとの浦島太郎は、こんな気持ちだったのかなぁと、酔った頭で思った。

それにしても、いい時間だったなぁ。

2025年4月8日 ある三角関係

2025年04月08日 | 風の旅人日乗
佐島マリーナのハーバーへの出入口のドアのすぐ上に、ずっと使われて続けている燕の巣があって、今年もそこに燕がやって来た。

今年はその巣を3羽の燕が奪い合っている珍しい場面に遭遇した。どれがオスで、どれがメスか分からないけど、3羽の空中戦で、入口付近はかなりな大騒ぎになっている。

長距離の渡りで疲れているだろうに、やっと目的地に着いたというのに、こんな闘いが待っていたなんてね。同情する。

3時間後には闘いの趨勢が決したようで、


左の巣に2羽が収まり


闘いに敗れた 1羽、たぶんオス、が恨めしそうに、あるいは羨ましそうに向かい側からその2羽を見ている。


これは正しくは三角関係とは言わないか?

ま、負けた男子も気を取り直して頑張って。女の子なんて、他にもたくさんいるよ。