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2025年5月31日 電車でルードメール原稿書き

2025年05月31日 | 風の旅人日乗
先週に続いて本日土曜日も、東京まで行って、セーリングヨット部活動。荒天のため本日も屋内水上練習。

帰りの電車で来月号のセーリング専門誌の写真キャプションを書き始める。

Photo by Kazuhisa Matsumoto / Kazi

企画・建造ニュージャパンヨット株式会社(日本)、設計ジャン・マリー・フィノ(フランス)によるモーターセーラー Loup de mer の、予想を大きく上回るセーリング性能に感服した。


Photo by Kazuhisa Matsumoto / Kazi

7月5日発売のセーリング専門誌Kaziで詳しくセーリングテストの様子をレポートする予定。

2025年5月28日 再び冠雪

2025年05月28日 | 風の旅人日乗
朝の浜ランが気持ちいい季節が続く。

一昨日、昨日と雲の中に隠れていた富士山だけど、頂上付近には雪が降っていたらしく、黒く見えていた山襞上部もまた白くなった。


さて本日も、佐島オフショアセーリングスクールのプライベートレッスン。
生徒さんにセーリングの極意をお伝えしながら、生徒さんの成長を楽しませてもらう。

本日の生徒さんご夫婦の、本日午前中のレッスンテーマは、

その1
航海計画を立案して、それに合わせて佐島マリーナを出航、セールを揚げ、セーリングして、目的地まで行って、佐島に帰港する。

その2
前回は出航前にプリセットしたメインセールのリーフを、今日は海上でリーフ作業して、再び、フルメインにする練習

それらの作業方法について、座学でみっちり伝えた後、航海計画に基づいて出航する。
生徒さんが設定した目的地は、葉山の森戸海岸沖。
朝、富士山の写真を撮った海岸が森戸海岸だ。

佐島漁港沖でメインセールを揚げ、ファーリングジブを開いて、まずはお二人で交代しながらステアリングとセールトリムの復習。

秋谷沖まで来たところで、パフが強くなって来たので、リーフ練習開始。

お二人で役割を交代しながら、リーフ、リーフ解除、リーフ、リーフ解除を繰り返して、それを3クール終えた頃、到達したのが葉山の名島沖。
休息しながらそのまま北上し、森戸海岸の全景が見えるところまで来てから、お二人でタックして、佐島へのルートに乗って南下開始。

帰りは、風の強弱に合わせてセールをトリムし、ステアリングする。お二人で声を掛け合いながら息の合ったセーリングを時折見せてくれるようになった。

昼食休みを挟んでの午後も、座学と海上練習。
季節外れのような腰のある北東風が一日中続き、実り多いレッスン4日目になった。

明日は、少し筋肉痛も楽しんでもらえそう。お二人とも、よく頑張りました。




2025年5月27日 病院巡り

2025年05月27日 | 風の旅人日乗



今週の中で、一日だけ海に出ない日。

朝イチで、かつてはやんちゃで元気なレースヨットのクルー、今ではベテランの凄腕歯医者さんが経営するデンタルクリニックに行く。

2週間くらい前から、左下の奥歯が疼いている。虫歯だなぁ、治療、痛いんだろうなぁとびびっていたが、診断の結果、歯石が溜まり過ぎて、それが歯茎に触っていることが判明して、処置をしてもらう。

撮影してもらった歯の裏側全体を見せてもらったけど、嫌になるくらいの汚なさ。
来週からクリーニングに通うことになった。

夕方、今度は眼。数日前から左眼が開きづらい。昨日から右眼にも違和感がある。
プールに泳ぎに行く前にチェックしてもらおうと、親切で優しいのでとても大好きな先生が院長の眼科に行く。

まずは視力検査から。今まで以上に絶好調で、問題なし。
優しい先生の診断によると、なんらかの原因で、まぶたの裏側が充血して腫れていて、それが目を開けづらくしているとのこと。2種類の目薬で少し様子を見ましょうとのこと。

この先生の語り口はとても柔らかくて、不安を抱える患者に寄り添ってくれる。
自分の仕事中の語り口にも気をつけて、鋭意真似して取り入れようと思う。

人気先生なので、病院を出るときには、プールが閉まる15分前になっていた。
それなので、スイミングの代わりに小走りで葉山まで帰った病院巡りの一日。

2025年5月26日 サンディエゴ

2025年05月26日 | 風の旅人日乗
佐島マリーナからヨットを出して、本日はサンディエゴ出身のお客様2人のスキルチェック。


海での安全をどのように確保するか? 出航するしないの判断はどんなことを優先して決めるか?という質問が続き、とても嬉しくなったぼくは、有料のレッスンでもないのに、レッスンでしか伝えない自分の体験から得た考えや技術を惜しむことなく伝えた。

すごく楽しいセーリングになったので、大サービスで葉山の森戸海岸沖までセーリングして、佐島と葉山の間を、地乗り航海術で、定置網と浅瀬をクリアしながら走るルートを教えたり、安全に、かつ、速く走るためのセールトリムの方法を教えたり、二人で楽に安全にできるメインセールのリーフ方法を教え、練習してもらったりした。

5時間のセーリングを楽しんで、スキルチェックの採点表は、特大の、はなまるを献上。

ジェシーとティム、楽しい時間をありがとう。





2025年5月25日 今日は若大将のお側、いや、お蕎麦

2025年05月25日 | 風の旅人日乗



おやつにザルでもと立ち寄った蕎麦屋さん。
昨日の上野の蕎麦屋さんには落語の名人の色紙があったけど、今日は若大将の色紙を発見。


二十代前半の頃、ぼくが若大将の大ファンだと知っていたヨットの大先輩がお遣いを無理矢理に作ってくれて、その大先輩が若大将にお預けしていた世界一周航海記の生原稿を受け取りに、成城にあった当時の御自宅にお邪魔したことがある。
小学生の頃から映画館のスクリーンで見慣れていたお顔のまま玄関に迎え入れて下さり、奥様もわざわざご一緒に出て来て下さった。

北九州から東京に出てきてまだ日が浅かった田舎の青年は、あまりの緊張に声が出なくなる症候群を発症してしまい、今ではその夢の中にいるような時間の記憶も、玄関ホールの大きなグランドピアノに驚いていたこと以外は朦朧になった。

最近はメディアに出てはいないようだけど、元気でいらっしゃるのだろうか?








2025年5月24日 チン起こし@東京

2025年05月24日 | 風の旅人日乗
今日の午前中は東京で、小中一貫校のセーリングヨット部の部活指導。

新入部員を対象に、楽しくチン起こし指導。
チンとは転覆のことで、チン起こしとは素早く転覆を起こしてセーリングに復帰する技術です、念のため。

新入部員がチンを怖がらないよう、まずは学園内の施設を使って、起こす早さを競うゲームをしたりして、楽しく指導する。



今年度もたくさんのちびっ子たちにセーリングを楽しんでもらおうと思う。

部活指導が終わってから、浅草田原町まで行って、ハワイの友人のお墓参りに。

まず上野駅前の蕎麦屋さんで蕎麦。



志ん朝師匠は絵も上手いんだなぁ


田原町の東本願寺



その静かな境内にあるハワイの友人のお墓で、ビールを一緒に飲みながら、しばし相談ごとを聞いてもらう。

2025年5月23日 佐島オフショアセーリングスクール

2025年05月23日 | 風の旅人日乗
今日のプライベートセーリングレッスンの生徒さんは、ヨットでのセーリング未経験の素敵なご夫婦。本日でレッスン3日目。

朝のセーリング中の航路権についてのショート座学のあと、強めの北東風の海に出て、ビームリーチングのセールトリムとステアリングを集中して練習。




午後のショート座学は、緯度 1分を海と陸の距離単位と速度に換算したり、それを使って航海計画を立てる方法について。


それから海に出て、ワンポイントリーフしたメインセールと小さくしたジブで、佐島沖の大きな定置網二つを大きく左回りに周って佐島に帰って来るという、初心者には大冒険航海。クローズホールド、クローズリーチング、ビームリーチング、ブロードリーチングのセールトリムとステアリングを2人で交代しながら、上手になってきた。難しいクォータリーの走りは、次回辺りに伝授しようと校長先生は考えています。





2025年5月22日 佐島オフショアセーリングスクール

2025年05月22日 | 風の旅人日乗
雨が予報よりも早くあがり、予定通りにTさん・Mさん・Hさん御友人チームの基礎コース4日目を実施。


次回の卒業試験日航海を前に、航海計画を立ててから出航、セーリング、帰港の練習とする。

南風が続くという予報と観天望気を元に、目的地を小網代湾か油壺湾、そこでお昼を食べて、午後3時から3時半の間に佐島マリーナに帰港するという計画。


風下に富士山を見ながら、亀城礁をかわすまで西に伸ばす第一レグ。


亀城礁から充分離れてからクローズホールドにして風上に上り、赤白模様の小網代ブイが左真横辺りになってから、スターボードにタックして、小網代湾にアプローチする。



3人でポジションを交代しながら、小網代を目指す。

メインセールのトリムもいい感じです。


ほとんどセーリング初心者だった3人が、4日目でここまでセーリングできるようになりました

2025年5月21日 緑の中の、ミドリのクルマ

2025年05月21日 | 風の旅人日乗

早朝、湖畔の緑の中を、コーヒー持って散歩する。

淹れたてのコーヒーと、本日出来立ての空気が美味しい。


テントを撤収し、海とは反対側に箱根を降りて、人生の大先輩のお墓参り。
優しかった先輩からはたくさんのことを学ばせていただいた。

お墓の向こうに、昨日箱根からは曇って見えなかった富士山山頂が。


新車で購入してから30年目になったミドリ色の相棒が、今回の緑の中のキャンプ旅行のお供。


ずいぶん歳を取ったけれど、なんとか頑張ってくれていて、エンジンは今も絶好調。電装関係の不調も完全復活した。

お互い、頑張ろうな。



2025年5月20日 山の湖に逃げる

2025年05月20日 | 風の旅人日乗


オアフ島に住む友人にプレゼントされたビーサンを履いたまま、海抜ゼロの海から、海抜723メートルの山の湖のほとりまで行って、キャンプ。


最高の新緑の季節。そろそろ虫が出始めて、これが夏前最後のチャンス。
ビールを飲みながら一晩を過ごす陣地を設営する。

グリルで焼く肉もたくさん持ってきたし、美味しそうなフランスの赤ワインも持ってきた。
山の湖にも南からの強風がビュービュー吹き渡り、タープをセットするのに少々時間を要したが、いい感じに安定して張ることができた。

この風では焚き火を楽しむのはやめた方が良さそうだけど、今日と明日は海を忘れて山を楽しむ。





2025年5月18日 ジャン・マリー・フィノ

2025年05月18日 | 風の旅人日乗
この4月に86歳で亡くなったフランス人天才デザイナー、ジャン・マリー・フィノの追悼記事が、今月号のイギリスのセーリング専門誌に掲載されている。


3日前に若狭湾でセーリングしてきたばかりの、彼の設計による日本製モーターセーラーのヨット専門月刊誌に掲載する試乗記事原稿を、ここのところ毎朝3時くらいから朝食までの時間を利用して、ゆるゆると書き進めている。

©︎ニュージャパンヨット

日本には、なぜか釣り好きのヨット乗りが多い。そんな日本ならではの特異なマーケットに向けた、独特な発想のモーターセーラーだが、世界的に見ると、そんな希少なマーケットをターゲットとするモデルであっても、日本人と日本の伝統文化が大好きだったフランス人のフィノさんは、手を抜いたり、妥協したりせずに、ヘルムバランスに優れて、セーリングそのものを存分に楽しむことができる、素晴らしいセーリングヨットを描き出していた。

そしてそのセーリングヨットは、セーリングで釣り場に着いてセールを巻き取れば、両舷2人が竿を振るのに何も障害物のない釣り船に早変わりする。釣りに飽きたら、全長23ftしかないのに8ノットものスピードで港に帰ることもできる。


©︎ニュージャパンヨット

日本のヨットビルダーの老舗の一つニュージャパンヨットが建造した堅牢な艇体は、以前と変わらない品質で、美しい仕上がりだ。

日本の海に、メイドインジャパンのヨット。やっぱりいいものだ。
日本人として心に染み入るような喜びを感じる。

©︎ニュージャパンヨット





2025年5月16日 相模湾でセイルシェイプチェック

2025年05月16日 | 風の旅人日乗
若狭湾でのセーリングの翌日は、相模湾でセーリング。
整備のためにドック入りしていたお客様の艇が、やっと海に戻った。


お客様とセールメーカーと相談しながら問題点を洗い出して、リカットを済ませていたメインセールを、やっとチェックすることができた。

大き過ぎるラフカーブを削るリカットだったが、かなりいい、ワクワクするようなシェイプになった。


半年前にリカットしていたジブと合わせて、かなりのパフォーマンス向上になった。


お客様も大満足のご様子。うれしいな。
今シーズンが楽しみ。

2025年5月15日若狭湾で初セーリング

2025年05月15日 | 風の旅人日乗
若狭湾高浜町の鳥居浜で朝散歩


この辺りに原発がたくさんあることがとても気になるが、日本の原風景を見るような素晴らしい海岸線が続いている。


本日はこの海で初めてセーリングする。
セーリング専門誌の試乗取材。乗るのは今では貴重な、日本製のヨット。


この美しい海と、そこに吹き渡る風を思い切り楽しんでセーリングして、楽しいレポートを書こうと思う。


それにしても、ニッポンの、この美しい海の、美しい景色の中に、なぜ原発?

2025年5月14日 かがやき505号

2025年05月14日 | 風の旅人日乗
5月8日にお台場まで仕事しに行き、9日に佐島オフショアセーリングスクールで海仕事したあとは、 10、11日のレース運営仕事が天候理由で流れたため、10日から13日まで4日連続でヨット専門誌の連載原稿2つを書き続けた。

お客様とのクルージング計画作りや請求書書きは、原稿書きの合間にはできない。脳みそを使う場所が違うようで、どちらかのスイッチを入れたら、もう一方のスイッチは入らなくなってしまう感じでしようか。

昨日正午前に原稿二つを完成させて、担当編集者に送ったあと、プールに行って気持ちよく泳いでから、今日と明日の楽しい鉄旅計画を練ることにした。

実は、連載原稿書き地獄の4日間の間に、その中の一つの連載の次回記事用の取材計画が決まって、取材地は若狭湾、 14日を移動日、 15日を取材にすることが決まった。

 14日は、編集者とカメラマンと午後4時に敦賀の新幹線改札口で待ち合わせて、その日の宿がある街までレンタカーで移動するとのことで、敦賀まではそれぞれがそれぞれのスケジュールやそれぞれの都合がいいルートで集合ということになった。

以前までだったら、関東から若狭湾方面に行くルートは、新幹線で米原まで行って、そこから在来線特急で、というのが一般的だったが、いまは東京から北陸新幹線で、というルートがある。




必死の原稿書きの合間に斜め読みしていた編集者からのメールに、北陸新幹線で来てもいいですよと書かれているのを発見して、隠れ呑み鉄の血が騒いだ。


大学一年生のときに練習船で訪れて以来の敦賀だ。どうせなら集合時間より前に行って、お昼に蕎麦か何か美味しいものでも食べたりしようと、電車計画を立てた。

いまはもう長野県内を疾走中。

お昼前に敦賀に到着。




懐かしい敦賀港まで歩いてみる



夕方、編集者とカメラマンと合流して、レンタカーで 1時間かけて高浜町まで行く。今日はこの町で古くから続く旅館のお世話になる。





2025年5月10日 セールチェック

2025年05月10日 | 風の旅人日乗
レッスンのついでに、リカットした二枚のセールのシェイプをチェックする。

まずメインセール


オリジナルのセールのラフカーブが、マストのベンドに合ってなくて、いつも裏風が入っていたので、ラフカーブを削って、全体を浅くした。狙い通りのドラフトになった。

セルフタックジブはメインセールよりも悲惨で、ラフが深く、しかもセールの下と上のエントリー角が不揃いで、まともにクローズホールドに合わせられないジブだったので、全体的にエントリーを浅く、そして上にいくにつれてエントリーを浅くして、実際の見掛けの風の強さの違いと入射角の違いに合わせるようにした。
結果はこんな感じ。


なかなか良いシェイプになった。
良い仕事ができましたとジブンを褒めた2025年5月の一日。