かぎろひ

2012年11月01日 | 風の旅人日乗
昨日は、
和歌山沖で、デンマーク製の質の高いヨットでセーリング仕事。



本日は、横浜のベイサイドマリーナで、
日本製の可愛いボートに帆装を施すお仕事を一日中。





どちらも楽しい仕事でした。

ところで。

このところ、「かぎろひ」、という言葉が、とても気になっています。
つい最近まで知らなかったのですが、
我々現代日本人がイメージする「かげろう」、
とは少し意味が違うようです。

夜明け前、東の空が不思議な色に染まることがありますが、
その色合いとか、その様子を「かぎろひ」と言うそうです。
知らないままに今年の7月に、太平洋上空を飛ぶ飛行機から撮った写真が、
その「かぎろひ」だったようです。



「かぎろひ」という言葉は、ニッポンオリジナル。
語源を辿っていっても、よその国の言葉には行き着かない。
よその国の文字で表現することも、できない。
正真正銘、このニッポン列島にすんでいた人たちが生み出した言葉。

夜明け。
未来につながる輝かしい時間。
強い期待と、わずかな不安。
ワクワク。ドキドキ。
それを象徴するような、息をのむ色の競演。
宇宙に浮かぶ地球。
そこに生きる自分。そして仲間たち。

今から1320年前の、西暦692年のある秋の早朝に、
柿本人麻呂という人が、今の奈良県の野原に立って
この言葉を使って、ある有名な歌を詠んでいるそうです。
勉強しそこなっていました。

かぎろひ。
この言葉がいま、なにかすごくいいイメージを、
ワタクシの中で膨らませてくれています。

近いうちに、
未来に向かった夢のある計画をお知らせすることが、
できるかもしれません。