12月13日 ボルボオーシャンレースは、第4ステージへ

2008年12月13日 | 風の旅人日乗
(photo by Rick Tomrinson/VOR)

本日、ボルボ・オーシャンレースは、ステージ4へ突入する。

今日12月13日は、第3レグ(コチン→シンガポール)スタートの日
現在トップのエリクソン4のスキッパー、トーベン・グラエル(ブラジル)は、「このレグは大接戦になる」と予想する。
このレグは全体に風が弱く、そのレンジではチーム・ロシア1隻を除く各艇の性能は拮抗しているからだ。
その中で、テレフォニカブルー、テレフォニカブラックの2隻が、軽風レンジではひとつ頭を出したポテンシャルを持っている。

エリクソン4のナビゲーター、ジュールズ・サルターに、風の予想を聞いてみる。

(photo by Rick Tomrinson/VOR)

今日のスタートは、現地時間の午後3時30分。
通常のスタート時間よりも大幅に遅いが、これは、午後のシーブリーズが安定するのを待ってからのスタートにするためだ。
シーブリーズが安定するのがここまで時間が遅いことからも、コチンが相当に風が弱い地域だということが分かる。

「スタートしたらインド南西岸ギリギリを走ることになると思う」とジュールズは言う。
「そして日が暮れる頃になると、さらに岸近くにコースを寄せていく。夜遅くなって吹き出す陸風をいち早くつかむためだ」

このレグの距離は1950マイル。トップ艇のシンガポールフィニッシュ予想は12月23日前後。
つまり、約2000海里に10日を要することになる。デイラン200マイル。平均8.3ノットだ。
これはボルボオープン70にとっては、退屈なほどの徐行速度だ。
このレグでどれだけ弱い風が予想されているのかがよく理解できる。

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