Dec.22 2005 950ヘクトパスカル

2005年12月22日 | 風の旅人日乗
12月22日 木曜日

ここのところ相模湾は強風の日々が続いている。にこやかにセーリングできる日和がなかなか来ない。
ここ数日、北海道の東には950ヘクトパスカルというクラスの、大型台風を凌ぐ勢力の低気圧が居座っているわけで、こんなときの日本列島北部を取り巻く海は、世界一周レースのトレーニングにはもってこいだ。今日現在の地球上で、最も荒れている海である。遭難の恐れもかなり高い。

こういう海であっても、当たり前のように操業している日本漁船がいる。台湾やロシアの人たちの漁船は到底真似することは出来ない。
船の能力の問題ではない。その船に乗る船乗りの技量と矜持の問題だ。
日本の漁業者たちの、船乗りとしての能力は非常に高いのだ。アメリカズカップを持っている国であるスイスの漁師さん(湖か川の漁師)など、足元にも及ばない能力だ。今までアメリカズカップに挑戦して、挑戦者シリーズで4位にしかなれてない日本のセーリング・セーラーたち(ワタクシも残念ながらその一人です)も、その能力と矜持を見習わなければならないのである。