Dec. 4 2005 和か菜

2005年12月04日 | 風の旅人日乗
12月4日 日曜日

レースの予定を生まれて初めてキャンセルした。

7日に沖縄に行く前に、何本かの原稿と2件の企画書を仕上げなければならず、そのためにここのところ夜もろくに眠らないで机にしがみついている。
昨日も半徹夜で頑張ったのだが、沖縄に行くまでの時間を逆算すると、どうしても今日はレースに出ている場合ではないことが判明した。

ウロウロ迷っていたが朝8時前に心を決め、オーナーにドタキャンの連絡。
笑って許してくれたが、心が痛む。しかも仕事場の窓から見ると、海はほぼ無風で、しかも冷たい雨。冷たく湿って霞んだ景色の中に、海面をジワリジワリと動いているセールの群れが見える。つまらなくて辛いだろうなあ。これでは天気予報を見てからのキャンセルと思われても仕方ない。いや実は、ホントは半分、その通りだ。

友人が訪ねてきたので、お昼は家族共々お気に入りの蕎麦屋、Wへ。ここは葉山の山間部。棚田を借景にした窓からの景色が、本当に素晴らしい。ニッポンに生まれてよかったなあ、とシミジミ思う。
でも、世の中に「完璧」というものはなかなか無く、Hカントリークラブからの帰りと思しきオヤジさんが、椅子の上にあぐらをかいて、向かいに素敵な下町姉御風を座らせ、でも江戸っ子の粋と正反対の流儀で、モソモソモグモグと蕎麦を口に押し込んでいるのが気になる。しかし、それはそれでそのオヤジさんの流儀、こちらは見て見ぬ振りをすればいいだけのこと。

真冬のような寒さに、焼き味噌と天種で飲む辛口の熱燗が身体にしみわたる。美味しいなあ。
鴨せいろで〆て、家に戻り、地獄の原稿書き再開。

夜、今年から会員の末席に加えていただいたHヨットクラブの忘年会に出席。相変わらず凄い勢いで飲み、かつ語り合うメンバーの皆様に圧倒され、ペースが掴めないままに撤退。悔しい。
いつもワタクシのセーリング・ウエアを提供下さっているG社のS氏が参加されていることを予想できていながら、気にすることをすっかり忘れ、原稿ボケのまま着ていったウエアのブランドは、ジャケットもフリースもシャツも、すべてアメリカのPブランド。慌てて、S氏の前でそのジャケットを脱いだが、脱いでも脱いでも今日に限ってPブランドのロゴがしつこく出てくる。すでに酔っ払っていたS氏に頭を殴られる。
ホントにまずいことを仕出かした。申し訳ありません。

忘年会から帰り、また、原稿書き再開。原稿野郎と時間無制限バトルロワイヤルのようになってきた。