ブログ人 話の広場

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高齢者は社会資源

2012-10-07 11:11:41 | 日記・エッセイ・コラム

 10月1日は国連が設定した「国際高齢者デイ」でした。国連の中におかれている「国連人口基金」は「21世紀の高齢化、祝福すべき成果と直面する課題」と題する報告書を出しました。

 とにもかくにも世界は今、どんどん高齢化していて、60歳以上の人は9人に一人だが、2050年には5人に一人となると予測しています。ことにアジアの高齢者比率が高くなっていくようです。多分中国やインドを抱えているからでしょう。

 日本は今、世界一の高齢社会です。何しろ31.6%です。けれどもこの比率だけで日本の全体像を評価するのは早計です。いろんな言い分はあるにせよ、他の国に比べると、高齢者に対する保護システム、経済的サポート、さらに民間の力など他国が見習うべきことが多いのではないでしょうか。中国は33%を越えるそうですから大変でしょう。

 いろんな条件は上を見るとキリがありませんが、高齢者がどのような生き方を求めているのかも視野に入れてみるべきです。

 日本は昔から高齢者をいたわったり、高齢者を敬ったりする風潮がありました。敬老の日など世界にはあまりないと思いますが、これも儒教の影響を大事にしてきたゆえんでしょう。

 こうしてみると、確かに高齢化傾向は世界の潮流ではありますが、健康寿命の促進などを見ていると、高齢者のさまざまな経験は社会創りに貢献してきました。

 多くの人々の価値の変容は致し方ないにしても、これからの社会は高齢者が社会の後列に並ぶのではなく、堂々と自分にあった貢献を見出していくべき時代だと思います。高齢者は資産なのです。

 ぼくも資産の一部として、これからも社会の一員であり続けたいものだと思っています。

やさしいタイガー