ブログ人 話の広場

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老いを見つめて

2012-10-16 10:11:45 | 日記・エッセイ・コラム

 親しくしている友人のお母上が98歳でお亡くなりなった、という知らせをいただきました。ぼくは体調の都合でお別れに参列させていただくことができませんでしたが、大勢の方がご参列と伺いました。

 ぼくはこの方とはお目にかかったことはありませんが、折々近況をその友人から聴いておりました。ご自分は現役ですから、さぞ介護にご苦労されただろうと想像していましたが、いつも淡々として苦にしている様子もなく、楽しい会話をしておりました。

 彼女のお母上は、社会的に大きな活動をされ、趣味も豊かで、油絵や水彩を楽しんでおられるようでした。ついこの2年ほど前、作品展があり、ぼくも鑑賞させていただきました。

 とてもご高齢とは思えないしっかりしたタッチで、腕前も確かなもので、長い間楽しんでおられた姿を想像していました。

 札幌出身の小川マリさんも100歳近くまで画家として活躍されたことを知っていましたので、高齢であることを何一つ気にすることはありませんでしたが、「老い」をどう生きるかということでは健康寿命を保つ意味でも、学ぶことが多々ありました。

 ぼくも後期高齢者ですが、実年齢は恥ずかしくも、隠すことも。、多少サバを読んだところで実像が変わるわけではありません。けれども「老い」となるとこれはもう人さまざまです。

 大事なことは精神を若くあるために、目標を持つことだけは大切な道探しだとおもいます。友人のお母上の式壇には、生前お描きになった油絵が2点置かれていたとの報告を参列した友人が教えてくださいました。きっと立派な方だったんだと頭に描きつつ、次への旅路を祈りをしました。

やさしいタイガー